849円
東洋シヤッターのニュース
■会社概要
2. 事業の概要
同社グループは、2021年3月末現在、三和ホールディングス<5929>、連結子会社100社、関連会社11社の計112社で構成されており、ビル商業施設建材製品、住宅建材製品の建築用金属製品の製造・販売及びメンテナンス・サービス事業を、日本、北米、欧州及びアジアで展開している。
具体的な製品は、建材の中でもシャッターやドアなど、“動く建材”が中心となっている。これに加えて、国内では間仕切やフロント製品、エクステリア製品などを、北米では車両用ドア製品などを展開している。また取付工事やメンテンス・サービスも収益の重要な一部となっている。
主要な子会社としては、国内では12社があり、三和シヤッター工業をはじめ、昭和フロント(株)、沖縄三和シヤッター(株)などに、2020年3月期より鈴木シャッターが加わった。国内市場シェアNo.1を誇り、経験豊富な施行技術者を有し、サービス事業の拡大によって安定的な拡大成長を図る。一方、海外事業では、北米では強力な販売ネットワークを持ち、米国・カナダで強力なブランド力を誇るODCグループにより、No.1に磨きをかける。また、欧州ではNFグループがドイツを主軸に欧州各国で展開しており、M&A戦略による事業基盤拡大によって、さらなるプレゼンス向上を目指す。さらに、アジアでは三和シヤッター(香港)有限公司、安和金属工業股分有限公司など5社がある。グループ各社は、それぞれの地域の事業を担っており、傘下に多数の事業会社や地域販売会社を抱え、製品や事業領域によって複数のブランドで展開している。グループ各社の販路・技術力の活用や、市場環境やニーズに迅速に対応できる体制強化によって、グループの成長スピード加速を目指している。
同社グループは、国内同業他社に先駆けて、グローバルな事業展開を進めてきた。現在では、世界26の国と地域で事業を展開し、主要地域ではトップポジションを確立している。同社では、三和シヤッター工業、国内子会社、ODC(米国)、NF(欧州)、アジアの5つのセクターに分類して売上高及び営業利益を開示している。
2021年3月期実績ベースでは、三和シヤッター工業が売上高の47%、営業利益の62%を占めている。また、国内子会社も売上高で12%、営業利益で8%を占め、三和シヤッター工業と合計した日本事業がグループ収益・利益の中核を形成している。それに続くのが米国のODCで、売上高で27%、営業利益でも23%を占めている。また、欧州のNFは売上高の17%、営業利益の9%を占め、存在感を増してきている。一方、2020年3月期より新たに連結対象となったアジアは、売上高シェア2%で営業損失になっており、早期の黒字転換が課題である。
シャッター製品、ガレージドアなど主力製品で、日・米・欧の3地域で高シェアを獲得
3. 主要製品の概要
同社グループは、国内市場で、文化シヤッター<5930>、東洋シヤッター<5936>などの競合他社を凌ぎ、売上高トップを占める。また、北米でも1位、欧州でも2位を占めるなど、世界的に圧倒的なシェアを誇っている。製品別に見ても、同社は多くの製品で国内市場トップにあり、北米・欧州においても上位を占めている。
同社の製品は建材の中でも、シャッターやドア、間仕切など、“動く建材”であり、最も代表的な製品は社名にもあるシャッターだ。国内市場では、パネル(扉部)の板厚によって軽量シャッターと重量シャッターに分類されている。軽量シャッターはガレージや商店用の比較的小さなもので、重量シャッターはビル、工場、倉庫などの大型建築物で使用される。同社グループは、これらシャッター製品で国内、北米市場で1位を占めている。
一般的なシャッターは開放時にはロール状に巻き取る形態だが、天井にレールを設置し、パネルをスライドさせて収納することで開閉するタイプもある。一般的にはオーバーヘッドドアと言うが、同社は日本においてはオーバースライダーの商品名で展開している。オーバーヘッドドアは機能としてはシャッターと同様だが開閉スピードが速いという特徴があり、シャッターと並ぶ重要な製品となっている。日本・北米・欧州・アジアの4拠点全てで販売しているコア商品である。
ドアについてはマンションの玄関ドアやオフィスビルなどの防火扉、病院や福祉施設用引き戸(いわゆる病室の入り口のドア)など様々なものをラインナップしている。ドアの中で、ちょうつがい(ヒンジ)を有する構造のもの(引き戸以外のほとんどのドアが該当)については特にヒンジドアと称することもある。ヒンジドアは日本と欧州では展開しているが、北米では扱っていない。自動ドアは、開閉の動力部(エンジンと称する)とスチール構造部を同社が製造し、ガラスなど(仕入品)を組み込んでセットで販売するのが基本だが、エンジンだけの販売も行っている。自動ドアは日本と米国で展開しており、欧州では扱っていない。これらドア製品についても、同社グループは国内市場で首位を、北米、欧州においても上位を占めている。
その他、エクステリア製品には、ストアフロントやメールボックスがある。ストアフロントは商業施設やビルのエントランスに設置されるもので、素材によってアルミとステンレスがある。メールボックスは集合住宅の郵便受けがメインだが、近年はいわゆる宅配ボックスも伸びている。エクステリア製品は、主に国内で販売している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
<AS>
2. 事業の概要
同社グループは、2021年3月末現在、三和ホールディングス<5929>、連結子会社100社、関連会社11社の計112社で構成されており、ビル商業施設建材製品、住宅建材製品の建築用金属製品の製造・販売及びメンテナンス・サービス事業を、日本、北米、欧州及びアジアで展開している。
具体的な製品は、建材の中でもシャッターやドアなど、“動く建材”が中心となっている。これに加えて、国内では間仕切やフロント製品、エクステリア製品などを、北米では車両用ドア製品などを展開している。また取付工事やメンテンス・サービスも収益の重要な一部となっている。
主要な子会社としては、国内では12社があり、三和シヤッター工業をはじめ、昭和フロント(株)、沖縄三和シヤッター(株)などに、2020年3月期より鈴木シャッターが加わった。国内市場シェアNo.1を誇り、経験豊富な施行技術者を有し、サービス事業の拡大によって安定的な拡大成長を図る。一方、海外事業では、北米では強力な販売ネットワークを持ち、米国・カナダで強力なブランド力を誇るODCグループにより、No.1に磨きをかける。また、欧州ではNFグループがドイツを主軸に欧州各国で展開しており、M&A戦略による事業基盤拡大によって、さらなるプレゼンス向上を目指す。さらに、アジアでは三和シヤッター(香港)有限公司、安和金属工業股分有限公司など5社がある。グループ各社は、それぞれの地域の事業を担っており、傘下に多数の事業会社や地域販売会社を抱え、製品や事業領域によって複数のブランドで展開している。グループ各社の販路・技術力の活用や、市場環境やニーズに迅速に対応できる体制強化によって、グループの成長スピード加速を目指している。
同社グループは、国内同業他社に先駆けて、グローバルな事業展開を進めてきた。現在では、世界26の国と地域で事業を展開し、主要地域ではトップポジションを確立している。同社では、三和シヤッター工業、国内子会社、ODC(米国)、NF(欧州)、アジアの5つのセクターに分類して売上高及び営業利益を開示している。
2021年3月期実績ベースでは、三和シヤッター工業が売上高の47%、営業利益の62%を占めている。また、国内子会社も売上高で12%、営業利益で8%を占め、三和シヤッター工業と合計した日本事業がグループ収益・利益の中核を形成している。それに続くのが米国のODCで、売上高で27%、営業利益でも23%を占めている。また、欧州のNFは売上高の17%、営業利益の9%を占め、存在感を増してきている。一方、2020年3月期より新たに連結対象となったアジアは、売上高シェア2%で営業損失になっており、早期の黒字転換が課題である。
シャッター製品、ガレージドアなど主力製品で、日・米・欧の3地域で高シェアを獲得
3. 主要製品の概要
同社グループは、国内市場で、文化シヤッター<5930>、東洋シヤッター<5936>などの競合他社を凌ぎ、売上高トップを占める。また、北米でも1位、欧州でも2位を占めるなど、世界的に圧倒的なシェアを誇っている。製品別に見ても、同社は多くの製品で国内市場トップにあり、北米・欧州においても上位を占めている。
同社の製品は建材の中でも、シャッターやドア、間仕切など、“動く建材”であり、最も代表的な製品は社名にもあるシャッターだ。国内市場では、パネル(扉部)の板厚によって軽量シャッターと重量シャッターに分類されている。軽量シャッターはガレージや商店用の比較的小さなもので、重量シャッターはビル、工場、倉庫などの大型建築物で使用される。同社グループは、これらシャッター製品で国内、北米市場で1位を占めている。
一般的なシャッターは開放時にはロール状に巻き取る形態だが、天井にレールを設置し、パネルをスライドさせて収納することで開閉するタイプもある。一般的にはオーバーヘッドドアと言うが、同社は日本においてはオーバースライダーの商品名で展開している。オーバーヘッドドアは機能としてはシャッターと同様だが開閉スピードが速いという特徴があり、シャッターと並ぶ重要な製品となっている。日本・北米・欧州・アジアの4拠点全てで販売しているコア商品である。
ドアについてはマンションの玄関ドアやオフィスビルなどの防火扉、病院や福祉施設用引き戸(いわゆる病室の入り口のドア)など様々なものをラインナップしている。ドアの中で、ちょうつがい(ヒンジ)を有する構造のもの(引き戸以外のほとんどのドアが該当)については特にヒンジドアと称することもある。ヒンジドアは日本と欧州では展開しているが、北米では扱っていない。自動ドアは、開閉の動力部(エンジンと称する)とスチール構造部を同社が製造し、ガラスなど(仕入品)を組み込んでセットで販売するのが基本だが、エンジンだけの販売も行っている。自動ドアは日本と米国で展開しており、欧州では扱っていない。これらドア製品についても、同社グループは国内市場で首位を、北米、欧州においても上位を占めている。
その他、エクステリア製品には、ストアフロントやメールボックスがある。ストアフロントは商業施設やビルのエントランスに設置されるもので、素材によってアルミとステンレスがある。メールボックスは集合住宅の郵便受けがメインだが、近年はいわゆる宅配ボックスも伸びている。エクステリア製品は、主に国内で販売している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
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