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トレンダーズのニュース
*16:31JST トレンダーズ Research Memo(1):美容マーケティング領域とメディカルマーケティング領域の成長を目指す
■要約
1. 2024年3月期第1四半期業績の概要
トレンダーズ<6069>の2024年3月期第1四半期の業績は、売上高1,434百万円(前年同期比46.0%減)、営業利益185百万円(同57.2%減)、経常利益185百万円(同58.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益122百万円(同60.6%減)となった。マーケティング事業の一部取引について契約内容の変更を行い、グロス計上からネット計上に変更したため、売上高は表面的には大幅に減少した。なお、計上方法の変更は利益面には影響しない。変更された計上方法で算出した前年同期の売上高は1,788百万円となり、実質的には同19.8%の減収となっている。
2. 2024年3月期業績の見通し
2024年3月期業績は、売上高6,215百万円(前期比31.6%減)、営業利益1,150百万円(同13.7%増)、経常利益1,150百万円(同12.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益780百万円(同10.0%増)を見込んでいる。今期より変更した計上方法で算出した前期売上高は5,471百万円となり、実質的には同13.6%の増収を見込む。インベストメント事業は前期比73.4%の減収を見込むが、マーケティング事業では前期比27.0%の成長を計画している。美容マーケティング、メディカルマーケティングの領域へ積極的に投資しつつ、成長により各段階利益は過去最高益を目指している。
3. 中期経営計画
同社は、2021年に公表した中期経営計画において、2024年3月期までに営業利益10億円達成を目標に掲げていた。しかし、2023年3月期に1年前倒しで目標を達成したため、2023年5月に新たな中期経営計画を発表した。2024年3月期よりマーケティング事業において選択と集中を行い、「美容マーケティング」と「メディカルマーケティング」の2つの領域を核として、2026年3月期に売上高100億円、営業利益20億円の達成を計画している。インベストメント事業については、2025年3月期以降も収益は発生する見込みではあるが、売上目標には含めていない。同社の顧客の大半が属する化粧品業界における広告費の配分は、デジタルシフトが進化するとともに、インフルエンサー・SNSシフトが進んでいる。そのため、美容マーケティング領域において競合優位性を持つリソースを、需要が好調な美容カテゴリにおけるSNSマーケティング支援に集中し、効率的な成長を確保する戦略である。美容マーケティング領域の売上は年平均成長率20%を見込んでおり、2026年3月期で売上高84億円、営業利益で19億円を計画している。また、第2の柱と考えるメディカルマーケティング領域においては、拡大する美容医療市場において、レベニューシェアという形で、美容クリニックに対するSNS広告運用、Webサイト開発、オンライン予約システムの導入などのマーケティング・運営DX支援を実施する。投資が先行するが、2026年3月期には売上高16億円、営業利益で1億円を見込んでいる。
■Key Points
・マーケティング事業における選択と集中により美容とメディカルの2つの領域に注力
・マーケティング事業の一部で売上をグロス計上からネット計上に変更
・(株)レプリテックとの業務提携により再生医療領域に本格参入
・中期経営計画を策定し、2026年3月期に売上高100億円、営業利益20億円を目指す
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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1. 2024年3月期第1四半期業績の概要
トレンダーズ<6069>の2024年3月期第1四半期の業績は、売上高1,434百万円(前年同期比46.0%減)、営業利益185百万円(同57.2%減)、経常利益185百万円(同58.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益122百万円(同60.6%減)となった。マーケティング事業の一部取引について契約内容の変更を行い、グロス計上からネット計上に変更したため、売上高は表面的には大幅に減少した。なお、計上方法の変更は利益面には影響しない。変更された計上方法で算出した前年同期の売上高は1,788百万円となり、実質的には同19.8%の減収となっている。
2. 2024年3月期業績の見通し
2024年3月期業績は、売上高6,215百万円(前期比31.6%減)、営業利益1,150百万円(同13.7%増)、経常利益1,150百万円(同12.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益780百万円(同10.0%増)を見込んでいる。今期より変更した計上方法で算出した前期売上高は5,471百万円となり、実質的には同13.6%の増収を見込む。インベストメント事業は前期比73.4%の減収を見込むが、マーケティング事業では前期比27.0%の成長を計画している。美容マーケティング、メディカルマーケティングの領域へ積極的に投資しつつ、成長により各段階利益は過去最高益を目指している。
3. 中期経営計画
同社は、2021年に公表した中期経営計画において、2024年3月期までに営業利益10億円達成を目標に掲げていた。しかし、2023年3月期に1年前倒しで目標を達成したため、2023年5月に新たな中期経営計画を発表した。2024年3月期よりマーケティング事業において選択と集中を行い、「美容マーケティング」と「メディカルマーケティング」の2つの領域を核として、2026年3月期に売上高100億円、営業利益20億円の達成を計画している。インベストメント事業については、2025年3月期以降も収益は発生する見込みではあるが、売上目標には含めていない。同社の顧客の大半が属する化粧品業界における広告費の配分は、デジタルシフトが進化するとともに、インフルエンサー・SNSシフトが進んでいる。そのため、美容マーケティング領域において競合優位性を持つリソースを、需要が好調な美容カテゴリにおけるSNSマーケティング支援に集中し、効率的な成長を確保する戦略である。美容マーケティング領域の売上は年平均成長率20%を見込んでおり、2026年3月期で売上高84億円、営業利益で19億円を計画している。また、第2の柱と考えるメディカルマーケティング領域においては、拡大する美容医療市場において、レベニューシェアという形で、美容クリニックに対するSNS広告運用、Webサイト開発、オンライン予約システムの導入などのマーケティング・運営DX支援を実施する。投資が先行するが、2026年3月期には売上高16億円、営業利益で1億円を見込んでいる。
■Key Points
・マーケティング事業における選択と集中により美容とメディカルの2つの領域に注力
・マーケティング事業の一部で売上をグロス計上からネット計上に変更
・(株)レプリテックとの業務提携により再生医療領域に本格参入
・中期経営計画を策定し、2026年3月期に売上高100億円、営業利益20億円を目指す
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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