＜注目銘柄＞＝住友大阪、セメント好調で２次電池材料もフル稼働

　住友大阪セメント<5232.T>は買い場。２５日移動平均線との上方カイ離を修正し調整一巡、再び上値指向となる公算が大きい。

　主力のセメント事業は海外が牽引して堅調に推移し、原燃料コストの低下に加え、最近の円高基調で採算面でも追い風にある。今年度は、東京五輪関連のインフラや都市再開発需要を背景に国内セメント需要も尻上がりに増勢となることが予想されている。また、非セメント分野では傾注する２次電池材料の損益改善が進んでいる。欧州のエコカー需要を背景にプラグインハイブリッド車向け電池材料の供給が増加、ベトナムでの生産能力増強を推進しており、足もとはフル稼働状態が続いている。

　１６年３月期営業利益は前期比８％増の２４０億円見通し、１７年３月期も増益トレンドが維持される見通し。ＰＥＲ１２倍弱に割高感は乏しい。（市）

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）