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C&Gシステムズのニュース
■要約
C&Gシステムズ<6633>は金型用CAD/CAMシステムの専業メーカーで国内シェアは20%(推定)を誇る。大手メーカーから従業員20人未満の中小金型メーカーまで顧客数は約7,000事業所に上る。
1. 2022年12月期第2四半期:金型製造事業の増収で31.6%の営業増益
2022年12月期第2四半期決算は、売上高が2,144百万円(前年同期比11.4%増)、営業利益が252百万円(同31.6%増)、経常利益が281百万円(同15.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が165百万円(同3.3%増)となった。前期までは多少なりとも新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響を受けていたが、今回の決算内容はほぼコロナ禍前に戻ったと言える。セグメント別では、主力のCAD/CAMシステム等事業の国内は、コロナ禍の影響により抑制されていた設備投資が持ち直したことにより堅調に推移した。海外CAD/CAMは、中国やASEANの一部でコロナ禍の影響を受けたが、円安効果もあり、海外全体では前年同期並みを維持した。一方で金型製造事業は、昨年下期に好調だった受注が売上計上されたこと、米国の自動車業界が比較的堅調に推移したこと、為替が円安に推移したことなどから増収増益となった。全体の増益の大部分は金型製造事業の寄与による。
2. 2022年12月期通期予想:営業利益は前期比8.0%増予想だが上振れの可能性も
同社は現時点で2022年12月期業績について、売上高3,949百万円(前期比5.5%増)、営業利益298百万円(同8.0%増)、経常利益327百万円(同13.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益219百万円(同0.1%増)を見込んでおり、期初予想と変わっていない。ただしこの予想では、下半期の営業利益は僅か45百万円ということになる。セグメント別でも、通期予想から上半期実績を差し引くと下半期のCAD/CAMシステム等事業の営業利益は82百万円、同金型製造事業は39百万円の営業損失となってしまう。確かに自動車業界や工作機械業界の先行きや為替の動向など不透明要因は多いが、現在の予想はかなり保守的であり、弊社(フィスコ)では、通期の業績予想が上方修正される可能性は高いと見ている。
3. 安定した既存収益源の拡充に加え次世代収益源を育成
同社では中長期事業方針として、1)基幹収益源の拡張、2)金型隣接市場(部品加工)向け製品の展開、3)技術の深耕(「AIQ」の拡充)、4)研究開発の推進という4つの柱を掲げている。以前から掲げていた6つの方針を集約したものである。足元の業績はコロナ禍の影響でやや足踏み状態となっているが、これらの事業方針は今後も継続して推進する計画だ。また「高付加価値製品」「高付加価値機能」の提供を目指して研究開発部門を新設したことに加え、ASEANでの事業展開を加速させるためにベトナム事務所を開設することを発表した。
■Key Points
・金型用CAD/CAMシステム専業メーカーで国内シェア20%(推定)、顧客数は約7,000事業所
・2022年12月期の営業利益は前期比8.0%増と堅めの予想だが、上方修正の公算大
・中長期事業方針は継続:主に4つの分野の拡充で成長を図る。今後を見据えてベトナム事務所を開設予定
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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C&Gシステムズ<6633>は金型用CAD/CAMシステムの専業メーカーで国内シェアは20%(推定)を誇る。大手メーカーから従業員20人未満の中小金型メーカーまで顧客数は約7,000事業所に上る。
1. 2022年12月期第2四半期:金型製造事業の増収で31.6%の営業増益
2022年12月期第2四半期決算は、売上高が2,144百万円(前年同期比11.4%増)、営業利益が252百万円(同31.6%増)、経常利益が281百万円(同15.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が165百万円(同3.3%増)となった。前期までは多少なりとも新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響を受けていたが、今回の決算内容はほぼコロナ禍前に戻ったと言える。セグメント別では、主力のCAD/CAMシステム等事業の国内は、コロナ禍の影響により抑制されていた設備投資が持ち直したことにより堅調に推移した。海外CAD/CAMは、中国やASEANの一部でコロナ禍の影響を受けたが、円安効果もあり、海外全体では前年同期並みを維持した。一方で金型製造事業は、昨年下期に好調だった受注が売上計上されたこと、米国の自動車業界が比較的堅調に推移したこと、為替が円安に推移したことなどから増収増益となった。全体の増益の大部分は金型製造事業の寄与による。
2. 2022年12月期通期予想:営業利益は前期比8.0%増予想だが上振れの可能性も
同社は現時点で2022年12月期業績について、売上高3,949百万円(前期比5.5%増)、営業利益298百万円(同8.0%増)、経常利益327百万円(同13.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益219百万円(同0.1%増)を見込んでおり、期初予想と変わっていない。ただしこの予想では、下半期の営業利益は僅か45百万円ということになる。セグメント別でも、通期予想から上半期実績を差し引くと下半期のCAD/CAMシステム等事業の営業利益は82百万円、同金型製造事業は39百万円の営業損失となってしまう。確かに自動車業界や工作機械業界の先行きや為替の動向など不透明要因は多いが、現在の予想はかなり保守的であり、弊社(フィスコ)では、通期の業績予想が上方修正される可能性は高いと見ている。
3. 安定した既存収益源の拡充に加え次世代収益源を育成
同社では中長期事業方針として、1)基幹収益源の拡張、2)金型隣接市場(部品加工)向け製品の展開、3)技術の深耕(「AIQ」の拡充)、4)研究開発の推進という4つの柱を掲げている。以前から掲げていた6つの方針を集約したものである。足元の業績はコロナ禍の影響でやや足踏み状態となっているが、これらの事業方針は今後も継続して推進する計画だ。また「高付加価値製品」「高付加価値機能」の提供を目指して研究開発部門を新設したことに加え、ASEANでの事業展開を加速させるためにベトナム事務所を開設することを発表した。
■Key Points
・金型用CAD/CAMシステム専業メーカーで国内シェア20%(推定)、顧客数は約7,000事業所
・2022年12月期の営業利益は前期比8.0%増と堅めの予想だが、上方修正の公算大
・中長期事業方針は継続:主に4つの分野の拡充で成長を図る。今後を見据えてベトナム事務所を開設予定
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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