住友重、１１年３月期は増収増益を見込む、１０月１日付でスピンドルを完全子会社化へ

　総合重機大手の住友重機械工業が１０日引け後に、１１年３月期連結業績予想と１０年３月期決算を発表。

　１１年３月期は、売上高５４００億円（前期比４．６％増）、営業利益３６０億円（同２７．４％増）、純利益１６５億円（同２４．２％増）を予想。新興国の需要回復に伴い、先進国も明るさを取り戻しつつあるとしながらも、持続性を持って現在の不況を脱することは予断を許さないと指摘。１１年３月期を最終年度とする現中期経営計画で進める、「グローバル化」と「イノベーション」を推進するとした。前提となる為替レートは１ドル＝９０円としている。

　１０年３月期決算は、売上高５１６１億６５００万円（前期比１９．７％減）、営業利益２８２億５４００万円（同５０．４％減）、純利益１３２億８０００万円（同２．７％減）だった。

　同時に、日本スピンドル製造を株式交換により完全子会社化すると発表した。事業環境の急変や市場競争の激化に対処するため、住友重の持つ技術開発力やグローバルな事業ネットワークを活用、グループ全体の企業価値を高める。割当比率は、スピンドル１株につき住友重０．３８株。効力発生日は１０月１日を予定、スピンドルは９月２８日に上場廃止（最終売買日は９月２７日）となる見込み。

　終値は住友重が４円高の５７１円、スピンドルが４円高の１６０円。



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

提供：モーニングスター社