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ドラフトのニュース
*14:02JST ドラフト Research Memo(2):ディスプレイ・都市計画領域を始め、オフィス等幅広くデザインを手掛ける
■会社概要
1. 会社概要
ドラフト<5070>は2008年4月、デザイナーである山下泰樹氏が設立した。同社グループは、「ALL HAPPY BY DESIGN」を企業理念として、デザインの力で社会課題を解決することで世界にHAPPYの循環を作り出すとともに、ヒューマンエクスペリエンスを向上させる空間の創造によって、社会に貢献することを目指している。
同社は、もともとオフィスデザインを主な業務としてスタートしたが、近年では商業施設やビル一棟のリデザインといったディスプレイ・建築デザイン領域が大きく伸長。業務範囲としては企画・設計のみを行うデザイン設計と、設計から竣工までを担うデザインビルドに区分される。これに加えてインテリア・プロダクトデザインやブランディング等も拡大しており、幅広い領域でデザインを手掛ける。
同社の創業時は、オフィスは単なるコストとして捉えられており、限られたスペースの効率的な利用が設計の主流であった。そのなかで同社は自由な発想で、デザインをツールとした課題解決に創造力を発揮した。働く人々がオフィスで長時間を費やすことを踏まえ、社員が居心地良く過ごせることや誇れるオフィスの実現を目指した。こうした同社のビジョンやデザインが反響を呼び、顧客層は感度の高いスタートアップ企業から大企業へと広がった。その後は商業施設の環境設計や大手デベロッパーと組み都市開発に関わる建築物の設計・デザインを手掛けるようになった。
2024年12月期第2四半期段階での売上高10,702百万円の対象領域別売上高構成比は、「ディスプレイデザイン・建築デザイン・その他」が47.2%、「オフィスデザイン・プロジェクトマネジメント・その他」は前期から進行していた大型オフィスデザイン案件の完了、既存クライアントの大型追加発注があったこと等により、52.8%となった。
2. 沿革とグループ企業
同社グループは、同社とフィリピンにある連結子会社D-RAWRITE INC.、セルビア共和国(以下、セルビア)にある連結子会社D-RAWRITE d.o.o Beogradの3社で構成される。D-RAWRITE INC.を2013年に、D-RAWRITE d.o.o Beogradを2022年にそれぞれ設立した。各社は3Dイメージパースと2D設計図面の作成を行う。
3Dイメージパースは、図面をもとに建物の外観や室内の完成予想図を3Dで表したものである。施主と完成イメージを共有するうえで非常に重要なツールであり、クライアントに対するプレゼンテーションなどで、図面や模型に対し圧倒的な威力を発揮する。製作においては通常多大な時間と費用を要するが、同社グループは優秀なエンジニアが多数存在するフィリピンで内製することにより、ノウハウ・スキルの蓄積による品質の向上、業務の効率化及びコスト削減を実現している。本社のデザイン部門とWeb会議などによりコミュニケーションを密にとることで、製作時間の短縮と完成度の高さを追求している。
D-RAWRITE d.o.o Beogradは、2022年12月期第3四半期から本格的に稼働した。D-RAWRITE INC.と同様に、同社の3Dイメージパースの内製化に寄与している。メリットとして主に、1) デザインに対する知識・スキルの高い人材が豊富であること、2) 東京とセルビアの時差(約8時間)を有効に利用してシームレスな業務進行ができることが挙げられる。
2021年4月には、ブランディングやプロモーションなどコミュニケーションデザインを事業領域とする(株)サティスワンを吸収合併した。総合クリエイティブ会社としてワン・パッケージ提案ができる体制を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
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1. 会社概要
ドラフト<5070>は2008年4月、デザイナーである山下泰樹氏が設立した。同社グループは、「ALL HAPPY BY DESIGN」を企業理念として、デザインの力で社会課題を解決することで世界にHAPPYの循環を作り出すとともに、ヒューマンエクスペリエンスを向上させる空間の創造によって、社会に貢献することを目指している。
同社は、もともとオフィスデザインを主な業務としてスタートしたが、近年では商業施設やビル一棟のリデザインといったディスプレイ・建築デザイン領域が大きく伸長。業務範囲としては企画・設計のみを行うデザイン設計と、設計から竣工までを担うデザインビルドに区分される。これに加えてインテリア・プロダクトデザインやブランディング等も拡大しており、幅広い領域でデザインを手掛ける。
同社の創業時は、オフィスは単なるコストとして捉えられており、限られたスペースの効率的な利用が設計の主流であった。そのなかで同社は自由な発想で、デザインをツールとした課題解決に創造力を発揮した。働く人々がオフィスで長時間を費やすことを踏まえ、社員が居心地良く過ごせることや誇れるオフィスの実現を目指した。こうした同社のビジョンやデザインが反響を呼び、顧客層は感度の高いスタートアップ企業から大企業へと広がった。その後は商業施設の環境設計や大手デベロッパーと組み都市開発に関わる建築物の設計・デザインを手掛けるようになった。
2024年12月期第2四半期段階での売上高10,702百万円の対象領域別売上高構成比は、「ディスプレイデザイン・建築デザイン・その他」が47.2%、「オフィスデザイン・プロジェクトマネジメント・その他」は前期から進行していた大型オフィスデザイン案件の完了、既存クライアントの大型追加発注があったこと等により、52.8%となった。
2. 沿革とグループ企業
同社グループは、同社とフィリピンにある連結子会社D-RAWRITE INC.、セルビア共和国(以下、セルビア)にある連結子会社D-RAWRITE d.o.o Beogradの3社で構成される。D-RAWRITE INC.を2013年に、D-RAWRITE d.o.o Beogradを2022年にそれぞれ設立した。各社は3Dイメージパースと2D設計図面の作成を行う。
3Dイメージパースは、図面をもとに建物の外観や室内の完成予想図を3Dで表したものである。施主と完成イメージを共有するうえで非常に重要なツールであり、クライアントに対するプレゼンテーションなどで、図面や模型に対し圧倒的な威力を発揮する。製作においては通常多大な時間と費用を要するが、同社グループは優秀なエンジニアが多数存在するフィリピンで内製することにより、ノウハウ・スキルの蓄積による品質の向上、業務の効率化及びコスト削減を実現している。本社のデザイン部門とWeb会議などによりコミュニケーションを密にとることで、製作時間の短縮と完成度の高さを追求している。
D-RAWRITE d.o.o Beogradは、2022年12月期第3四半期から本格的に稼働した。D-RAWRITE INC.と同様に、同社の3Dイメージパースの内製化に寄与している。メリットとして主に、1) デザインに対する知識・スキルの高い人材が豊富であること、2) 東京とセルビアの時差(約8時間)を有効に利用してシームレスな業務進行ができることが挙げられる。
2021年4月には、ブランディングやプロモーションなどコミュニケーションデザインを事業領域とする(株)サティスワンを吸収合併した。総合クリエイティブ会社としてワン・パッケージ提案ができる体制を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
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