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C&Gシステムズのニュース
*11:01JST C&GSYS Research Memo(1):金型用CAD/CAMシステム専業メーカー、純粋持株会社体制へ移行
■要約
C&Gシステムズ<6633>は金型用CAD/CAMシステムの専業メーカーで国内シェアは20%(推定)を誇る。大手メーカーから従業員20人未満の中小金型メーカーまで顧客数は約7,000事業所に上る。2025年4月1日に純粋持株会社体制に移行、商号変更ならびに組織再編を実施してさらなる成長を目指す。
1. 2024年12月期の業績
2024年12月期の連結業績は、売上高が3,927百万円(前期比2.7%増)、営業利益が158百万円(同74.6%増)、経常利益が220百万円(同46.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が121百万円(同78.2%増)となり、2024年11月に修正した予想値(売上高3,801百万円、営業利益127百万円)を上回った。主力のCAD/CAMシステム等事業においては、EVシフトの方向性が依然として不透明なことから自動車向け金型・部品製造業の設備投資への慎重な姿勢が継続し上半期は低調であったが、下半期には回復が見られた。全体の流れとしては、2023年第3四半期に底を打ち、以降緩やかな回復が続き、前期比では増収増益となった。また保守売上は引き続き高い保守更新率を維持し、国内海外ともに収益に貢献した。金型製造事業では、上半期に2023年からの低調な受注環境の影響を受けたことから通期でも減収となり、人件費増などから営業赤字となった。
2. 2025年12月期の業績予想
2025年12月期の連結業績は、売上高4,668百万円(前期比18.9%増)、営業利益334百万円(同111.1%増)、経常利益374百万円(同69.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益200百万円(同64.6%増)を見込んでいる。CAD/CAMシステム等事業では、自動車関連市場などの持ち直しを背景に緩やかな回復を見込んでいる。また下記に述べるような組織再編により、(株)NTTデータエンジニアリングシステムズ(以下、「NTTデータ」)が設立する子会社株式取得により、第4四半期にはこの分の売上加算を予想している。金型製造事業については、新機種開発に伴う金型の需要回復により足元の受注動向はおおむね良好であることから回復することは確実であるが、米国の新政権による追加関税措置などの間接的な影響が懸念材料として残る。
3. 今後の展開:製造業DXインテグレーター企業へ進化するための組織再編・純粋持株会社化へ
同社は、将来を見据えた経営戦略としてCAD/CAMメーカーとしての技術革新を中核に据え、「製造業DXインテグレーター企業」へ進化させることを目的として、新スキームによる組織再編を実施することを発表した。具体的には、同社を純粋持株会社として事業部門を新設分割し、スピーディーな意思決定とグループ全体の最適化を実現するために中間事業持株会社を設立し、その下に各事業会社を置く。これにより各事業のシナジー創出及び研究開発スピードを向上させる計画だ。加えて、NTTデータが設立する予定のCAM事業子会社の株式の51%を中間事業持株会社が取得し同社の連結子会社とする。これにより、各子会社の販路を拡大すると同時に、それぞれの製品の強みを相互に生かすことで市場競争力を強化する計画だ。(詳細後述)
■Key Points
・金型用CAD/CAMシステム専業メーカーで国内シェア20%(推定)、顧客数は約7,000事業所
・2024年度は74.6%の営業増益、2025年度も111.1%増の見込み
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<HN>
C&Gシステムズ<6633>は金型用CAD/CAMシステムの専業メーカーで国内シェアは20%(推定)を誇る。大手メーカーから従業員20人未満の中小金型メーカーまで顧客数は約7,000事業所に上る。2025年4月1日に純粋持株会社体制に移行、商号変更ならびに組織再編を実施してさらなる成長を目指す。
1. 2024年12月期の業績
2024年12月期の連結業績は、売上高が3,927百万円(前期比2.7%増)、営業利益が158百万円(同74.6%増)、経常利益が220百万円(同46.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が121百万円(同78.2%増)となり、2024年11月に修正した予想値(売上高3,801百万円、営業利益127百万円)を上回った。主力のCAD/CAMシステム等事業においては、EVシフトの方向性が依然として不透明なことから自動車向け金型・部品製造業の設備投資への慎重な姿勢が継続し上半期は低調であったが、下半期には回復が見られた。全体の流れとしては、2023年第3四半期に底を打ち、以降緩やかな回復が続き、前期比では増収増益となった。また保守売上は引き続き高い保守更新率を維持し、国内海外ともに収益に貢献した。金型製造事業では、上半期に2023年からの低調な受注環境の影響を受けたことから通期でも減収となり、人件費増などから営業赤字となった。
2. 2025年12月期の業績予想
2025年12月期の連結業績は、売上高4,668百万円(前期比18.9%増)、営業利益334百万円(同111.1%増)、経常利益374百万円(同69.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益200百万円(同64.6%増)を見込んでいる。CAD/CAMシステム等事業では、自動車関連市場などの持ち直しを背景に緩やかな回復を見込んでいる。また下記に述べるような組織再編により、(株)NTTデータエンジニアリングシステムズ(以下、「NTTデータ」)が設立する子会社株式取得により、第4四半期にはこの分の売上加算を予想している。金型製造事業については、新機種開発に伴う金型の需要回復により足元の受注動向はおおむね良好であることから回復することは確実であるが、米国の新政権による追加関税措置などの間接的な影響が懸念材料として残る。
3. 今後の展開:製造業DXインテグレーター企業へ進化するための組織再編・純粋持株会社化へ
同社は、将来を見据えた経営戦略としてCAD/CAMメーカーとしての技術革新を中核に据え、「製造業DXインテグレーター企業」へ進化させることを目的として、新スキームによる組織再編を実施することを発表した。具体的には、同社を純粋持株会社として事業部門を新設分割し、スピーディーな意思決定とグループ全体の最適化を実現するために中間事業持株会社を設立し、その下に各事業会社を置く。これにより各事業のシナジー創出及び研究開発スピードを向上させる計画だ。加えて、NTTデータが設立する予定のCAM事業子会社の株式の51%を中間事業持株会社が取得し同社の連結子会社とする。これにより、各子会社の販路を拡大すると同時に、それぞれの製品の強みを相互に生かすことで市場競争力を強化する計画だ。(詳細後述)
■Key Points
・金型用CAD/CAMシステム専業メーカーで国内シェア20%(推定)、顧客数は約7,000事業所
・2024年度は74.6%の営業増益、2025年度も111.1%増の見込み
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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