フイルコン、今期経常を35％下方修正

　日本フイルコン <5942> が10月1日大引け後(15:00)に決算を発表。19年11月期第3四半期累計(18年12月-19年8月)の連結経常利益は前年同期比54.1％減の5.3億円に大きく落ち込んだ。
　併せて、通期の同利益を従来予想の10億円→6.5億円(前期は16.5億円)に35.0％下方修正し、減益率が39.6％減→60.7％減に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した6-11月期(下期)の連結経常利益も従来予想の6.1億円→2.6億円(前年同期は11億円)に56.9％減額し、減益率が44.5％減→76.1％減に拡大する計算になる。

　直近3ヵ月の実績である6-8月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比75.7％減の1.5億円に大きく落ち込み、売上営業利益率は前年同期の5.7％→1.2％に大幅悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2019年11月期の当社グループの業績につきましては、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益につきまして、前回発表予想を下回る見込みとなりました。主に電子部材・フォトマスク事業における主要取引業界である国内半導体業界が、米中貿易摩擦の影響などにより需要が減少しており、非常に厳しい状況が継続しているためです。加えて、産業用機能フィルター・コンベア事業における一部海外生産子会社で効率的な生産体制を整備中ですが、その整備の遅れも営業利益の減少の一因です。　(注)上記の予想につきましては、現時点における入手可能な情報に基づいたものであり、実際の業績等は様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。