リボミック・中村社長に直撃「株価低迷をどう見ますか」
http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20141105-00010000-shikiho-column

年1件のライセンスアウトで黒字になる
ーー今期以降、安定的に黒字を確保できる自信はありますか。

　絶対ありますよ。そこをもっと強く信じてもらえればいいのにねえ……。年1件のライセンスアウトで黒字になるんです。
今期は疼痛薬1件だけで黒字が確定。今後は年2件程度の供与ができれば、来期以降の収益計画上振れの可能性もあります。
　藤本製薬とのライセンス契約では、手付金3000万円を含めてアップフロント（先行投資）で3億円を受け取った。さらに3億円の出資をしてくれた ので、
計6億円のキャッシュをもらった計算です。今後は1件につき、アップフロントが最低5億円。あるいは10億円近くを想定しています。いずれにせよ、
相当ボリューム感のある契約になりそう。手元に豊富な開発案件のラインナップがあるのがいちばんの強みです。

ーーライセンスアウトした疼痛薬にはどのような効き目があるのでしょうか。

　このクスリは鎮痛薬。モルヒネと同じぐらいの効果があります。でも、モルヒネには「常習性」という副作用があります。
徐々に効き目がなくなり、増量を余儀なくされるなどデメリットも多い。
　その点、アプタマー医薬であれば、1週間から2週間の効き目できっちりコントロールできます。製品化の自信は100パーセント。
疼痛薬ではファイ ザーの抗体医薬がすでに臨床の第3相（フェーズ3）試験まで進んでいます。試験ではクスリの効き目持続で、
被治験者の関節痛患者に副作用が発生。米FDA が臨床試験をストップしました。いきおい、アプタマー医薬に目が向けられそうです。
　鎮痛薬の市場は世界で7000億円以上の規模。そうした中で、1000億円を超えるブロックバスター（莫大な利益を生み出す新薬）になると思っています。