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山田コンサルティンググループのニュース
*12:43JST 山田コンサル Research Memo(3):投資事業は未上場株式投資と不動産投資で売却益計上、大幅な増収増益を実現
■業績動向
1. 2024年3月期の業績概要
山田コンサルティンググループ<4792>の2024年3月期の業績は、売上高が前期比34.8%増の22,177百万円、営業利益が同27.5%増の3,662百万円、経常利益が同27.5%増の3,724百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同35.3%増の2,861百万円と増収増益となり、売上高・売上総利益は2期連続で過去最高を達成した。コンサルティング事業においては、順調な業績が維持され、増収増益を達成した。これは、顧客規模拡大による単価向上等によるものである。投資事業では、未上場株式投資と不動産投資の双方で売却益を計上することができ、大幅な増収増益を実現した。
2. セグメント別の業績
(1) コンサルティング事業
2024年3月期の売上高は前期比8.1%増の17,370百万円、営業利益は同5.2%増の2,959百万円で増収増益となり、過去最高の売上高、売上総利益、及び営業利益を達成した。特に、国内M&A市場の活況を背景に、「M&Aアドバイザリー事業」が引合い件数及び受注件数で堅調な成果を示した。また、「経営コンサルティング事業」では、中期経営計画策定や人的資本、サステナビリティ経営に関するニーズが持続的に高まり、「事業承継コンサルティング事業」においては、オーナー企業を中心とした事業承継の相談が堅調で、安定的な成長を継続し、さらに「不動産コンサルティング事業」においては大型案件の受注に成功したため、良好な業績を保った。
(2) 投資事業
2024年3月期の投資事業の業績は、売上高が前期比1,082.7%増の4,816百万円、営業利益が前期比1,098.8%増の707百万円となった。2024年3月期には、前期から持ち越されたファンド投資株式及び投資不動産の売却が成功し、過去最高の売上高、売上総利益、及び営業利益を記録した。「未上場株式投資事業」では特にファンド投資先の株式売却が効果的であり、「不動産投資事業」も投資不動産の売却益によって大幅な増収増益を達成した。
3. 財務状況
2024年3月期末の貸借対照表を見ると、流動資産は前期末比654百万円増の17,946百万円となった。固定資産は総額でわずかに減少し、前期末比97百万円減の2,812百万円になったが、有形固定資産と無形固定資産はともに増加している。特に注目すべきは流動負債で、未上場株式投資事業の株式売却により、金融機関借入を返済したため、5,085百万円から3,589百万円(前期末比1,495百万円減)にまで大幅に減少した。これにより、株主資本は14,660百万円から16,295百万円(前期末比1,634百万円増)へと大きく増加し、純資産総額も15,012百万円から17,059百万円へと前期末比2,046百万円の増加を達成した。全体として、資産総額は20,200百万円から20,758百万円へとわずかに増加している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
<AS>
1. 2024年3月期の業績概要
山田コンサルティンググループ<4792>の2024年3月期の業績は、売上高が前期比34.8%増の22,177百万円、営業利益が同27.5%増の3,662百万円、経常利益が同27.5%増の3,724百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同35.3%増の2,861百万円と増収増益となり、売上高・売上総利益は2期連続で過去最高を達成した。コンサルティング事業においては、順調な業績が維持され、増収増益を達成した。これは、顧客規模拡大による単価向上等によるものである。投資事業では、未上場株式投資と不動産投資の双方で売却益を計上することができ、大幅な増収増益を実現した。
2. セグメント別の業績
(1) コンサルティング事業
2024年3月期の売上高は前期比8.1%増の17,370百万円、営業利益は同5.2%増の2,959百万円で増収増益となり、過去最高の売上高、売上総利益、及び営業利益を達成した。特に、国内M&A市場の活況を背景に、「M&Aアドバイザリー事業」が引合い件数及び受注件数で堅調な成果を示した。また、「経営コンサルティング事業」では、中期経営計画策定や人的資本、サステナビリティ経営に関するニーズが持続的に高まり、「事業承継コンサルティング事業」においては、オーナー企業を中心とした事業承継の相談が堅調で、安定的な成長を継続し、さらに「不動産コンサルティング事業」においては大型案件の受注に成功したため、良好な業績を保った。
(2) 投資事業
2024年3月期の投資事業の業績は、売上高が前期比1,082.7%増の4,816百万円、営業利益が前期比1,098.8%増の707百万円となった。2024年3月期には、前期から持ち越されたファンド投資株式及び投資不動産の売却が成功し、過去最高の売上高、売上総利益、及び営業利益を記録した。「未上場株式投資事業」では特にファンド投資先の株式売却が効果的であり、「不動産投資事業」も投資不動産の売却益によって大幅な増収増益を達成した。
3. 財務状況
2024年3月期末の貸借対照表を見ると、流動資産は前期末比654百万円増の17,946百万円となった。固定資産は総額でわずかに減少し、前期末比97百万円減の2,812百万円になったが、有形固定資産と無形固定資産はともに増加している。特に注目すべきは流動負債で、未上場株式投資事業の株式売却により、金融機関借入を返済したため、5,085百万円から3,589百万円(前期末比1,495百万円減)にまで大幅に減少した。これにより、株主資本は14,660百万円から16,295百万円(前期末比1,634百万円増)へと大きく増加し、純資産総額も15,012百万円から17,059百万円へと前期末比2,046百万円の増加を達成した。全体として、資産総額は20,200百万円から20,758百万円へとわずかに増加している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
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