トレンド、今期経常を12％下方修正

　トレンドマイクロ <4704> [東証Ｐ] が11月2日大引け後(15:00)に業績修正を発表。22年12月期の連結経常利益を従来予想の421億円→371億円(前期は445億円)に11.9％下方修正し、減益率が5.4％減→16.6％減に拡大する見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の303億円→319億円(前期は383億円)に5.3％上方修正し、減益率が21.0％減→16.9％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した7-12月期(下期)の連結経常利益も従来予想の214億円→164億円(前年同期は217億円)に23.3％減額し、減益率が1.2％減→24.2％減に拡大する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　本日開示いたしました、「(開示事項の経過) 子会社(特定子会社)の異動に関する一部変更、ならびに特別利益の計上に関するお知らせ」のとおり、2022年12月期第３四半期連結会計期間(2022年7月1日～2022年9月30日)において特別利益として約72億円の計上を見込んでおります。当該特別利益は2022年8月9日に公表した2022年12月期の業績予想に織り込んでおりませんでした。 なお当該特別利益の詳細については、本日開示の「(開示事項の経過) 子会社(特定子会社)の異動に関する一部変更、ならびに特別利益の計上に関するお知らせ」をご参照ください。 その他、2022年12月期通期のコストの見通しについて、円安影響で人件費やクラウド利用コストを中心に想定より約50億円増加すると見込んでおり、結果、営業利益、経常利益をそれぞれ50億円下方修正いたします。親会社株主に帰属する当期純利益は、上記特別利益による増加影響があり、16億円上方修正いたします。