京進、前期経常を一転赤字に下方修正、配当も13.37円減額

　京進 <4735> [東証２] が6月29日大引け後(16:00)に業績・配当修正を発表。20年5月期の連結経常損益を従来予想の3億3300万円の黒字→8800万円の赤字(前の期は4億9900万円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した12-5月期(下期)の連結経常損益も従来予想の3300万円の赤字→4億5400万円の赤字(前年同期は5100万円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する計算になる。

　業績悪化に伴い、期末一括配当を従来計画の32.65円→19.28円(前の期は18.31円)に大幅減額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な拡大により、学習塾事業においてオンライン授業でカバーはしたものの春の新入生募集活動ができなかったことにより、当初計画に比べ、連結業績で294百万円、個別業績で291百万円の売上減少となりました。　また、日本語教育事業において日本国内の日本語学校に入学予定であった留学生の入国ができなかったことにより、当初計画に比べ連結業績で265百万円、個別業績で133百万円売上減少となりました。　さらに、英会話事業においても営業自粛の影響に加え、オーストラリアの語学学校においても留学生の入国ができなかったこと等により、当初計画に比べ、連結業績で175百万円、個別業績で95百万円の売上減少となりました。これらの影響により、営業利益及び経常利益が減益となる見込みです。　また、１．の特別損失の計上により、親会社株主に帰属する当期純利益は前回予想を下回る見込みです。　以上により、連結、個別ともに通期の業績予想を修正いたします。

　　当社は、企業価値の継続的向上を図るとともに、株主の皆様に対する利益還元を経営上の重要課題の一つとして位置付け、連結業績における配当性向30％を目標として配当水準の確保に努めております。　しかしながら、2020年５月期においては上記の通り大幅な業績修正となることから、2020年１月７日付で公表しました1株当たり期末配当金予想「32.65円」を「19.28円」に修正させていただきます。これにより、５期連続の増配となる予定です。（2020年８月27日開催の第40期定時株主総会に付議させていただく予定にしております。）