ダスキン、今期経常を6％上方修正

　ダスキン <4665> が2月8日大引け後(15:30)に業績修正を発表。21年3月期の連結経常利益を従来予想の35億円→37億円(前期は79.2億円)に5.7％上方修正し、減益率が55.9％減→53.3％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の4.6億円の赤字→2.6億円の赤字(前年同期は38.1億円の黒字)に上方修正し、赤字幅が縮小する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　当社は、2020年10月29日に、新型コロナウイルス感染症(以下「コロナ」という。)の新規感染者が再び増加傾向に転じた状況に鑑み、先行きの不透明感が更に高まるものと想定し、当下半期におきましてもコロナの業績への影響を相当程度見込まざるを得ないと判断して当期の業績を試算し、通期業績予想を修正、公表いたしました。　それに対して第３四半期は、コロナの状況が一層深刻化した一方で、業績に与える影響は総じて想定を下回り、すべてのセグメントで計画を上回る売上高を計上することとなりました。通期においても予想を上回る見通しとなりましたので、業績予想を上方修正することとしたものです。前回修正時に、より高い効果を得るために使用時期を下半期にスライドした広告販促費用等の使用は、現段階ではその一部に留まっておりますが、第４四半期に計画に沿って使用してまいります。　訪販グループは、コロナ禍での“衛生対策”“イエナカ需要”“代行需要”等に対応して、9月から展開しているグループ内を横断するキャンペーンを継続すると共に、新商品「ＴｕＺｕＫｕ 持続除菌洗浄剤」を発売する等、衛生ブランド「ダスキン」確立のための活動に注力しており、引き続き新規顧客獲得のために広告販促費用を投じてまいります。フードグループは、発売した商品が高い評価を得て計画を大きく上回る状況で推移しております。今後も、衛生対策を進めつつ、高まるテイクアウト需要を更に掻き立てる商品の開発・発売に注力すると共に、ネット予約システムの開発等に費用を投じてまいります。　なお、2021年3月期の配当につきましては、2020年6月10日に開示した予想の修正は行いません。既に実施済みの第2四半期末20円に加えて期末20円の配当を実施し、1株当たりの年間配当合計は40円となる予定であります。(注)上記の業績予想は、本資料発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、コロナの拡大又は終息の状況等、今後様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。修正が必要となった場合は、速やかに公表いたします。