【売り】㈱リンクバル（6046）「街コン」などユニークな業態に期待が先行するも…= フェアトレード 西村剛

上場初値は3,070円、公開価格を27.9%上回る。

■注目銘柄
㈱リンクバル（6046）

■注目理由
①イベントECサイト運営サービスと②WEBサイト運営サービスを主要な事業とする。①に関しては、街コンイベントのECサイトである「街コンジャパン」を通じて、全国で開催されている街コンイベントをユーザーに提供、同様に食べ歩き飲み歩きイベントのECサイトである「街バルジャパン」を展開し、食に関するイベント情報をユーザーに提供する。②については、恋愛に関する悩みを持つ女性に対し、解決する手段を提供する情報サイトや、結婚を真剣に考え、結婚相談所の比較検討や資料請求を一括で行えるサービスを提供する。

手取概算額542,000千円については、以下の投資に充当する予定。①事業拡大にともなうオフィス移転およびオフィス構築費用として62,000千円（平成27年9月期：62,000千円）②新規および既存会員・ユーザーに対してのユーザビリティーの向上のためのWEBサイトリニューアル費用として100,000千円（平成27年9月期：20,000千円、平成28年9月期：40,000千円、平成29年9月期：40,000千円）③新規および既存会員・ユーザー向けの新規WEB・アプリケーションの開発費用として130,000千円（平成27年9月期：30,000千円、平成28年9月期：50,000千円、平成29年9月期：50,000千円）④認知度向上および新規顧客の獲得を図るための広告宣伝費として100,000千円（平成27年9月期：20,000千円、平成28年9月期：40,000千円、平成29年9月期：40,000千円）⑤優秀な人材の採用・育成等にかかる採用教育費として150,000千円（平成27年9月期：30,000千円、平成28年9月期：60,000千円、平成29年9月期：60,000千円）。

第4期第1四半期累計期間（平成26年10月1日から平成26年12月31日）における業績は、売上高4.2億円、営業利益1.2億円、経常利益1.2億円、四半期純利益79百万円となった。年末のクリスマスに向けて認知度を高めるため積極的なWEB広告による販売促進、車両広告等のプロモーションを展開、加えて参加者の特性に合わせた街コンイベントや新しいテーマの街コンイベントを開催した結果売り上げが堅調に推移した。売上原価、販売費および一般管理費の合計は2.9億円だった。
（出典：目論見書）

公募価格2,400円に対して4月28日につけた上場初値は3,070円、公開価格を27.9%も上回りました。「街コン」などユニークなサービス業態であり、市場からの注目度は高い。一方、初値形成直後に急伸→急落と大幅下落した点から、需給面での不安を感じざるを得ない。中長期的に見たときには公募価格付近へと落ち着くのではないだろうか。