トスネット、前期経常を一転42％減益に下方修正、配当も10円減額

　トスネット <4754> [ＪＱ] が10月30日大引け後(15:30)に業績・配当修正を発表。20年9月期の連結経常利益を従来予想の10.5億円→5.9億円(前の期は10.2億円)に43.0％下方修正し、一転して41.5％減益見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した4-9月期(下期)の連結経常利益も従来予想の6.8億円→2.3億円(前年同期は5.7億円)に66.1％減額し、一転して59.7％減益計算になる。

　業績悪化に伴い、期末一括配当を従来計画の25円→15円(前の期は25円)に大幅減額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2020年２月以降から新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、社会、経済、生活環境等に大きな影響が生じております。このため、各種イベント、コンサート等が軒並み、延期、中止となり、警備及び電源供給事業に大きな影響を及ぼしております。　当社グループは特に４月の緊急事態宣言以降は、各種イベント、コンサート等が軒並み、延期、中止により売上、利益に大きな影響を受けております。　当社グループの下期の売上予算は5,400百万円で売上見込は4,589百万円であります。　警備事業等は４月以降の各種イベント、コンサート等が軒並み、延期、中止により下期の売上見込は4,249百万円であります。また、トスネットグループでも重要な位置付けとして主にコンサート関係に電源供給をしております子会社のＩ・Ｃ・Ｃインターナショナル株式会社は、新型コロナウイルス感染症の影響により、４月以降に予定されていたコンサート関係が軒並み中止となり、大きな影響を受けており、下期の売上見込が94百万円であります。　それにより、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益が予想を下回る見通しとなったため、2019年11月 13 日公表の通期連結業績予想を修正することといたしました。

　　2020年９月期の配当につきましては、業績予想の修正を踏まえ、当社の財政状態、配当性向等を総合的に勘案し、当期は前期の配当金１株当たり 25 円から10円減額し、１株当たり15円の配当に修正することといたしました。