モリテック急騰、伊藤忠の中国ＥＶ企業出資を契機に短期資金が集結◇

　モリテック　スチール<5986.T>が約１４％の上昇で６００円台後半まで一気に水準を切り上げてきた。東証１部値上がり率上位で売買高も急増している。伊藤忠商事<8001.T>が中国での次世代モビリティビジネスに参入する計画を発表し、２９日、中国の電気自動車（ＥＶ）メーカーとＥＶレンタル・メンテナンスサービス会社に出資することを発表、これが関連銘柄の株価を強く刺激している。国内ネット証券アナリストは「伊藤忠やパナソニック<6752.T>などの値動きは地味だが、ＮＨＫなどで放送されたこともあって話題性が盛り上がり、個人投資家は値動きの軽い充電器関連株の一角に物色資金を向けている。新興市場が目先底入れで個人の信用買い余力が高まったことも、良い方向に影響しているようだ」としている。そのなかモリテックは自動車向けを主力とする焼き入れ・板金加工大手だが、時価総額１００億円台と小型で値動きが軽く、ＥＶ向けケーブル自動巻き取り式充電スタンドを手掛けていることから、関連有力株として人気化した。

（注）タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所：minkabuPRESS