東京鉄、今期経常を一転赤字に下方修正

　東京鐵鋼 <5445> が1月31日後場(14:00)に決算を発表。22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は6.1億円の赤字(前年同期は67.8億円の黒字)に転落した。
　併せて、通期の同損益を従来予想のトントン→10億円の赤字(前期は75.2億円の黒字)に下方修正した。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の1.5億円の赤字→11.5億円の赤字(前年同期は24.8億円の黒字)に下方修正し、赤字幅が拡大する計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常損益は7.7億円の赤字(前年同期は17.4億円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の11.0％→-3.6％に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　通期の売上高については、数量・価格ともに想定を上回る見込みで、約５％、30億円増収の660億円を見込んでおります。損益については、鉄スクラップや合金鉄等の製造コストが、６％程度想定を上回っていること、持ち分法による投資利益がマイナスとなる見込みであることなどから、営業利益で７億円、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益で10億円の赤字見込みと、予想数値を引き下げております。なお、2022年１月14日に発表しました、八戸工場における生産障害については、２月中旬に復旧見込みで、本件に伴う損失額は１億円程度を特別損失に計上する予定であり、影響額は今回の業績予想の修正の中に含まれております。(注)上記の予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、様々な不確実な要因が内在しております。実際の業績は今後の様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。