東北鋼、今期経常を5％上方修正

　東北特殊鋼 <5484> [ＪＱ] が3月30日大引け後(16:00)に業績修正を発表。22年3月期の連結経常利益を従来予想の20億円→20.9億円(前期は15.3億円)に4.5％上方修正し、増益率が30.0％増→35.8％増に拡大する見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の14.5億円→10.4億円(前期は4.2億円)に28.3％下方修正し、増益率が3.4倍→2.4倍に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の8.5億円→9.4億円(前年同期は9.8億円)に10.6％増額し、減益率が13.6％減→4.5％減に縮小する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　（連結業績予想の修正の理由）　売上高、営業利益および経常利益は、概ね前回予想のとおりとなる見通しであります。　親会社株主に帰属する当期純利益は、「３．特別損失の計上について」に記載の特別損失（固定資産の減損損失）の計上等により、前回予想を下回る見通しであります。（通期個別業績見込みと前期実績との差異理由）　売上高は、半導体産業向けの販売が堅調に推移し前期実績を上回る見通しであります。　営業利益は、売上増に伴う利益の増加に加え、売上構成変化等により前期実績を上回る見通しであります。　経常利益は、前期に計上した雇用調整助成金がなくなるものの、営業利益の増加により前期実績を上回る見通しであります。　当期純利益は、「３．特別損失の計上について」に記載の特別損失（固定資産の減損損失）の計上を見込んでいるものの、売上高、営業利益および経常利益に記載した理由に加え、前期に計上した関係会社株式評価損がなくなることから前期実績を上回る見通しであります。