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【買い】ベルシステム24HD(6183)伊藤忠との協業強化での相乗効果◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

著者:加藤あきら
投稿:2018/04/24 15:39

伊藤忠との協業強化での相乗効果

業種:サービス
時価総額:1241億円
PER:20.02倍
PBR:2.85倍

【CRM事業が好調で増収増益、19年2期も増収増益見込み】
4/11に2018年2月期通期連結決算を発表した。売上収益が前期比6.2%増の1,156.18億円、営業利益が同14.0%増の93.19億円、税引前利益が同18.2%増の85.02億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同30.2%増の56.04億円となった。主要事業であるCRM事業では、売上収益が前期比比7.2%増の1,088.68億円、税引前利益が同18.0%増の81.46億円となった。伊藤忠商事との協業強化での相乗効果と、既存継続案件の売上が拡大、さらに旧BBコール事業が堅調に推移した。またサービス価格の適正化や業務生産性の向上の効果があった。その他事業では、売上収益が前期比8.7%減の67.50億円、税引前利益が同21.7%増の3.56億円となった。医薬品開発支援業務に係る事業で大きく減収となったが、前期での事業再編での一過性損失の反動により、増益となった。
2019年2月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比7.9%増の1,247.00億円、営業利益が同10.5%増の103.00億円、税引前利益が同13.6%増の96.60億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同10.5%増の61.90億円としている。

市場環境は、良好な企業収益に裏付けられたIT投資意欲や大企業を中心とする間接業務最適化等を背景に安定成長を期待できる。人材不足等による賃金上昇の影響でのコスト増に対しては引き続き価格適正化や業務の効率化やコストコントロールを徹底する他、既存クライアントとの取引拡大、提携企業等との企業ネットワークを活用した新規クライアント獲得強化や凸版との事業ノウハウを融合させ、新規サービスの展開を図るとしている。

【伊藤忠グループとのネットワークを活かした新規顧客獲得】
一部市場では人員確保や離職率改善といった将来に向けての投資を行いながら2ケタ増益を確保していることや、案件選別や採算管理の徹底による利益率重視の姿勢、凸版印刷シナジー創出の確度の高まりによる従来成長プラスアルファの実現期待を評価。凸版印刷とのシナジーを見込み、20年2月期の営業利益予想を120億円とし、21年2月期については134億円を見込んでいる。


コールセンターのアウトソーシング受託大手で伊藤忠が大株主。インバウンド需要に備えたコールセンターを池袋に増設。

(4/24現在)
配信元: 達人の予想
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