テセック、今期経常を一転37％増益に上方修正、配当も30円増額

　テセック <6337> [東証Ｓ] が10月25日大引け後(15:30)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比93.1％増の16.1億円に拡大した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の18.5億円→28.3億円(前期は20.6億円)に53.0％上方修正し、一転して37.0％増益見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比1.0％減の12.1億円とほぼ横ばいの計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の70円→100円(前期は80円)に大幅増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比2.8倍の10.8億円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の20.6％→31.9％に急上昇した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　当第２四半期連結累計期間における連結業績は、半導体など電子部材の調達難が解消せず一部売上が未達となった一方、為替レートが大きく円安方向に動いたため、想定を上回る進捗となりました。また、受注高も堅調に推移したことから、売上、利益ともに期初の予想値を上回る見通しとなりましたので、2022年５月10日に公表しました通期の業績予想を上記のとおり修正いたします。　なお、第２四半期連結累計期間における米ドルの平均レートは130円となりましたが、下半期（2022年10月１日～2023年３月31日）の業績予想における想定レートは140円（為替感応度は営業利益ベースで１円安に対し20百万円程度の利益増）としております。

　　当社は、株主の皆様への利益還元を経営の重要課題の一つとして認識しており、配当につきましては業績推移等を総合的に勘案しつつ、安定的な配当の継続を基本方針としております。また、2022～24年度の中期経営計画「Enjoy2.0」において、「配当＋自社株買いにより、総還元性向35％を目安とした株主還元」を掲げております。　この基本方針及び株主還元策のもと、通期の業績予想及び現在の財務状況等を勘案し、１株当たり期末配当予想を上記のとおり修正いたします。※本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。