日本ビューホ、今期最終を一転赤字に下方修正、配当も1円減額

　日本ビューホテル <6097> が1月12日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。17年4月期の連結最終損益を従来予想の7.3億円の黒字→17億円の赤字(前期は7億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した11-4月期(下期)の連結最終損益も従来予想の2.3億円の黒字→21.9億円の赤字(前年同期は2.8億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

　業績悪化に伴い、期末一括配当を従来計画の23円→22円(前期は27円)に減額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　下記の特別損失（減損損失）の計上に伴い、平成29 年４月期の通期連結業績予想を修正いたします。平成29年４月期第３四半期連結会計期間における2,577百万円の特別損失（減損損失）の計上を織り込んだ結果、親会社株主に帰属する当期純利益は△1,700百万円、１株当たり当期純利益は△175円63銭となる見込みです。●特別損失（減損損失）の計上について（１）特別損失（減損損失）の内容当社は、中期経営計画の検討にあたって業績の進捗や資産の状況について検証を行いましたが、秋田ビューホテル（秋田県秋田市）の底地に対する借地権等について、不動産市況および事業環境の変化に伴う秋田ビューホテルの収益性の低下による減損の兆候が認められたことから、将来の回収可能性を検討した結果、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、1,952百万円を減損損失として特別損失に計上いたします。また、当社は、平成29年１月12日開催の取締役会において、当社が保有、運営する高崎ビューホテル（群馬県高崎市）の営業を平成29年12月31日を目途として終了することを決議いたしました。これに伴い、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、625百万円を減損損失として特別損失に計上いたします。上記２件の特別損失（減損損失）の合計額は、2,577百万円となります。（２）高崎ビューホテル営業終了の理由同ホテルは、昭和58年に開業しており、これまで新耐震基準への対応につき耐震補強工事や建替え等を検討して参りましたが、事業の収益性等を総合的に判断した結果、営業を終了することといたしました。（３）高崎ビューホテルの施設概要所在地 群馬県高崎市柳川町70開業年月 昭和58年４月設備内容 客室数　109室、レストラン、宴会場、結婚式場他（４）高崎ビューホテルの営業の予定平成29年12月31日　営業終了（予定）

　当社は、株主に対する利益の還元について、毎期の安定配当と持続的な企業価値の拡大によるトータルな株主還元を基本方針としております。この方針に沿い、平成29年４月期の期末配当については、１株当たり23円としておりましたが、上記１.の平成29年４月期連結業績予想数値の修正に伴い、１株あたり22円といたします。