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*13:09JST KeyH Research Memo(9):通期業績予想へのキャッチアップを目指す
■KeyHolder<4712>の業績動向
3. 2024年12月期の業績見通し
2024年12月期の業績予想について、同社は売上収益32,000百万円(前期比16.3%増)、営業利益2,400百万円(同22.1%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益2,200百万円(同4.0%増)と見込んでいる。なお、第2四半期の進捗率が弱かったが、通期の業績予想を期初予想から変更していない。2024年10月に予定しているトポスエンタープライズの子会社化の際の動向や会計処理による業績への影響が未確定であることを理由としているが、前年の乃木坂46における卒業コンサートを含め好調であった興行に係る差異や、子会社を通じた先行投資が多くなることは当初から分かっていたはずで、その点で期初の業績予想はやや強気に過ぎたかもしれない。ある意味踊り場と言えようが、以下に述べる下期施策によって業績予想にキャッチアップする考えである。
総合エンターテインメント事業のライブ・エンターテインメント部門では、所属アーティストの活動などプロダクション運営を通じて、第3四半期以降も引き続き既存IPの順調な稼働や新規IPの拡充を図る。その中で乃木坂46は、第3四半期に「真夏の全国ツアー2024」を、大阪、名古屋、東京の3都市で全7公演開催した。公演会場が少なくなることで移動費や設営費が節減できるうえ、チケットの価格を改定したため採算改善が期待でき、第2四半期の未達分を取り戻す方針である。SKE48は、日々の劇場公演の開催のほか、第3四半期から「SUMMER Tour 2024」を開催し、6都市で14公演を行い、8期生による「SKE48 8期生8人の8周年コンサート ぱちぱちぱーちぃ」の公演も行った。第4四半期には33rdシングル「告白心拍数」のリリースも予定している。
Novelbrightは、上期から全国25都市27公演を廻る「Novelbright LIVE TOUR 2024 〜CIRCUS〜」を続けている。10月5日と6日には「Novelbright LIVE TOUR 2024 〜CIRCUS〜 FINAL」を開催、姫路市のシンボルの姫路城において、Novelbrightとしては過去最大となる3万人規模の公演を予定している。そのほかのタレントについても、若月佑美や生駒里奈、小栗有以、古畑奈和、江籠裕奈に加え、声優としてソロ活動を開始した谷真理佳、SKE48を卒業してソロ活動を開始した高畑結希や北野瑠華、フジテレビ系の「パリオリンピック2024」メインサポーターに就任した土井レミイ杏利などのほか、新人の開発は順調で、引き続き所属アーティストやタレントを増やすとともに活躍の幅を広げる方針である。デジタル・コンテンツ部門では、体制整備が進んだ10ANTZで既存のスマートフォンアプリ運営事業に注力する一方、IPコンテンツや映像制作の面でAI技術を活用したグループシナジーを推進する考えである。
映像制作事業では、主軸のバラエティ番組で、レギュラー16番組に加えて、新たに「何を隠そう…ソレが!(テレビ東京)」が特番からレギュラー化されており、引き続き企画・制作力を活かして実績を着実に積み上げている。また、全世界190ヶ国以上で配信されているNetflixコメディシリーズ「トークサバイバー!〜トークが面白いと生き残れるドラマ〜(Netflix)」のシーズン3にも制作プロダクションとして引き続き携わっている。ドラマ制作ではUNITED PRODUCTIONS所属の監督が制作したテレビ東京「ひだまりが聴こえる」の放送が7月に開始、映画製作については内山拓也監督の商業長編デビュー作となる「若き見知らぬ者たち」が10月に全国公開される予定である。新規事業の分野では、TOKYO ROCK STUDIOが映画「WHAT DIVIDES US」の制作発表に向けて製作現場のバックオフィス業務の実績を着実に積み上げるほか、ロビー活動を積極化して海外の大型案件を獲得する考えである。このように下期も、業況に合わせた社内体制や予算管理体制の強化を図るとともに、映像制作におけるノウハウ、人材派遣で培った多くの制作会社や放送局などとのリレーションを活かし、内外で高品質の制作案件を安定・継続的に手掛けることで、収益構造の強化を目指す。
広告代理店事業のデジタル広告部門では、引き続きYouTube等の動画広告を手掛けることで、広告媒体として活用が広がるデジタル広告プラットフォームにおいて、インターネット広告事業やインターネットメディア事業を強化していく。また、10ANTZや既存IP事業などのグループシナジーを活用して広告案件を受注していくほか、不動産や金融など新たな領域へと本格的に事業を拡大する考えである。広告代理店部門では、2023年12月期に実施した大手証券会社などの大型広告案件を継続するとともに、引き続きセブン‐イレブン・ジャパンを中心に優良案件を獲得していく計画である。また、6月に結成1周年を迎えたアイドルグループ「僕が見たかった青空」は、7月に初舞台となる「夏霞〜NATSUGASUMI〜」の公演を行い、10月には同グループの「空色の水しぶき」が全国公開予定の劇場アニメーション「がんばっていきまっしょい」の主題歌に使用される予定である。グループ内の既存IPを活用した各種イベントの企画・提案・運営については、商業施設におけるライブ開催やSNSとの連動企画などを通して、様々な企業との取り組みを増やす計画である。このように今後も、大手企業やスポーツチーム、著名アーティストなどとタイアップし、イベントの企画・提案・開発から商品企画のマネタイズまでクライアントの要望を一気通貫で引き受けられるノウハウや、グループの強みを生かした積極的な営業戦略、人員増強による新規案件の獲得力強化によって、大小を問わず様々な案件に携わり事業規模を拡大する考えである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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3. 2024年12月期の業績見通し
2024年12月期の業績予想について、同社は売上収益32,000百万円(前期比16.3%増)、営業利益2,400百万円(同22.1%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益2,200百万円(同4.0%増)と見込んでいる。なお、第2四半期の進捗率が弱かったが、通期の業績予想を期初予想から変更していない。2024年10月に予定しているトポスエンタープライズの子会社化の際の動向や会計処理による業績への影響が未確定であることを理由としているが、前年の乃木坂46における卒業コンサートを含め好調であった興行に係る差異や、子会社を通じた先行投資が多くなることは当初から分かっていたはずで、その点で期初の業績予想はやや強気に過ぎたかもしれない。ある意味踊り場と言えようが、以下に述べる下期施策によって業績予想にキャッチアップする考えである。
総合エンターテインメント事業のライブ・エンターテインメント部門では、所属アーティストの活動などプロダクション運営を通じて、第3四半期以降も引き続き既存IPの順調な稼働や新規IPの拡充を図る。その中で乃木坂46は、第3四半期に「真夏の全国ツアー2024」を、大阪、名古屋、東京の3都市で全7公演開催した。公演会場が少なくなることで移動費や設営費が節減できるうえ、チケットの価格を改定したため採算改善が期待でき、第2四半期の未達分を取り戻す方針である。SKE48は、日々の劇場公演の開催のほか、第3四半期から「SUMMER Tour 2024」を開催し、6都市で14公演を行い、8期生による「SKE48 8期生8人の8周年コンサート ぱちぱちぱーちぃ」の公演も行った。第4四半期には33rdシングル「告白心拍数」のリリースも予定している。
Novelbrightは、上期から全国25都市27公演を廻る「Novelbright LIVE TOUR 2024 〜CIRCUS〜」を続けている。10月5日と6日には「Novelbright LIVE TOUR 2024 〜CIRCUS〜 FINAL」を開催、姫路市のシンボルの姫路城において、Novelbrightとしては過去最大となる3万人規模の公演を予定している。そのほかのタレントについても、若月佑美や生駒里奈、小栗有以、古畑奈和、江籠裕奈に加え、声優としてソロ活動を開始した谷真理佳、SKE48を卒業してソロ活動を開始した高畑結希や北野瑠華、フジテレビ系の「パリオリンピック2024」メインサポーターに就任した土井レミイ杏利などのほか、新人の開発は順調で、引き続き所属アーティストやタレントを増やすとともに活躍の幅を広げる方針である。デジタル・コンテンツ部門では、体制整備が進んだ10ANTZで既存のスマートフォンアプリ運営事業に注力する一方、IPコンテンツや映像制作の面でAI技術を活用したグループシナジーを推進する考えである。
映像制作事業では、主軸のバラエティ番組で、レギュラー16番組に加えて、新たに「何を隠そう…ソレが!(テレビ東京)」が特番からレギュラー化されており、引き続き企画・制作力を活かして実績を着実に積み上げている。また、全世界190ヶ国以上で配信されているNetflixコメディシリーズ「トークサバイバー!〜トークが面白いと生き残れるドラマ〜(Netflix)」のシーズン3にも制作プロダクションとして引き続き携わっている。ドラマ制作ではUNITED PRODUCTIONS所属の監督が制作したテレビ東京「ひだまりが聴こえる」の放送が7月に開始、映画製作については内山拓也監督の商業長編デビュー作となる「若き見知らぬ者たち」が10月に全国公開される予定である。新規事業の分野では、TOKYO ROCK STUDIOが映画「WHAT DIVIDES US」の制作発表に向けて製作現場のバックオフィス業務の実績を着実に積み上げるほか、ロビー活動を積極化して海外の大型案件を獲得する考えである。このように下期も、業況に合わせた社内体制や予算管理体制の強化を図るとともに、映像制作におけるノウハウ、人材派遣で培った多くの制作会社や放送局などとのリレーションを活かし、内外で高品質の制作案件を安定・継続的に手掛けることで、収益構造の強化を目指す。
広告代理店事業のデジタル広告部門では、引き続きYouTube等の動画広告を手掛けることで、広告媒体として活用が広がるデジタル広告プラットフォームにおいて、インターネット広告事業やインターネットメディア事業を強化していく。また、10ANTZや既存IP事業などのグループシナジーを活用して広告案件を受注していくほか、不動産や金融など新たな領域へと本格的に事業を拡大する考えである。広告代理店部門では、2023年12月期に実施した大手証券会社などの大型広告案件を継続するとともに、引き続きセブン‐イレブン・ジャパンを中心に優良案件を獲得していく計画である。また、6月に結成1周年を迎えたアイドルグループ「僕が見たかった青空」は、7月に初舞台となる「夏霞〜NATSUGASUMI〜」の公演を行い、10月には同グループの「空色の水しぶき」が全国公開予定の劇場アニメーション「がんばっていきまっしょい」の主題歌に使用される予定である。グループ内の既存IPを活用した各種イベントの企画・提案・運営については、商業施設におけるライブ開催やSNSとの連動企画などを通して、様々な企業との取り組みを増やす計画である。このように今後も、大手企業やスポーツチーム、著名アーティストなどとタイアップし、イベントの企画・提案・開発から商品企画のマネタイズまでクライアントの要望を一気通貫で引き受けられるノウハウや、グループの強みを生かした積極的な営業戦略、人員増強による新規案件の獲得力強化によって、大小を問わず様々な案件に携わり事業規模を拡大する考えである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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