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早稲田アカデミーのニュース
■業績動向
2. 財務状況と経営指標
早稲田アカデミー<4718>の2021年3月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比3,262百万円増加の18,586百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では公募増資を実施したこと等により現預金が3,415百万円増加し、春期講習会受講生数の増加により営業未収入金が327百万円増加した。固定資産では建物、土地等の売却により有形固定資産が319百万円減少したほか、のれん償却を含む無形固定資産が215百万円減少した。
負債合計は前期末比500百万円増加の7,581百万円となった。支払手形及び買掛金が117百万円増加したほか、未払法人税等が186百万円増加した。なお、コロナ禍による市場環境の急激な変化に備えるため、金融機関から調達していた2,000百万円の借入金は、公募増資で調達した資金の一部を使って期中にすべて完済している。また、純資産は前期末比2,762百万円増加の11,004百万円となった。配当金支出318百万円があったものの、親会社株主に帰属する当期純利益529百万円を計上したほか、公募増資により資本金が1,045百万円、資本剰余金が1,102百万円それぞれ増加、自己株式の処分により自己株式が542百万円減少(増加要因)した。
経営指標を見ると、安全性を示す自己資本比率は前期末の53.8%から59.2%に上昇し、有利子負債依存度も2.0%とほぼ無借金に近い状況となっており、公募増資の実施により財務基盤は大幅に強化されたことになる。今後は調達した資金をいかに成長投資に振り向け、収益を拡大していくことができるかがポイントとなる。同社は今後の新規校舎開設、並びに既存校の移転・増床、学習環境整備のための投資資金として、また、ICTを活用した新規サービスの開発や既存サービスの拡充のための投資に充当していく方針となっており、今後の積極的な事業展開が期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<AS>
2. 財務状況と経営指標
早稲田アカデミー<4718>の2021年3月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比3,262百万円増加の18,586百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では公募増資を実施したこと等により現預金が3,415百万円増加し、春期講習会受講生数の増加により営業未収入金が327百万円増加した。固定資産では建物、土地等の売却により有形固定資産が319百万円減少したほか、のれん償却を含む無形固定資産が215百万円減少した。
負債合計は前期末比500百万円増加の7,581百万円となった。支払手形及び買掛金が117百万円増加したほか、未払法人税等が186百万円増加した。なお、コロナ禍による市場環境の急激な変化に備えるため、金融機関から調達していた2,000百万円の借入金は、公募増資で調達した資金の一部を使って期中にすべて完済している。また、純資産は前期末比2,762百万円増加の11,004百万円となった。配当金支出318百万円があったものの、親会社株主に帰属する当期純利益529百万円を計上したほか、公募増資により資本金が1,045百万円、資本剰余金が1,102百万円それぞれ増加、自己株式の処分により自己株式が542百万円減少(増加要因)した。
経営指標を見ると、安全性を示す自己資本比率は前期末の53.8%から59.2%に上昇し、有利子負債依存度も2.0%とほぼ無借金に近い状況となっており、公募増資の実施により財務基盤は大幅に強化されたことになる。今後は調達した資金をいかに成長投資に振り向け、収益を拡大していくことができるかがポイントとなる。同社は今後の新規校舎開設、並びに既存校の移転・増床、学習環境整備のための投資資金として、また、ICTを活用した新規サービスの開発や既存サービスの拡充のための投資に充当していく方針となっており、今後の積極的な事業展開が期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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