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【QAあり】サイバーセキュリティクラウド、上場来最高の営業利益率を記録 デジタル庁の案件が業績に寄与

投稿:2024/05/20 15:00

業績の概況

小池敏弘氏:株式会社サイバーセキュリティクラウド、代表取締役社長の小池です。本日は私から、2024年12月期第1四半期の決算概要とトピックスについてご説明します。

まず、業績の概況です。売上高は9億5,300万円、営業利益は3億1,500万円、営業利益率は33.1パーセントという結果となりました。通常のストック収益に加え、昨年の秋頃よりデジタル庁から受託している案件の売上が当四半期に計上された結果、増収増益で着地しています。

この進行期以降は、日本のみならず、グローバルを含めたマーケティング施策を強化していく予定です。

ARRの推移

ARRの推移です。第1四半期末時点で34億1,500万円、前年比プラス22.6パーセントで着地しています。スライドの棒グラフは、下から2つ目に「WafCharm」という製品があります。2023年6月以降に購入されたお客さまについては、新プランを提供しておりすでに値上げを実施しています。

2023年6月以前に利用を開始された旧プランのお客さまについても、今後、価格改定を実施する予定です。正式な時期は決まっていませんが、夏頃を予定しています。

攻撃遮断くんとWafCharmの解約率

解約率です。「攻撃遮断くん」「WafCharm」ともに大きな変化はなく、1パーセント前後で推移しています。

売上高の推移

売上高の推移です。冒頭にお話ししたとおり、デジタル庁のガバメントクラウドに関する案件の売上が寄与し、全体としては前年比プラス32.5パーセントで着地しています。

営業費用(売上原価・販売費及び一般管理費)の推移

営業費用の推移です。2023年第4四半期は、アメリカでのイベント出店や新サービス開発への投資に大きな費用を投下しました。一方、この第1四半期には特段大きな投資はなく、計画どおりに費用を投じています。

サイバーセキュリティクラウドの成長を支える従業員

従業員の推移です。当社の従業員数は第1四半期末で123名となっています。

この数字には含まれていませんが、2024年4月には新卒社員が初めて入社し、さらに人数が増え、当社の規模は着実に大きくなっています。

WafCharmの販売パートナーを活用しCloudFastenerの成長を加速

2024年12月期第1四半期のトピックスについてお話しします。

「CloudFastener(クラウドファスナー)」として初の代理店契約を、株式会社アイレットと締結しました。

同じAWSに関連するサービスの「WafCharm」については、提供開始から6年でARR10億円を突破しています。現在、日本にはAWS社が認めた、コンサルやサービスを提供するプレミアティアサービスパートナーが15社あります。当社はそのうちの8割以上と代理店契約を締結し、そのような代理店の力によって「WafCharm」が非常に大きく成長してきた歴史があります。

AWS上で活用できる「CloudFastener(クラウドファスナー)」についても、現在、複数のプレミアティアパートナーと代理店契約を協議中です。アイレット社との締結を皮切りに、さらなるパートナーの増加、そしてパートナーを通じた拡販に期待しています。

AWS経済圏でのグローバル展開の強化

2024年5月22日と2024年6月10日から12日に、アメリカのロサンゼルスとフィラデルフィアで開催される大きな展示会に出展予定です。

スライド左側の「AWS Summit Los Angeles 2024」は、当社の米国法人がロサンゼルスにあるため、ローカルエリアで初めてプロモーションを行うことになります。当然、これまで出会えなかった規模のお客さまに出会えることを期待しています。また、ローカルエリアにおけるニーズの不足など、学びも得られる良い機会になるのではないかと思っています。

右側の「AWS re:Inforce 2024」は、AWSコミュニティの中で世界最大、そして世界で唯一のセキュリティに特化したカンファレンスになっています。こちらは数年前から始まった歴史が浅いイベントで、当社としては初めて参加します。

サイバーセキュリティに特化しているという点で、他のカンファレンスとは毛色が違う、独特でニッチなイベントですが、我々にとっては非常に重要なイベントと認識しています。

このイベントに日本企業として初めて出店することになりました。ここには、主に新製品の「CloudFastener(クラウドファスナー)」を持ち込む予定で、新たなリードの獲得を期待しています。

CloudFastenerを世界中のAWSユーザーに向けて販売開始

これから世界中のお客さまに向けて「CloudFastener(クラウドファスナー)」を販売していくための鍵が、オンラインストア「AWS Marketplace」への出品と販売の開始です。

スライドでは、図の1番左端に「AWS関連プロダクトをリリース」とあります。その下に記載の「WafCharm」「Managed Rules」、この2つの製品はすでに「AWS Marketplace」に出品しています。特に「Managed Rules」は「AWS Marketplace」のみの販売ですが、大変順調に成長しています。

「CloudFastener(クラウドファスナー)」自体は、「Managed Rules」と比べると単価も高く、ボタン1つで購入を完結できないため、出品すれば完全に成功するわけではありません。しかし、AWS社が「AWS Marketplace」の拡大に力を入れているため、「AWS Marketplace」への出品は戦略的に意義があると考えています。

また、「AWS Marketplace」に出品している商品は、AWS社から請求がまとまって届きます。お客さまはAWS社に対し、一括でお支払いする性質があるため、中堅以上のお客さまにとっては、非常に購入しやすくなるメリットがあります。

したがって、このタイミングで「AWS Marketplace」に出るように進めてきましたが、先ほどご紹介した海外におけるプロモーションにも力を入れていきたいと思っています。このような段階を着実に踏んでいくことで、国内はもちろん、グローバルにも展開していきたいと考えています。

APACにおける本格的な事業展開を開始予定

7月を目処に、シンガポールで事業を開始することにしました。これに先立ち、今月、法人を設立予定です。

実は、APAC地域からも、ときどき新規の問い合わせが来るようになってきたため、随時リモートで商談を行っている状況です。

国によって濃淡はありますが、ここ数ヶ月間で高い成長とニーズを強く実感しています。そのようなニーズの高まりを受け、APAC地域における事業展開を決意し、法人を設立することを意思決定しました。

これまでオンラインのみで販売していたエリアのため、試行錯誤しながら進めていくかたちになると思いますが、今後の大きな成長を見込んで、このエリアでもしっかりと事業を成長させていきたいと考えています。

自己株買いの実施・減資および代表取締役社長による当社株式の取得について

2月に当社としては初めての自己株買いを実施しました。また、将来に向けた減資を行い、私自身も当社の株式を取得しました。

来年、当社としては初めての中期経営計画を達成できるように進めていますが、当社の持続的な成長においても重要なターニングポイントになると考えています。このタイミングで、将来的には株主還元を実施できる体制を作りたいということも含め、そのような意思決定をした次第です。

私自身は、約3年前に当社の代表になりました。自分としては全力で、責任感を持って事業を進めてきましたが、この中長期におけるさらなる成長にしっかりとコミットしていくため、当社の株式を取得しています。

業績はもちろんのこと、株価の向上にも努めていきたいと考えています。

質疑応答:デジタル庁案件の売上高について

「デジタル庁向け案件の前期および今期の売上高を教えてください」というご質問です。

当社は12月決算ですが、デジタル庁の案件は昨年9月から始まり、国の案件のため今年3月に終了しています。令和5年度は総額7,200万円でした。

今期も案件が継続されるのかどうかは、我々も正式には把握していません。仮にこの事業が続くのであれば、ぜひ積極的に検討していきたいと思っています。

質疑応答:「CloudFastener(クラウドファスナー)」の販売状況について

「『CloudFastener(クラウドファスナー)』の販売状況はいかがでしょうか?」というご質問です。

先ほどもご説明したように「CloudFastener(クラウドファスナー)」の新規の販売パートナー獲得に関しては、アイレット社と販売代理店契約を締結しています。さらに今、複数のパートナーと交渉しているところです。

今は導入が決まっている案件と、確度の高い案件がいずれも複数進行している状況です。実際の売上高は、主に下期に向けて積み上がっていくのではないかと考えています。

質疑応答:今後のプロダクト開発について

「今後、プロダクト開発の予定はありますか?」というご質問です。

今年1月にAPI領域へ新たに進出しています。その第1弾として「sasanka」という、誰でも無料で使えるオープンソースのサービスを公開しました。この領域において、引き続きその周辺サービスを出していきたいと思っており、順調にその開発が進んでいます。

「CloudFastener(クラウドファスナー)」についても、昨年10月にリリースしていますが、さらに機能の価値を拡張するため、鋭意開発中です。それをプランとして提供するのか、それともオプションになるのか、詳しいことはまだ決定していませんが、しっかりとアップデートしていくことができるのではないかと思っています。

質疑応答:「WafCharm」の価格改定が与える収益への影響について

「『WafCharm』の価格改定について、収益への影響を教えてください」というご質問です。

先ほど価格改定の概要をお話ししましたが、あらためてご説明します。まず、昨年6月に料金プランを改定しました。しかし、その時点では、6月以前から利用されていたお客さまの値段は据え置きで進めていました。その価格を、今年8月頃より順次上げていく予定です。

具体的な影響額については精査中で、実際にP/Lへ与える影響については回答を差し控えます。今のところ計算上は、ARRで1億円超の増加を見込んでいます。

小池氏からのご挨拶

本日の株価を見ると、少し厳しい評価をいただいたと感じています。

サイバーセキュリティのマーケット自体は、非常に堅調なニーズがある一方で、自分事としてお金を投じ、積極的にサイバーセキュリティの製品を購入しようというモードには、全体的にまだなりきっていません。したがって、堅調に伸びてはいるものの、激増するような状態ではないと思います。

しかし、投資のしがいがある領域は確かにあります。それこそがまさに、昨年出した「CloudFastener(クラウドファスナー)」の領域です。当社はこれまでの10年間、WAFという単一の領域で事業を展開してきましたが、そこから今、大きく領域を広げていこうとチャレンジしています。

そのような中、足元ではデジタル庁の案件により、売上・利益ともしっかりと出ています。一方で、既存製品は成長しているものの、構造転換の部分で少し成長率が鈍化しました。その構造転換自体は今、非常に力強く進んでいるため、既存のプロダクトも再成長できる可能性は十分にあります。長い目で見れば、私はまったく心配していません。

そして、今期より私自身も株主として参戦しました。投資家、株主のみなさまと一緒にしっかりと成長していきたいと思っており、当社は必ず成長できると確信しているところです。

本日はお忙しい中、決算説明会にご参加いただきまして誠にありがとうございました。引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。

配信元: ログミーファイナンス
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