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サカタインクスのニュース
■今後の見通し
サカタインクス<4633>の2022年12月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比21.8%増の221,000百万円、営業利益が同32.6%減の5,000百万円、経常利益が同31.8%減の5,800百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.7%減の4,700百万円としている。2022年8月10日付で売上高を上方修正、各利益を下方修正した※。上期と同様に、インキ販売数量の増加、機能性材料の拡販、販売価格の改定、為替の円安効果などで大幅増収を予想しているものの、想定以上の原材料価格高騰や米州及び欧州における人件費・物流費・ユーティリティコストの上昇の影響で大幅減益予想としている。想定為替レートは下期が1USドル=138.00円、通期が1USドル=130.00円(2021年12月期通期は1USドル=109.80円)としている。また、修正後の通期セグメント別の売上高と営業利益の計画は以下のとおりである。
※前回予想(2022年5月13日付)で、東洋インキSCホールディングスとの資本提携解消に伴って持分法投資利益が減少するため経常利益を100百万円下方修正、投資有価証券売却益を計上するため親会社株主に帰属する当期純利益を900百万円上方修正した。これにより売上高198,000百万円、営業利益7,000百万円、経常利益8,200百万円、親会社株主に帰属する当期純利益6,600百万円であった前回予想より、売上高を23,000百万円上方修正し、営業利益を2,000百万円、経常利益を2,400百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を1,900百万円それぞれ下方修正した。
コスト上昇と販売価格改定の営業利益への影響額については、上期が原材料コスト上昇で86億円減、販売価格改定で65億円増とするが、下期(想定)は原材料コスト上昇により59億円減、販売価格改定により68億円増、通期(想定)は原材料コスト上昇により145億円減、販売価格改定により132億円増としている。下期は原材料コスト上昇に対する販売価格改定のマイナスのスプレッドが縮小する見込みとしている。
半期別の売上高と営業利益を見ると、上期は売上高が前年同期比16.8%増の103,533百万円で営業利益が同59.8%減の2,028百万円、下期予想は売上高が同26.6%増の117,467百万円で営業利益が同25.5%増の2,972百万円としている。上期は原材料価格高騰や米州及び欧州における人件費・物流費・ユーティリティコストの上昇に販売価格改定が追いつかなかったが、下期は原材料コスト上昇に対する販売価格改定のマイナスのスプレッドが縮小して前年同期比、上期比ともに増益に転じる見込みとしている。通期ベースでは減益予想だが、下期は販売数量の増加や販売価格改定の進展によってコスト高騰の影響が和らぎ、営業利益は上期がボトムとなって回復に向かう可能性があると弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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サカタインクス<4633>の2022年12月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比21.8%増の221,000百万円、営業利益が同32.6%減の5,000百万円、経常利益が同31.8%減の5,800百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.7%減の4,700百万円としている。2022年8月10日付で売上高を上方修正、各利益を下方修正した※。上期と同様に、インキ販売数量の増加、機能性材料の拡販、販売価格の改定、為替の円安効果などで大幅増収を予想しているものの、想定以上の原材料価格高騰や米州及び欧州における人件費・物流費・ユーティリティコストの上昇の影響で大幅減益予想としている。想定為替レートは下期が1USドル=138.00円、通期が1USドル=130.00円(2021年12月期通期は1USドル=109.80円)としている。また、修正後の通期セグメント別の売上高と営業利益の計画は以下のとおりである。
※前回予想(2022年5月13日付)で、東洋インキSCホールディングスとの資本提携解消に伴って持分法投資利益が減少するため経常利益を100百万円下方修正、投資有価証券売却益を計上するため親会社株主に帰属する当期純利益を900百万円上方修正した。これにより売上高198,000百万円、営業利益7,000百万円、経常利益8,200百万円、親会社株主に帰属する当期純利益6,600百万円であった前回予想より、売上高を23,000百万円上方修正し、営業利益を2,000百万円、経常利益を2,400百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を1,900百万円それぞれ下方修正した。
コスト上昇と販売価格改定の営業利益への影響額については、上期が原材料コスト上昇で86億円減、販売価格改定で65億円増とするが、下期(想定)は原材料コスト上昇により59億円減、販売価格改定により68億円増、通期(想定)は原材料コスト上昇により145億円減、販売価格改定により132億円増としている。下期は原材料コスト上昇に対する販売価格改定のマイナスのスプレッドが縮小する見込みとしている。
半期別の売上高と営業利益を見ると、上期は売上高が前年同期比16.8%増の103,533百万円で営業利益が同59.8%減の2,028百万円、下期予想は売上高が同26.6%増の117,467百万円で営業利益が同25.5%増の2,972百万円としている。上期は原材料価格高騰や米州及び欧州における人件費・物流費・ユーティリティコストの上昇に販売価格改定が追いつかなかったが、下期は原材料コスト上昇に対する販売価格改定のマイナスのスプレッドが縮小して前年同期比、上期比ともに増益に転じる見込みとしている。通期ベースでは減益予想だが、下期は販売数量の増加や販売価格改定の進展によってコスト高騰の影響が和らぎ、営業利益は上期がボトムとなって回復に向かう可能性があると弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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