ハーモニックが３日続伸、受注回復予想上回り２１年３月期業績予想を上方修正

　ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324.T>が３日続伸している。８日の取引終了後、２１年３月期の連結業績予想について、売上高を３５０億円から３７０億円（前期比１．３％減）へ、営業損益を８億円の赤字から１０億円の黒字（同１４．９倍）へ、最終損益を４億５０００万円の赤字から５億円の黒字（前期８億３２００万円の赤字）へ上方修正したことが好感されている。

　中国市場における自動化投資の拡大と半導体の増産投資などの影響で第３四半期以降、産業用ロボット向けや半導体製造装置向けの需要が上向きつつあり、受注回復のペースが従来予想を上回る見通しであることが要因。また、顧客や代理店各社における同社製品の在庫が概ね適正な水準になったことも受注回復に貢献した。

　なお、第３四半期累計（２０年４～１２月）決算は、売上高２６６億４６００万円（前年同期比９．９％減）、営業利益１億１５００万円（同８４．６％減）、最終利益１億８２００万円（前年同期５億３６００万円の赤字）だった。

出所：MINKABU PRESS