高周波、上期経常を一転赤字に下方修正、通期も減額、未定だった上期配当は無配継続

　日本高周波鋼業 <5476> [東証Ｓ] が8月2日大引け後(15:00)に決算を発表。25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は4億円の赤字(前年同期は1億円の赤字)に赤字幅が拡大した。
　併せて、4-9月期(上期)の同損益を従来予想のトントン→3億円の赤字(前年同期は6.6億円の赤字)に下方修正した。
　上期業績の悪化に伴い、通期の同損益を従来予想の7億円の黒字→4億円の黒字(前期は15.8億円の赤字)に42.9％下方修正した。

　同時に、従来未定としていた今期の上期配当を見送る方針とした。下期配当は引き続き未定とした。

　直近3ヵ月の実績である4-6月期(1Q)の売上営業損益率は前年同期の-1.3％→-5.0％に大幅悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2025年3月期第2四半期（累計）の連結業績予想数値につきましては、前回発表時点から需要の回復遅れにより売上数量が減少し、売上高が減少する見込みです。損益面では、原燃料価格が前回発表時の想定を上回る見込みであり、価格転嫁の遅れにより営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する中間純利益は前回発表の予想から減益となる見込みです。　2025年3月期通期連結業績予想数値につきましては、下期にはサーチャージを中心とする販売価格の上昇と売上数量の増加により売上高が増加する見込みですが、上期の減益をカバーするには至らないため、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益につきましては前回発表の予想から減益となる見込みです。　※本業績予想数値は当社が発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績等は今後様々な要因により、上記数値と大きく異なる場合がある旨、ご理解願います。