技研製作所が続急落、９～５月期決算発表を受け売り集中

　技研製作所<6289.T>が続急落。株価は一時１１．３％安の３２６０円と大幅に売り込まれた。同社は杭圧入引抜機のトップ企業。防災関連事業も手掛ける。８日取引終了後に発表された１９年８月期第３四半期（１８年９月～１９年５月期）決算では売上高が前年同期比４．８％増の２００億６３００万円と増収を確保したものの、営業利益が同３．２％減の３１億７４００万円の減益に転じたことが嫌気される形で売りが集中している。

　自然災害に対する復旧・復興事業に加え、将来に備えた防災・減災事業や老朽化した社会インフラの再生・強化の需要拡大を背景に、公共工事が堅調でトップラインは拡大している。しかし、海外事業基盤の整備に伴う東京本社の移転や人員増強などが利益面で足を引っ張っている。なお、１９年８月の営業利益見通しは据え置いた。

出所：minkabuPRESS