ミライアルが業績見通しを上方修正、増配の方針

　半導体シリコンウエハー容器製造のミライアルが１０日引け後、１１年１月期第１四半期（１０年２－４月）の連結決算を発表するとともに、１０年７月中間期、１１年１月期の業績見通しを上方修正。配当も増配の方針を発表した。

　第１四半期は、主力製品の３００ミリシリコンウエハー出荷容器が需要回復を映して大きく伸びたほか、自動車やデジタル家電向けのプラスチック成形品も復調したことから、売上高は前年同期比７９．９％増の３３億６２００万円、営業損益は９億９０００万円の黒字（前年同期は２億３００万円の赤字）、最終損益も８億１３００万円の黒字（同１億６０００万円の赤字）と黒字に転じた。

　第２四半期に入っても高水準出荷が続いており、このため会社側では、１０年７月中間期の連結業績見通しを上方修正。売上高は従来予想比１０億３０００万円増の６２億６０００万円（前年同期比４４．３％増）、営業利益は同６億２０００万円増の１６億５０００万円（同６．２２倍）、純利益は同３億４５００万円増の１２億１０００万円（５．０８倍）の見通しだ。

　１１年１月期も上方修正され、売上高１１６億４０００万円（前期比１９．５％増）、営業利益２７億１０００万円（同６３．８％増）、純利益１９億２０００万円（同２．０１倍）の予想だが、これは上期の上方修正分を従来の下期計画に上乗せした数字であり、最終的にはさらなる上ブレが有望視される。

　業績見通しの上方修正に伴い、配当も中間配が１株につき従来予想比５円増の３０円、期末配も同５円増の３０円、年間では同１０円増の６０円とする方針だ。

　１０日の終値は１８円高の２７９５円。（高野龍一）



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

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