日農薬、今期経常を61％上方修正

　日本農薬 <4997> が2月10日後場(14:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は12.7億円となった。
　併せて、通期の同利益を従来予想の28億円→45億円に60.7％上方修正した。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の17.4億円→34.4億円(前年同期は40億円)に97.7％増額し、減益率が56.5％減→14.1％減に縮小する計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常損益は2.1億円の黒字(前年同一期間は3.4億円の赤字)に浮上し、売上営業損益率は前年同一期間の-1.6％→2.9％に大幅改善した。

　※20年3月期(6ヵ月決算)が決算期変更のため、前年同期に同じ期間がない場合は前年同期との比較を表記していません。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　海外農薬販売は、欧州でばれいしょ枯凋剤ピラフルフェンエチル（国内商品名「デシカン」）の販売が好調であることなどから前回発表予想を上回る見込みであります。また、国内農薬販売は、水稲用殺菌剤チアジニル（国内商品名「ブイゲット」）の販売が増加する見込みであります。これらの結果、売上高は前回発表予想を上回る見込みであります。利益面においては、上記売上高の増加のほか経費削減などにより、営業利益、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益が前回発表予想を上回る見込みであります。（注）上記の予想は、現時点で入手可能な情報に基づいて作成したものであり、実際の業績は今後発生する様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。