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サカタインクスのニュース
■サカタインクス<4633>の成長戦略
3. 中期経営計画2023(CCC-I)
中期経営計画2023(CCC-I)では、長期ビジョン「SAKATA INX VISION 2030」の達成に向けた基盤構築のステージ(第1ステージ)と位置付けて、目標値に2023年12月期売上高1,950億円、営業利益115億円、経常利益130億円、ROE10%以上を掲げている。セグメント別の計画は、印刷インキ・機材(日本)が売上高518億円で営業利益18億円、印刷インキ(アジア)が売上高450億円で営業利益29億円、印刷インキ(米州)が売上高535億円で営業利益30億円、印刷インキ(欧州)が売上高175億円で営業利益2億円、機能性材料事業が売上高172億円で営業利益23億円、その他が売上高171億円で営業利益6億円としている。
なお2022年12月期の連結業績予想では、売上高は2023年12月期目標を前倒しで達成する見込みとなったが、原材料価格や人件費・物流費・ユーティリティコストの高騰の影響により、営業利益と経常利益は目標値に対してややマイナス乖離の形となっている。この点について同社は、現時点で中期経営計画の見直しを行っていない。
投資計画は3年累計で総額300億円(設備投資150億円、成長を加速させるための戦略的投資枠150億円)としている。設備投資の地域別内訳は日本49億円、アジア56億円、米州38億円、欧州7億円の計画である。そして2021年12月期の実績は日本22億円、アジア30億円、米州15億円、欧州1億円で、2022年12月期の計画は日本20億円、アジア37億円、米州18億円、欧州5億円としている。
主要な設備投資計画は以下のとおりとなっている。主なプロジェクトとして、日本では大阪工場リニューアルや基幹システム更新、アジアでは中国・上海の工場第2期工事、中国・広東省茂名のオフセットインキ第2工場建設、インドネシア及びベトナムのパッケージ用インキ設備増強、フィリピンのパッケージ用インキ新工場建設、米州では米国オハイオ州のパッケージ用インキ設備増強、米国ニューヨーク州の缶用インキ設備増強、ブラジルのパッケージ用インキ新工場建設、欧州ではスペインのUVインキ設備増強などを推進している。
原材料価格高騰などの影響が落ち着くと、新たな成長ステージに向かう可能性
4. 中長期的に成長ステージへ
地球環境問題やSDGsへの関心の高まりを背景として、印刷インキ市場においても世界的に環境配慮型製品へシフトする流れを強めている。このため環境配慮型製品の市場拡大・開拓余地は大きく、環境配慮型製品の開発力・品ぞろえを強みとして高い市場シェアを獲得している同社にとって事業環境は良好と言えるだろう。このような市場動向に対応して同社は、環境配慮型製品の開発・市場投入や新規領域への展開を一段と積極推進する方針としている。2022年12月期は原材料価格や人件費・物流費・ユーティリティコストの高騰の影響を受ける形になったが、この影響が落ち着けば中長期的に新たな成長ステージに向かう可能性が高いと弊社は見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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3. 中期経営計画2023(CCC-I)
中期経営計画2023(CCC-I)では、長期ビジョン「SAKATA INX VISION 2030」の達成に向けた基盤構築のステージ(第1ステージ)と位置付けて、目標値に2023年12月期売上高1,950億円、営業利益115億円、経常利益130億円、ROE10%以上を掲げている。セグメント別の計画は、印刷インキ・機材(日本)が売上高518億円で営業利益18億円、印刷インキ(アジア)が売上高450億円で営業利益29億円、印刷インキ(米州)が売上高535億円で営業利益30億円、印刷インキ(欧州)が売上高175億円で営業利益2億円、機能性材料事業が売上高172億円で営業利益23億円、その他が売上高171億円で営業利益6億円としている。
なお2022年12月期の連結業績予想では、売上高は2023年12月期目標を前倒しで達成する見込みとなったが、原材料価格や人件費・物流費・ユーティリティコストの高騰の影響により、営業利益と経常利益は目標値に対してややマイナス乖離の形となっている。この点について同社は、現時点で中期経営計画の見直しを行っていない。
投資計画は3年累計で総額300億円(設備投資150億円、成長を加速させるための戦略的投資枠150億円)としている。設備投資の地域別内訳は日本49億円、アジア56億円、米州38億円、欧州7億円の計画である。そして2021年12月期の実績は日本22億円、アジア30億円、米州15億円、欧州1億円で、2022年12月期の計画は日本20億円、アジア37億円、米州18億円、欧州5億円としている。
主要な設備投資計画は以下のとおりとなっている。主なプロジェクトとして、日本では大阪工場リニューアルや基幹システム更新、アジアでは中国・上海の工場第2期工事、中国・広東省茂名のオフセットインキ第2工場建設、インドネシア及びベトナムのパッケージ用インキ設備増強、フィリピンのパッケージ用インキ新工場建設、米州では米国オハイオ州のパッケージ用インキ設備増強、米国ニューヨーク州の缶用インキ設備増強、ブラジルのパッケージ用インキ新工場建設、欧州ではスペインのUVインキ設備増強などを推進している。
原材料価格高騰などの影響が落ち着くと、新たな成長ステージに向かう可能性
4. 中長期的に成長ステージへ
地球環境問題やSDGsへの関心の高まりを背景として、印刷インキ市場においても世界的に環境配慮型製品へシフトする流れを強めている。このため環境配慮型製品の市場拡大・開拓余地は大きく、環境配慮型製品の開発力・品ぞろえを強みとして高い市場シェアを獲得している同社にとって事業環境は良好と言えるだろう。このような市場動向に対応して同社は、環境配慮型製品の開発・市場投入や新規領域への展開を一段と積極推進する方針としている。2022年12月期は原材料価格や人件費・物流費・ユーティリティコストの高騰の影響を受ける形になったが、この影響が落ち着けば中長期的に新たな成長ステージに向かう可能性が高いと弊社は見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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