ジーネクストのニュース
【QAあり】ジーネクスト、早期黒字化に向けて高収益体質への転換・改革を推進 新規顧客開拓とロイヤルカスタマーの深耕を継続
2024年3月期 Q2 エグゼクティブサマリー
横治祐介氏(以下、横治):2024年3月期第2四半期の決算説明を始めます。2024年3月期においては、黒字化に向け、安定かつ高収益構造企業への転換を図るべく、事業活動に努めてきました。その中でも、収益構造をフロー型からストック型へ移行する施策を重点的に行ってきました。
第2四半期の業績についてご説明します。売上高は2億5,900万円となりました。YoYで約21.3パーセントの減収となったものの、販管費率の改善や不採算案件の対策といったコストの効率化により、第3四半期以降は反転攻勢の機運が高まる状態となっています。
コストの効率化について、販管費はYoYで約29.3パーセント減少し、前年同期比減収増益で着地しました。営業活動においては、継続的な黒字化および通期の業績予想の達成に向け、新規顧客の開拓とロイヤルカスタマーの深耕を継続進行中です。
そのような中、期初に発表した「SRM Design Lab」の案件が順調に増加しており、今期末には7,000万円から1億円の計上を見込む予定です。クラウド売上高の成長率はYoYプラス37パーセントです。クラウド売上比率は81.3パーセントと8割を超え、順調にストック型へ移行しています。
解約率は引き続き低水準を継続しており、0.09パーセントとなっています。こちらについては、高い顧客満足度を実現していると考えています。
2024年3月期 通期業績進捗サマリー
2024年3月期の通期業績進捗サマリーについてご説明します。収益の安定化、成長性の確保に向けた早期の黒字化、収益構造の転換を重点に置き、事業を推進しています。下期での受注済みの売上高が4.5億円ほどあり、収益改善施策も進んでいることから、通期の業績予想のレンジ内で着地する見込みです。
通期の業績予想に対する進捗状況についてご説明します。「Discoveriez」の売上高は、ストックの積み上がりで約2.1億円をすでに受注済みです。また、大手の外食グループでの複数年の大型受注をはじめ、受注が増えており、下期で1億円から1.4億円程度の売上計上を見込む予定となっています。
「SRM Design Lab」については、IT戦略における上流工程の支援や、「Discoveriez」ユーザーへの運用定着、改善での下流支援といった複数の案件を受注済みです。こちらは下期で7,000万円から1億円程度の売上計上を見込む予定となっており、順調に事業が立ち上がっていると考えています。
コストについては、コストマネジメントの強化により、売上原価の適正化効果がこの第2四半期から出始めており、通期で売上総利益率が改善する見込みです。また、固定費の圧縮や人材の適正配置を実施した結果、長年の課題であった販管費の適正化効果も見られ、安定高収益構造への転換が進んでいる状況となっています。
営業利益については、これらの施策の実行に伴い、業績予想のレンジ内で着地する見込みです。
2024年3月期 Q2 黒字化に向けたマーケット開拓・コストマネジメント(事業効率化/改善)進捗サマリー
2024年3月期の黒字化に向けたマーケット開拓・コストマネジメントの取り組みについてご説明します。まず、早期の黒字化に向けて、「Discoveriez」「SRM Design Lab」ともに、下期の営業活動につながるマーケット開拓を実行しています。
「Discoveriez」については、前期から継続して新規開拓・既存深耕を行っており、ともに引き続き順調に成長しています。「SRM Design Lab」については、先ほどお伝えしたとおり、非常に順調な立ち上がりとなっており、新たな収益源として成長中です。
さらに、コストマネジメントの施策による固定費の削減効果が、この第2四半期も効果的に出ており、増益に寄与しています。オペレーションの効率化により人件費・販管費が削減できた結果、販管費はYoYで30パーセント減少する見込みです。また、地代家賃や業務委託費、外注費、その他の費用といったコストについても、引き続き精緻にコスト削減に努めていきます。
2024年3月期 Q2 受注 / 導入案件サマリー
この第2四半期は、日本を代表する企業さまへの導入を中心に進めてきました。
「Discoveriez」については、大手外食産業ホールディングス会社を中心に、米久さま・グローブライドさま・ワールドさま・ニップンさま・ミルボンさまといった既存顧客に対して、クラウドへの置き換えや利用シーンの拡大を行いました。新規顧客としては、井藤漢方製薬さま・QTnetさま、トライアルカンパニーさま、佐藤製薬さまなど、さまざまな業種・業態の企業に導入いただいています。
「SRM Design Lab」については、大正製薬さま・日本トータルテレマーケティングさま・ナプラさまをはじめ、大手外食産業ホールディングス会社などの既存顧客を深耕するとともに、ゼロイチさまやクリエイティブ系の会社など、新規顧客も開拓しています。
アジェンダ
本日のアジェンダです。まず、あらためて事業/サービス概要についてご説明します。続いて2024年3月期第2四半期サマリー、2024年3月期第2四半期業績、中期成長戦略とその進捗状況の順番でご説明します。
会社概要
スライドには会社概要を記載しています。
ミッション
ジーネクストは「ビジネス現場に革命的な『楽』をつくる」をミッションに事業活動を進めています。
事業領域「SRM(Stakeholders Relationship Management) 」
ジーネクストはSRMを通じて、“日本のITにおける「情報の分断」”をなくし、ビジネスの現場がより「楽」になることで、企業が新たな競争力を勝ち得るご支援をしています。
当社の事業内容
ジーネクストは「ステークホルダーDXプラットフォーム事業」の単一セグメントで、スライドに記載のとおりの構成で事業を展開しています。クラウド事業の需要拡大および付加価値の創出に注力していくことで、売上比率が拡大中です。
当社の事業内容(付加価値の創造「SRM Design Lab」)
ステークホルダーへの付加価値創造として、ステークホルダーと顧客価値の創造につなげる共創型の取り組みである「SRM Design Lab」をスタートしました。
「SRM Design Lab」は、創業以来、顧客対応システムに取り組んできたジーネクストの経験をもとに、顧客価値の創造を実現するものです。客観的な視点で業務フローとシステムフローを整理し、企業における本質的な課題解決やDXをサポートする仕組みづくりを伴走支援するサービスとなっています。
当社の事業内容(付加価値の創造「SRM Design Lab」)
「SRM Design Lab」の展開を通じて、より多くの生活者やクライアントの「声」を収集し、企業活動への利活用をステークホルダーと共に考え、顧客価値の創造につなげていきたいと考えています。
当社の事業内容(付加価値の創造「SRM Design Lab」)
クライアント課題ファーストで、DX実現のための支援を行い、「Discoveriez」の利用シーン拡大を推進する中で、自社プロダクトに加え、パートナーとの複数領域での共創により、クライアントへの本質的な課題解決を実行支援します。
「SRM Design Lab」対応領域
これまでの事業活動を通じて、多くの企業におけるDXの課題として顕在化してきていると感じるのは、真のDXを実践するために、企画から改善プロセスまでを一気通貫でサポートできる環境が少ないということです。また、「ITツールを導入したものの、定着や利活用ができていない」といった声も、既存クライアントを中心に多く聞こえてきています。
当社はこれまでシステム構築プロセスの領域を中心に事業活動を行ってきました。しかし、クライアントの課題解決と、当社の今後の成長性を考え、「SRM Design Lab」として「Discoveriez」の導入にかかわらず、IT戦略における上流・下流工程を含む一気通貫での課題解決支援プログラムをスタートしました。
この「SRM Design Lab」を通じて、クライアントのDXを推進し、顧客価値の創造を促進していきます。
SRM Design Lab 事業進捗状況
「SRM Design Lab」により、「Discoveriez」でのプロダクトレベニューに加え、サービスレベニューを獲得することで、マーケット全体からの収益獲得、そして収益力の強化を実現すべく事業を推進しています。
SRM Design Labクライアント共創事例 製造メーカー様 カスタマーセンターにおける戦略立案から運用・改善まで一気通貫の支援
直近の「SRM Design Lab」におけるクライアントの事例についてご説明します。まずは製造メーカーさまの事例です。
こちらの事例では、製造メーカーさまにおいて複数のブランドで人気商品が続出していたため、カスタマーセンターのアウトソース化も含めてご相談いただきました。カスタマーセンターのあるべき姿の策定支援や、対応品質の設計を行い、顧客対応のノウハウが詰まった「Discoveriez」も同時にご導入いただき、カスタマーセンターの運用の最適化までを支援しています。
その後、「Discoveriez」に蓄積されたVOCデータ(お客さまからの声)のクローリング作業、および商品単位、問い合わせ単位での傾向値の解析を実施しました。その情報をもとにホームページの改修に利活用いただくなど、点在していた情報を整理し、より使いやすいWebサイトへの進化も支援しています。
クライアントの事業拡大に伴う新設窓口の立ち上げにおいて、非常にスムーズに対応できた事例だと考えています。
SRM Design Labクライアント共創事例 株式会社ワールド様 「お客様の声を中心とした事業活動支援のシステム構築」をご提供
他にも、株式会社ワールドさまの事例として、お客さまの声を中心とした事業活動支援のシステム構築を提供した例をご紹介します。
こちらにおいては、店舗やECなど、バラバラに管理されていたステークホルダーの声の入り口やツールを統合し、「Discoveriez」へ集約しました。販売チャネルに関係なく、ステークホルダーの声をダッシュボード(BIツール)へ反映することで、リアルタイムかつ最適な粒度での情報が、経営の中核となるデータとしてご活用いただける環境を提供しました。
上流から運用支援までをトータルでサポートしており、また今後は「お客様の声を中心とした経営の実現を推進する企業様のニーズ」に応えるパッケージ化の推進を予定しています。この仕組みが、さらなる売上の貢献につながるよう事業を進めています。
「SRM Design Lab」のパートナー ※一部抜粋
パートナーとの共同の販売促進活動も、あらためて積極的に実施しており、また顧客獲得に向けて、今後はパートナーとも営業活動を展開していく予定です。
プロダクト/サービスが目指す世界
ジーネクストはプラットフォームをシステム・データ・組織システム・会社といった、あらゆる情報を横串で「つなぐ」「まとめる」「活用する」ことで、ITにおける「情報の分断」を解決する仕組みとして進化させていきます。
プロダクト / サービス概要(「Discoveriez」について)
当社の主力サービスである「Discoveriez」についてご説明します。「Discoveriez」はステークホルダーDXプラットフォームです。
Discoveriezの強み
「Discoveriez」の強みは、最適な情報伝達、共有ができるプラットフォームであることです。具体的には、メール・電話・チャットなど、さまざまなチャネルを一元管理はもちろん、今あるほかのシステム情報と連携し、必要な情報を簡単に検索できる機能で、情報の一元管理を実現します。
Discoveriezの活用効果
また、一元管理した情報を、共有したい担当者や部署へ適切に連携して活用したり、自動アラートによりインシデントや対応漏れを検知するなど、会社のリスクマネジメントの重要なツールとしてもご利用できます。
このように「Discoveriez」は使いやすいUI/UXと、利用シーンに合わせた機能(パーツ)をノーコード・ローコードで組み合わせ、短期間での導入を実現します。業務効率化をはじめ、顧客体験の改善や売上UP、収益化を促進します。
業界、業種ごとの導入事例
当社のプラットフォームは、社内外のステークホルダーとの情報のやり取りが多い食品、日用品、外食など、さまざまな業種・業態での導入事例が積み上がっており、当社の領域、ポテンシャルは多岐にわたっていると考えています。
導入実績
顧客獲得は、順調に進んでいます。ジーネクストは各種業種・業態のリーディングカンパニーを支援しており、これらの企業の仕組みをノーコード・ローコードで構築しています。
このようなさまざまな業種・業態の企業へ、規模を問わず、高度なソリューションをノーコード・ローコードで構築できることが、ジーネクストの大きな強みであると考えています。
2024年3月期 Q2 サマリー(数字指標ハイライト)
2024年3月期通期および第2四半期のサマリーについてご説明します。2024年3月期においては、ストックの売上高がYoYでプラス22.4パーセント、クラウドの累計MRR成長率が約プラス37パーセント、ストック売上比率が約71.7パーセントと、中期成長計画の達成、黒字化に向けて、引き続き力強く成長しました。また月次の解約率は0.09パーセントと、引き続き順調に推移しています。
<再掲>2024年3月期 事業方針と業績見通し
2024年3月期事業方針と業績の見通しについてです。今期においては、既存・新規事業の成長率、立ち上がり等を考慮し、売上高は7億円から7億4,000万円のレンジ方式を採用しています。
既存事業のテコ入れ、不採算事業、案件の解消、コストマネジメントの強化による収益の改善など、黒字化を本年の重要事項としながら、さらに次の成長を目指し、転換・改革を推進していきます。
2024年3月期の重点方針
2024年3月期の重点方針です。2024年3月期は、次の成長を目指し黒字化に向けた戦略を断行します。成長戦略として、「売上構造をフロー型からストック型へ徹底的に移行」「パートナーとの共創による『SRM Design Lab』の推進」「新規事業領域の『SRM Design Lab』への集約、推進」を行っていきます。
既存事業においては、課金体制の見直しやプランの精査、サービス体系の変更を行うことで、不採算案件を収益化していきます。
また、次の成長のために選択と集中を行います。「成長戦略実現に向けた赤字サービスの停止・撤退、人材の拡充・再配置・社内教育、研修の実施」「オペレーション効率化の実施、強化」「利用シーン拡大に向けたマーケティング施策の強化、継続」「固定費の削減による成長事業への投資確保、収益に貢献する機能改善・研究開発の実施」などを実行することでコストマネジメントを強化し、成長を進めていきたいと考えています。
営業利益の変動要因(業績見通しからみた)
2024年3月期は、売上高の増加はもちろんのこと、コストマネジメントをより強化することで、営業利益の黒字化を目指しています。
2024年3月期 Q2業績サマリー
2024年3月期通期および第2四半期の業績についてご説明します。2024年3月期第2四半期の業績サマリーです。売上高は減収となったものの、コストマネジメントの強化により、売上総利益率/販管費率は改善しています。各段階利益についても、通期業績予想内で着地見込みとなっています。
2024年3月期 Q2 ストック売上の推移
クラウド累計MRRは、新規案件に関わる月次ライセンス料の積み上がりにより、YoYでプラス37パーセントと力強く成長しています。フロー型からストック型への移行は順調に継続しています。
2024年3月期 Q2 月次解約率の推移
当社において重要な指標である、月次解約率の推移です。過去12ヶ月平均の月次解約率は0.09パーセントと、引き続き順調に推移しています。
中期成長計画(FY23~25年3カ年計画)目標数値(重要な経営指標)
中期成長戦略・進捗状況についてご説明します。スライドに記載のとおり、2025年に向けて目標数値を設定し、安定的かつ非連続な成長の実現を目指します。
中期成長計画(FY23~25年3カ年計画)達成に向けて
これらを達成するとともに、毎年CAGRプラス40パーセント以上も達成できるよう、事業を押し進めていきます。
中期成長戦略サマリー~計画ロードマップ~
安定高収益への転換をすべく、スライドに記載した戦略で企業運営を進めていきます。まず前期に引き続き、収益構造をフロー型からストック型へと重点移行、完了を進めています。また事業提携、アライアンスなどでのパートナービジネスを積極的に展開しています。
「Discoveriez」の機能改善・新規事業開発については、引き続き投資をしていきます。上記戦略をステップ感をもって実行していきます。
中期経営計画における営業、販売マーケティング進捗
中期経営計画の達成に向け、「Discoveriez」に加え、パートナーを含めた「SRM Design Lab」での導入拡大を目指し、事業のさらなる成長を図っていきます。
中期成長戦略計画に対する実績と進捗
中期の成長戦略である、安定高収益企業への転換の進捗についてご説明します。特に直近3年のテーマである「Discoveriez」の利用シーン拡大における戦略の3つの骨子についてです。実績と進捗に関しては、まずクラウド化の促進、安定収益の基礎となるストック収益への移行については、順調に推移しています。
また、パートナービジネスの積極展開についても、販売パートナー、導入パートナーともに堅調に推移しています。パートナービジネスの成功が、当社ビジネスの再現性を高め、多くのユーザーを獲得する1つの重要施策となっています。引き続き積極的に取り組み、より深い事業提携なども視野に入れた活動を継続していきます。
「Discoveriez」の機能改善・新規事業への投資については、今期において成長戦略的に投資した結果、提供体系の見直しやマーケット拡大、利用シーン拡大に向けて、引き続き進めていく方針です。
営業、販売マーケティング活動
最後に営業戦略についてご説明します。まず、既存マーケットのお客さま相談室市場では、新規獲得においてストック型に重きを置いたサービス体系での営業活動が、上場以降この2年で確実に定着してきています。
既存ユーザーとの継続的な関係性の構築についても、クラウド化の推進、他部門利用の促進を行い、ストック型サービス体系案件への継続的なリード獲得や受注を実現できています。
コンタクトセンター市場では、インバウンド、アウトバウンドの利用用途に関係なく、販売パートナー経由での案件が引き続き順調に増えています。
この市場では、販売パートナーでも「Discoveriez」を利活用していただくケースも増えてきており、パートナーとの共創でのビジネス拡大が、来期以降も見込まれています。
新規事業については、「SRM Design Lab」によるマーケット拡大が進んでおり、データベースの活用による効果的な事例が創出されました。来期以降はコストマネジメントをより強化し、収益に貢献できる事業の選択と集中を図っていきます。
以上をもちまして、2024年3月期第2四半期の決算説明を終了します。
質疑応答:「SRM Design Lab」の製品イメージおよび売上の形式について
堀内智史氏(以下、堀内):「『Discoveriez』と『SRM Design Lab』の違いについて、顧客にとって、それぞれにどのようなメリットがあるのかをご解説ください。『SRM Design Lab』の具体的な製品イメージ、売上の形式はどのようなかたちになるのでしょうか?」というご質問です。
横治:「Discoveriez」と「SRM Design Lab」の違いについて、まず「Discoveriez」は、今まで当社が提供していたステークホルダーDXプラットフォーム、クラウドのシステムです。
これとは異なり、「SRM Design Lab」は、ステークホルダーとの顧客価値の創造につなげる共創型の取り組みです。「Discoveriez」ではシステム販売がメインでしたが、「SRM Design Lab」を通じ、システムの販売のみならず上流、下流も含めた一気通貫でサービス提供を行える取り組みです。
顧客にとって一番重要な事項は課題の解決です。その課題解決に向けてハンズオンでの支援が受けられるようになったことが、顧客にとって一番のメリットになると考えています。
我々は、お客さまがシステムの導入が行えても、いわゆる上流の工程において「どのようなシステムを作ったらいいか?」「システムの導入後、どのように利活用していけばいいのか?」というところに大きな課題感を抱えていると感じていました。
それに対して、我々としては今までは積極的にサポートを行う状況にありませんでしたが、今回パートナーさまも含めて連携していくことで、顧客の真の課題に取り組み、DXを進めるために「Discoveriez」プラス「SRM Design Lab」というかたちでご提供することになりました。
売上の計上については、顧客にどのようなサポートを提供するかによって異なりますが、基本的には「初期の収益」プラス「月額費用」というかたちになります。
質疑応答:販管費の減少要因について
堀内:「販管費が大きく減少している理由は何か? コストマネジメント強化による収益改善の施策が進んでいるということか?」というご質問です。
横治:販管費が大きく減少しているのは、選択と集中を行い、コストマネジメントを強化した成果と考えています。特にオペレーションの効率化や、人材の再配置をかなり徹底して行ったことで、業務委託費や外注費が大きく減少していることが主な理由です。
質疑応答:売上高の減少要因について
堀内:「前年比で売上高が減少している理由は何か?」というご質問です。
横治:不採算案件の整理と案件が後ろ倒しになっていることが主な要因です。当期の事業方針として「継続的な黒字化に向けた安定的かつ高収益な構造への転換、あるいは改革」を掲げており、それに伴って既存事業のてこ入れや不採算事業や案件の解消を進めています。
また、後ろ倒しにも絡んできますが、ハンズオン支援も含めて推進しているため、案件が予想以上に大型化していることも要因となっています。
質疑応答:クラウド売上減少への対策について
堀内:「前年比でクラウド売上が減少しているということだが、今後どのような対策を考えているのか?」というご質問です。
横治:売上の減少は、当社として解決すべき非常に大きな課題だと考えています。そのような中、まずは「Discoveriez」の利用シーンの拡大を目指し、既存顧客に対しての取引額の向上や不採算案件の解消、そして顧客満足度のさらなる向上を目指していきます。
また、順調に立ち上がっている「SRM Design Lab」の展開として、顧客ニーズのキャッチアップ、パートナーとの連携による提供ソリューションの拡大、あるいは上流、下流工程も含めたステークホルダーDX・クラウド事業の改善を推進していきます。さらにそれを「Discoveriez」の利用シーンの拡大につなげていくという好循環により、クラウド売上の対策を行っていきたいと考えています。
質疑応答:黒字化に向けた各種施策の進捗について
堀内:「黒字化に向け、不採算案件の対策および収益改善施策の進捗はどうか?」という質問です。
横治:不採算案件の対策としては、主に課金体制の見直しです。昨今、いろいろなところでいわゆる値上げが起こっているかと思いますが、それに漏れず、当社も課金体制の見直しやプランの精査などを検討しています。
他には、他部門活用の利用シーンの拡大促進など、既存の顧客リソースを活かした利用シーンの拡大・促進・深耕を進めている状況です。
また、収益改善の施策については順調に推移しており、当第2四半期においても、販管費については、約8,200万円の削減を実現しています。
質疑応答:コスト削減施策について
堀内:「当期の売上原価率は前期より改善されていないが、コスト削減施策はどうなっているのか?」という質問です。
横治:当社では、主に開発部門の人件費や、外部に委託している開発費、サーバーの費用を売上原価に計上しています。そのため、固定費の割合が非常に高い状況です。売上の計上金額に関係なく固定費が発生するため、当第2四半期は売上高が減少したこともあり、売上原価率に大きな変動はないように見えますが、実際は、売上原価自体は削減しています。
質疑応答:資金繰りについて
堀内:「資金繰りは大丈夫なのか?」というご質問です。
横治:第2四半期末時点での現金および預金の残高は、4億円強となっています。この金額であれば、たとえ予算未達になったとしてもすぐに影響が出ることはありませんが、潤沢ではないことは強く認識しています。
そのような中でどのような対策を行うのかについて、現時点で発表できることはありませんが、今後何か動きがありましたら、速やかに開示を行う予定です。
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