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トリプルアイズのニュース
*13:05JST トリプルアイズ Research Memo(5):機械学習技術や深層学習技術等を用いたアルゴリズム等の研究開発に取り組む
■トリプルアイズ<5026>の事業概要
2. 研究開発活動
同社グループは、経営理念として掲げる「テクノロジーに想像力を載せる」に基づき、新しい技術への探求を継続している。
AIソリューション事業においては、深層学習技術を代表とした機械学習技術をもとに、画像処理技術及びアルゴリズムを用いたAI・ソフトウェアの研究開発を継続的に取り組んでいる。2014年より、囲碁AI開発プロジェクトへ参画し一定の成績をおさめるとともに、AI・ディープラーニングの知見を得ており、その蓄積が現在のAIソリューション事業のノウハウの核となっている。またこれらを応用した画像認識技術が、現在の同社プロダクトである画像認識プラットフォーム・AIZEの顔認証技術の根幹となっている。2024年4月にユーザー数が10万IDを突破したAIZEは、国内に留まらずフィリピンをはじめとする東南アジア地域でも利用が始まっている。急増するユーザー数に対して、顔認証のスピードが低速化しないようベクトルデータベース導入やSQL拡張、AI推論スピード高速化など、様々な角度から検索速度向上のための施策を検討・研究し、高速かつ高精度な顔認証システムを実現している。
また、顔情報の解析及びそれを用いたサービスだけではなく、人物動作検知、行動予測部分における領域にもリソースを注いでおり、太陽光発電所の銅線ケーブル盗難対策として、侵入検知AIシステムを開発しリリースした。このシステムは、警備範囲内に侵入した人物をカメラが捉え、侵入検知の発報が行われ、クラウドを通じて、IoTサイレンでの発報、管理者・警備会社へ通知するものである。ほかにも、生成AIの活用を進めており、RAG(Retrieval-Augmented Generation)を用いた製造業向けのナレッジデータベース構築や、StableDiffusionの活用により画像修正補正の自動化や新築物件の部屋レイアウトを自動生成する機能の研究などを実施している。
GPUサーバー事業においては、暗号資産のマイニングマシンの研究開発に基づく技術を応用し、生成AIに適した柔軟で高性能なサーバーソリューションを提供すべく、ハードウェアを含めた研究開発を行っている。2024年8月期においては、生成AIを開発するITベンダーやAI開発者向けに特化したGPUサーバーである「GPU Server for AI」の提供を開始した。また、コンテナ型の小規模データセンターであるDINO REXの開発を行い、リリースしている。
強みは、「PoCの壁」を乗り越える技術力と社会実装力
3. 強み
同社の強みは「技術力」と「社会実装力」を兼ね備えていることであると弊社では考えている。研究開発系AIベンチャーなど、ディープラーニングをはじめとする先端テクノロジーの研究開発に取り組みAIサービスを提供する企業は増えてきている。一方で、実際にAIサービスを業務システムに社会実装し、業務への定着まで支援できる企業は限定されている。AIビジネスにおいては、PoC(概念実証)の実施までは行うものの、その後の本格運用にはなかなか至らない、いわゆる「PoCの壁」に阻まれるケースが散見される。同社は、AIプロダクトで画像認識プラットフォームを独自開発してきた技術力を有していることに加え、元々AIインテグレーションでシステムインテグレーションビジネスを手掛けてきたことから、「PoCの壁」を乗り越え、様々な社会課題を解決するシステムを実装してきた実績を有している。引き続き、同社の競争力は維持されていくと弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹)
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2. 研究開発活動
同社グループは、経営理念として掲げる「テクノロジーに想像力を載せる」に基づき、新しい技術への探求を継続している。
AIソリューション事業においては、深層学習技術を代表とした機械学習技術をもとに、画像処理技術及びアルゴリズムを用いたAI・ソフトウェアの研究開発を継続的に取り組んでいる。2014年より、囲碁AI開発プロジェクトへ参画し一定の成績をおさめるとともに、AI・ディープラーニングの知見を得ており、その蓄積が現在のAIソリューション事業のノウハウの核となっている。またこれらを応用した画像認識技術が、現在の同社プロダクトである画像認識プラットフォーム・AIZEの顔認証技術の根幹となっている。2024年4月にユーザー数が10万IDを突破したAIZEは、国内に留まらずフィリピンをはじめとする東南アジア地域でも利用が始まっている。急増するユーザー数に対して、顔認証のスピードが低速化しないようベクトルデータベース導入やSQL拡張、AI推論スピード高速化など、様々な角度から検索速度向上のための施策を検討・研究し、高速かつ高精度な顔認証システムを実現している。
また、顔情報の解析及びそれを用いたサービスだけではなく、人物動作検知、行動予測部分における領域にもリソースを注いでおり、太陽光発電所の銅線ケーブル盗難対策として、侵入検知AIシステムを開発しリリースした。このシステムは、警備範囲内に侵入した人物をカメラが捉え、侵入検知の発報が行われ、クラウドを通じて、IoTサイレンでの発報、管理者・警備会社へ通知するものである。ほかにも、生成AIの活用を進めており、RAG(Retrieval-Augmented Generation)を用いた製造業向けのナレッジデータベース構築や、StableDiffusionの活用により画像修正補正の自動化や新築物件の部屋レイアウトを自動生成する機能の研究などを実施している。
GPUサーバー事業においては、暗号資産のマイニングマシンの研究開発に基づく技術を応用し、生成AIに適した柔軟で高性能なサーバーソリューションを提供すべく、ハードウェアを含めた研究開発を行っている。2024年8月期においては、生成AIを開発するITベンダーやAI開発者向けに特化したGPUサーバーである「GPU Server for AI」の提供を開始した。また、コンテナ型の小規模データセンターであるDINO REXの開発を行い、リリースしている。
強みは、「PoCの壁」を乗り越える技術力と社会実装力
3. 強み
同社の強みは「技術力」と「社会実装力」を兼ね備えていることであると弊社では考えている。研究開発系AIベンチャーなど、ディープラーニングをはじめとする先端テクノロジーの研究開発に取り組みAIサービスを提供する企業は増えてきている。一方で、実際にAIサービスを業務システムに社会実装し、業務への定着まで支援できる企業は限定されている。AIビジネスにおいては、PoC(概念実証)の実施までは行うものの、その後の本格運用にはなかなか至らない、いわゆる「PoCの壁」に阻まれるケースが散見される。同社は、AIプロダクトで画像認識プラットフォームを独自開発してきた技術力を有していることに加え、元々AIインテグレーションでシステムインテグレーションビジネスを手掛けてきたことから、「PoCの壁」を乗り越え、様々な社会課題を解決するシステムを実装してきた実績を有している。引き続き、同社の競争力は維持されていくと弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹)
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