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ソフトブレーンのニュース
■要約
ソフトブレーン<4779>は企業の営業課題を解決、支援するための営業支援システム「eセールスマネージャー」の開発、販売を中心とした営業イノベーション事業と、子会社で展開するフィールドマーケティング事業が主力事業となっている。「eセールスマネージャー」は、総合満足度No.1の営業支援ツールとして国産ベンダーでトップシェア、累計導入企業数は5,000社を超えている。
1. 2019年12月期第2四半期累計業績の概要
2019年12月期第2四半期累計(2019年1月−6月)の連結業績は、売上高が前年同期比12.1%増の4,852百万円、営業利益が同26.1%増の581百万円といずれも期初計画(売上高4,700百万円、営業利益470百万円)を上回り、過去最高業績を更新した。主力2事業がそろって2ケタ増収増益となり、業績のけん引役となった。「働き方改革」に取り組む企業が増えるなか、営業部門の生産性向上に貢献する「eセールスマネージャー」がクラウド型を中心に好調を持続したほか、フィールドマーケティング事業も人手不足を背景としたアウトソーシング需要の取り込みが順調に進んだ。
2. 2019年12月期業績見通し
2019年12月期の連結業績は、売上高が前期比8.1%増の9,930百万円、営業利益が同7.0%増の1,320百万円と期初計画を据え置いている。営業イノベーション事業では2020年以降の成長を見据えて研究開発、製品開発、UI/UX強化に戦略的投資を実施して行く方針。また、フィールドマーケティング事業では、従来の消費財メーカーだけでなく、BtoB企業を顧客ターゲットにしたフィールドマーケティング案件の取り込みに注力する。足元の受注状況は主力2事業ともに上期の流れを引き継ぎ順調に推移しているもようで、業績は計画を上回る可能性が高いと弊社では見ている。
3. 成長戦略
2020年12月期を最終年度とする3ヶ年の中期経営計画では、2021年以降の急成長を目指すため、「フローからストックへの収益モデル」に転換する構造改革期間と位置付けている。2020年12月期の経営数値目標としては、売上高で113億円、営業利益で15億円を掲げており、今のところ計画を上回るペースで推移している。また、構造改革の推進により2021年度以降は売上高で年率20~30%成長を目指している。とりわけ、営業イノベーション事業では「eセールスマネージャー」の機能拡充だけでなく、今までアプローチしきれていなかった中堅・中小企業向けをターゲットとしたセルフサーブ型※の「eセールスマネージャーRemix MS」の拡販にも注力していく方針だ。現在は、顧客からのフィードバックを貰いながら機能面での最適化を進めている段階で、2020年以降にプロモーション活動を行っていく予定にしている。営業支援システムの企業への導入率はまだ14%程度と低く、新規顧客の開拓による成長余地は大きい。一方、フィールドマーケティング事業では、全国に張り巡らされた主婦層を中心とした約9万人のフィールドサポートスタッフ基盤を生かして、店頭ラウンダー領域から、BtoB企業におけるフィールド(営業)領域へと展開していくことで更なる成長を図る。また、消費者が店舗で受け取るレシートを購買理由付きで収集・データベース化し、企業に販売する「Point of Buy®」サービスも注目される。2020年には月間収集データ数で300万枚と国内最大級となるデータベースの構築を目指しており、これが実現すれば同事業の収益化も可能になると見られ、今後の動向が注目される。
※顧客自身で、自社の営業プロセスにフィットしたインプットやアウトプットの設定変更や、データのアップロード等が簡単に行えるシステムのこと。同社は、顧客アンケート結果をもとに自動的に業務にフィットしたシステム環境を用意するプログラムで特許を取得している。
■Key Points
・2019年12月期第2四半期累計業績は主力2事業の好調により、過去最高業績を更新
・「eセールスマネージャー」はクラウドサービスを中心に好調持続、フィールドマーケティング事業は新規案件の獲得が進む
・フロー型からストック型へ収益構造を転換し、2021年以降の成長スピード加速を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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ソフトブレーン<4779>は企業の営業課題を解決、支援するための営業支援システム「eセールスマネージャー」の開発、販売を中心とした営業イノベーション事業と、子会社で展開するフィールドマーケティング事業が主力事業となっている。「eセールスマネージャー」は、総合満足度No.1の営業支援ツールとして国産ベンダーでトップシェア、累計導入企業数は5,000社を超えている。
1. 2019年12月期第2四半期累計業績の概要
2019年12月期第2四半期累計(2019年1月−6月)の連結業績は、売上高が前年同期比12.1%増の4,852百万円、営業利益が同26.1%増の581百万円といずれも期初計画(売上高4,700百万円、営業利益470百万円)を上回り、過去最高業績を更新した。主力2事業がそろって2ケタ増収増益となり、業績のけん引役となった。「働き方改革」に取り組む企業が増えるなか、営業部門の生産性向上に貢献する「eセールスマネージャー」がクラウド型を中心に好調を持続したほか、フィールドマーケティング事業も人手不足を背景としたアウトソーシング需要の取り込みが順調に進んだ。
2. 2019年12月期業績見通し
2019年12月期の連結業績は、売上高が前期比8.1%増の9,930百万円、営業利益が同7.0%増の1,320百万円と期初計画を据え置いている。営業イノベーション事業では2020年以降の成長を見据えて研究開発、製品開発、UI/UX強化に戦略的投資を実施して行く方針。また、フィールドマーケティング事業では、従来の消費財メーカーだけでなく、BtoB企業を顧客ターゲットにしたフィールドマーケティング案件の取り込みに注力する。足元の受注状況は主力2事業ともに上期の流れを引き継ぎ順調に推移しているもようで、業績は計画を上回る可能性が高いと弊社では見ている。
3. 成長戦略
2020年12月期を最終年度とする3ヶ年の中期経営計画では、2021年以降の急成長を目指すため、「フローからストックへの収益モデル」に転換する構造改革期間と位置付けている。2020年12月期の経営数値目標としては、売上高で113億円、営業利益で15億円を掲げており、今のところ計画を上回るペースで推移している。また、構造改革の推進により2021年度以降は売上高で年率20~30%成長を目指している。とりわけ、営業イノベーション事業では「eセールスマネージャー」の機能拡充だけでなく、今までアプローチしきれていなかった中堅・中小企業向けをターゲットとしたセルフサーブ型※の「eセールスマネージャーRemix MS」の拡販にも注力していく方針だ。現在は、顧客からのフィードバックを貰いながら機能面での最適化を進めている段階で、2020年以降にプロモーション活動を行っていく予定にしている。営業支援システムの企業への導入率はまだ14%程度と低く、新規顧客の開拓による成長余地は大きい。一方、フィールドマーケティング事業では、全国に張り巡らされた主婦層を中心とした約9万人のフィールドサポートスタッフ基盤を生かして、店頭ラウンダー領域から、BtoB企業におけるフィールド(営業)領域へと展開していくことで更なる成長を図る。また、消費者が店舗で受け取るレシートを購買理由付きで収集・データベース化し、企業に販売する「Point of Buy®」サービスも注目される。2020年には月間収集データ数で300万枚と国内最大級となるデータベースの構築を目指しており、これが実現すれば同事業の収益化も可能になると見られ、今後の動向が注目される。
※顧客自身で、自社の営業プロセスにフィットしたインプットやアウトプットの設定変更や、データのアップロード等が簡単に行えるシステムのこと。同社は、顧客アンケート結果をもとに自動的に業務にフィットしたシステム環境を用意するプログラムで特許を取得している。
■Key Points
・2019年12月期第2四半期累計業績は主力2事業の好調により、過去最高業績を更新
・「eセールスマネージャー」はクラウドサービスを中心に好調持続、フィールドマーケティング事業は新規案件の獲得が進む
・フロー型からストック型へ収益構造を転換し、2021年以降の成長スピード加速を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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