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酢酸セルロース端材をリサイクルした「酢酸セルロース入り養生用敷板(Wボード)」をウッドプラスチックテクノロジー社と共同開発

配信元:PR TIMES
投稿:2020/08/24 15:47
株式会社ダイセル(本社:大阪市北区、代表取締役社長:小河義美、以下「ダイセル」)は、株式会社ウッドプラスチックテクノロジー(本社:鳥取県倉吉市、代表取締役社長:中山東太、以下「WPT」)と共同で、ダイセルの環境対応型プラスチック「酢酸セルロース」の端材をリサイクルした「酢酸セルロース入り養生用敷板(商品名「Wボード」、以下同)」を開発いたしました。WPTは「Wボード」の販売を2020年9月より計画しております。


製品イメージ

「Wボード」は、ダイセルの酢酸セルロース製造時に発生する端材をリサイクルし、WPTの技術によってポリエチレン(PE)と複合することで、「酢酸セルロースのリサイクル」「天然素材であるセルロース素材の利用」「プラスチックの使用量削減」を実現した、環境にやさしい養生用敷板です。Wボード1枚(40kg)あたり酢酸セルロース4kgを配合しており、約4kg-CO2のセルロース由来*[1]の炭素分(二酸化炭素換算)が固定されております。また、曲げ強度が強く、温度による変形(寸法変化)が少ないため、長期間繰り返し使用する用途に適しております。

ダイセルの酢酸セルロースの製造工程では、セルロース分を含む端材が一定量発生し、通常それらは廃棄物として処分されます。ダイセルは従来から、端材の排出量低減に取り組んでおりますが、同時に酢酸セルロース端材を環境配慮型の工業製品などに有効活用するべく、研究開発を進めております。

WPTは、2008年の設立当初から同社周辺地域(鳥取県、岡山県)の森林資源(木質バイオマス)を利活用することを目的として、木質バイオマスとプラスチックの複合材料「ウッドプラスチック*[2]」を使用した産業資材の開発に取り組んでおります。

両社は今後も、セルロース素材による石油系プラスチックの代替などを目的とした研究開発を継続し、販売、自社活用など、様々な形で展開していく計画です。また、ダイセルは廃棄物の積極的なリサイクルによって環境対応を強めるべく、リサイクル技術のさらなる開発にも取り組んでまいります。

<株式会社ウッドプラスチックテクノロジーの概要>
本社:鳥取県倉吉市谷605番地33
設立:2008年
資本金:1億5,705万円
代表取締役社長:中山 東太
事業内容:ウッドプラスチック製敷板、パレットの製造・販売
     バイオマスの利活用およびバイオマスタウンに関するコンサルティング
URL:https://www.wpt.co.jp/index.html

*[1] 酢酸セルロース中のセルロースには、木材として吸収した二酸化炭素が炭素分として固定されております。
*[2] 安藤直人氏(東京大学大学院名誉教授、WPT顧問)が開発した、プラスチックと木質繊維を複合化したハイブリッド材料。
配信元: PR TIMES
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