ジーネクストのニュース
ジーネクスト、売上高成長率は前期比+49.6% 収益構造の転換が奏功し、2Qにおける最高売上を更新
2023年度Q2累計 エグゼクティブサマリー
横治祐介氏(以下、横治):それでは、2023年3月期第2四半期の決算の説明をいたします。最初に、2023年度第2四半期の概要についてご説明します。当社は引き続き、中長期の安定的かつ高収益企業に向けて、非連続な成長を目指していきます。
2023年第2四半期においては、収益構造をフロー型からストック型へ引き続き重点移行したことが功を奏し、過去最高の売上を更新しました。売上高は、前年同期比で約50パーセントの増収、クラウドのMRR(Monthly Reccuring Recenue:月次経常収益)は前年同期比で約75パーセントの増収です。顧客満足度の指標である解約率も、引き続き低い水準を実現しています。
マーケットの戦略は、特にコールセンター領域およびクラウド事業が順調に成長し、大変好調でした。導入事例も、業種に関わらず、日本を代表する企業に導入いただいています。
目次
本日のアジェンダです。1つ目に事業概要、2つ目に2023年3月期第2四半期のサマリーをご説明します。3つ目に2023年3月期第2四半期の業績についてご説明し、4つ目に中期の成長戦略・進捗状況についてご報告します。
ミッション
事業概要をあらためてご説明します。当社のミッションは「ビジネス現場に革命的な 『楽』をつくる」です。ビジネス現場がより楽しく「楽」になるようなお手伝いを、ITを通じて行っていきます。
当社の事業領域「SRM(Stakeholders Relationship Management) 」
当社は、ビジネスで発生する「情報の分断」を「つなぐ」「まとめる」「活用する」ことで、さまざまなステークホルダーの課題解決を支援するクラウドのプラットフォームサービスを展開しています。
また、他社のサービスや基幹システムと連携することで、幅広くご利用いただくためのパートナー拡大の戦略を推し進めており、販売ネットワークの拡大や新たなサービスの創出・拡張など、エコシステムを構築するプラットフォーマーとしての成長を目指しています。日本のITにおける「情報の分断」をなくし、日本のDX推進の一翼を担えるよう、事業を成長させていきます。
業界、業種ごとの導入事例
ご覧のとおり、当社のプラットフォームは社内外のステークホルダーとの情報のやりとりが多い食品・日用品・外食の導入企業でのニーズが高いのですが、さまざまな業種・業態での事例が積み上がっているため、当社のポテンシャルを活かす領域は多岐にわたるものと考えています。
導入実績
スライドにお示ししたような各業種・業界のリーディングカンパニーを支援しており、これらの企業への仕組みをノーコード・ローコードで構築しています。さまざまな業種・業態の企業へ、規模を問わず高度なソリューションをノーコード・ローコードで構築できることが、ジーネクストの大きな強みであると考えています。
導入事例①
そのような中で、企業の導入事例として株式会社オートバックスセブンさま、サントリーグループさまをスライドに挙げています。
導入事例②
さらにヤマモリ株式会社さまなど、数多くの成功事例が積み上がっています。
プロダクト / サービス概要(「Discoveriez」について)
当社の主力サービスである「Discoveriez」についてご説明します。「Discoveriez」は、ステークホルダーDXプラットフォームです。「Discoveriez」の強みとして、非常に使いやすいUI/UXであること、企業内外で発生する情報を一元管理できること、ステークホルダーへの情報共有が強いことの3点が挙げられます。
また、利用シーンに合わせた機能をパーツとして、ブロックのようにノーコード・ローコードで組み合わせ、短期間で利用可能な仕組みも強みのひとつです。
Discoveriezの活用効果
「Discoveriez」は、ビジネスで発生する「情報の分断」を「つなぐ」「まとめる」「活用する」ことで、さまざまなステークホルダーの課題解決を支援するクラウドのプラットフォームサービスです。企業における業務の効率化はもちろん、商品やサービスの開発・改善などにも貢献できるようなプラットフォームです。
「Discoveriez」の特徴
「Discoveriez」は、「つなぐ」「まとめる」「活用する」を基本的な機能として有しているのが特徴です。さまざまな情報を緻密にコントロールしながら、企業のステークホルダーに共有する機能を中心に、電話やメール・チャットなどさまざまなチャネルの一元化や各種マスター基幹システムなど、他のシステムの連携にも対応が可能です。
2023年3月期Q2累計 サマリー(ハイライト)
2023年3月期第2四半期のサマリーです。2023年3月期第2四半期においては、クラウド事業の累計MRRが、前年同期比プラス74.9パーセントと非常に力強い成長となりました。売上高成長率も前年同期比プラス49.6パーセントとなり、第2四半期では過去最高の売上高を更新し、3億2,900万円でした。
ストック売上に関しても1億4,800万円と大変順調に推移しており、第2四半期で過去最高の売上高を更新しました。また、当社の今後のビジネスモデルに不可欠である月次の解約率も、0.3パーセントと順調に推移しています。
2023年3月期の大方針について
2023年3月期は、4つのテーマを大方針とし、中長期的な安定かつ非連続な成長を目指していきます。1つ目に売上構造をフロー型からストック型へ重点移行すること、2つ目にパートナーを中心としたビジネスモデルへ重点移行していくこと、3つ目に収益に寄与する機能改善・新規事業に引き続き投資していくこと、4つ目に新規事業領域は販路拡大フェーズであることをテーマとしています。
2023年3月期の成長実現性について
今期の成長実現性についてです。既存・新規事業の成長率、立ち上がり等を考慮し、売上高は6億5,000万円から7億2,000万円のレンジ方式を引き続き採用しています。売上構成はフロー型からストック型への移行を実施し、今期以降の安定的な収益を計上予定です。
利用シーン拡大 進捗事例
利用シーン拡大の進捗事例です。導入事例として、エイチ・ツー・オー リテイリングさまの事例をご紹介します。
エイチ・ツー・オー リテイリングさまは、今までは複数の仕組みを利用しており、非常に複雑な運用をしていました。複数の既存システムを使うことで生まれる複雑な業務フローを「Discoveriez」に一元化し、まとめることで業務がシンプル化し、個人情報も含めた情報管理をセキュアな環境で実現しました。約1,500人以上のスタッフが権限に応じて、必要な情報を確認できるようになりました。
「Discoveriez」で一元化されることにより、業務の大幅な効率化はもちろん、迅速かつ、より丁寧な顧客対応が可能となりました。百貨店のような、非常にロイヤリティの高いお客さまの顧客体験を向上するための施策に寄与していると考えています。
利用シーン拡大 進捗サマリー
新規受注や既存クライアントのクラウド化促進など、利用シーンの拡大については順調に進行中です。また、ほかのシステム連携や社内外での「Discoveriez」の利活用についても、新規のマーケットを開拓中です。
企業の顧客対応に関する調査実施
「Discoveriez」の導入企業および導入検討中の企業を対象に、2022年夏から秋にかけての値上げ動向および値上げ時の顧客対応に関する調査を実施しました。
顧客対応にかかわるプラットホームを提供している当社として、このような情報をいち早く提供するとともに、値上げに伴う企業の行動をITでサポートする仕組みの提案を行っていくことで、業績拡大に寄与していきたいと考えています。
2023年3月期Q2累計業績サマリー
2023年3月期第2四半期累計の業績ハイライトについてご説明します。売上高は3億2,900万円、前年同期比でプラス49.6パーセントの増収となりました。営業利益以下の各段階損益についても増益を達成しています。
2023年3月期ストック売上の推移
四半期ごとの売上推移についてです。クラウドの累計MRRは、新規案件にかかわる月次ライセンス料の積み上がりにより、YoYでプラス74.9パーセントと力強く成長しました。フロー型からストック型への移行については、順調に継続していると考えています。
月次解約率の推移
スライドのグラフは、当社において重要な指標である月次解約率の推移です。過去12ヶ月平均の月次解約率は0.3パーセントと、引き続き順調に推移しています。
中期成長計画(FY23~25年3カ年計画)目標数値(重要な経営指標)
中期成長戦略・進捗状況についてご報告します。2025年に向けて、ご覧の目標数値を設定し、安定的かつ非連続な成長の実現を目指していきます。
中期成長計画(FY23~25年3カ年計画)達成に向けて
売上高成長率は、CAGR(Compound Average Growth Rate:年平均成長率)プラス40パーセントを目指します。また、売上高は15億円、ストック売上比率は70パーセント、ARRは10億円、解約率は1パーセント未満という指標を持ち、中期の成長を目指していきます。
<参考>利用シーン拡大 進捗状況について
利用シーンの拡大においては、今までの知見を活かしマーケットフィットしたセグメントの追加を予定しており、売上の貢献につなげていきたいと考えています。
中期成長戦略計画に対するQ2での実績と進捗
中期成長戦略計画に対する実績と進捗についてご説明します。あらためて中期の成長戦略をお伝えすると、フロー型からストック型への重点移行、アライアンス等でのパートナービジネスの積極的な展開、「Discoveriez」への投資です。
フロー型からストック型への移行に関しては、50パーセントの目標に対し、現在48.9パーセントと順調に推移しています。オンプレミスからクラウドへの置き換え推進は77.6パーセントとなっており、解約率も0.3パーセントで推移しています。
アライアンス等でのパートナービジネスの拡大に関しては、販売パートナーが10社となりました。導入パートナーの拡大においても、9件となっています。プロダクトパートナーとの協業も、引き続き積極的に展開しており、順調に推移しています。
新規領域への投資、「Discoveriez」の開発について、SaaS等は引き続き順調に開発を進めています。新規事業においては、パートナーも含め利用シーンを拡大しており、BPOマーケット市場への進出も進めています。
営業、販売マーケティング活動 ~Q2進捗~
営業、販売マーケティング活動の進捗についてご説明します。お客さま相談室、コンタクトセンター市場においては、販売パートナー経由の案件増などが順調に推移しています。
新規事業の「優待WALLET」においては、季節性の要因もあり一部引き合いが減っているものの、電子化の需要は非常に旺盛なため、引き続き積極的に進めていきたいと考えています。
営業、販売マーケティング活動 ~Q2事例~
パートナーと共同での販売促進活動を、積極的に実施しています。顧客の獲得に向け、パートナーとともに今後も営業活動を展開していく予定です。
アライアンス事例
アライアンスにおいても各企業とのシナジーが構築されており、さまざまな企業に対して積極的な提案がなされています。こちらも業績の拡大に寄与できるよう、引き続き積極的に進めていきます。
以上をもちまして、2023年3月期第2四半期決算の説明とさせていただきます。
質疑応答:解約率が上がった要因について
司会者:「解約率が第1四半期から少し上がっているように見えるのですが、何か要因はあるのでしょうか?」というご質問です。
横治:我々はクラウドへのリプレースをオンプレミスのお客さまに積極的に行っていますが、積極的にアップセルを行った結果、一部のクライアントがクラウドに移行できないことがあり、一部解約が発生しました。
しかしながら、解約率は非常に低い水準であると考えおり、影響は非常に限定的だと見ています。したがって、クラウドへのリプレースの促進を、より積極的に行っていきたいと考えています。
質疑応答:営業赤字について
司会者:続いて「営業赤字が解消される見通しを教えてください。売上規模に対して、販管費が多い印象ですが、大きい費目は何でしょうか?」とのご質問です。
横治:今期の赤字幅については、現在レンジ方式を採用しているというところも含めて、まだ非公表としています。経費に関しては、弊社のCFOの三ヶ尻よりご説明します。
三ヶ尻秀樹氏:販管費の中身ですが、主に研究開発費と人件費です。プロダクトの開発を行っており、先行投資という意味で研究開発費に計上している金額が大きくなっています。また、昨年来開発部門と営業部門を増員していることもあり、金額が増加しています。
質疑応答:新型コロナウイルスの影響について
司会者:「昨年度の売上の減少は新型コロナウイルスが主因と理解しています。現在も新型コロナウイルスの影響は続いているのでしょうか?」とのご質問です。
横治:コロナ禍においては、リモートワークの増加により導入企業の意思決定が長期化、遅延していることが要因の1つと考えています。こちらについては、昨年よりも影響は緩和しつつあると考えています。
質疑応答:円安の影響について
司会者:続いて「円安による事業への影響はありますか?」とのご質問です。
横治:円安における事業への影響については、クラウド基盤にかかる費用の中で一部ドル建ての支払いがありますので、若干原価増の影響があります。今後は仕入れルートの見直しや、クラウド基盤であるサーバー部分のスケーラビリティの最適化を行うことで、コストコントロールを行っていく予定です。
質疑応答:赤字の見通しについて
司会者:「赤字について、今期についてではなく何年後に解消したいかという見通しを教えてください」とのご質問です。
横治:現在公表自体は差し控えていますが、なるべく早期に解消し、安定的かつ高収益の企業を目指したいと考えています。
質疑応答:開発しているプロダクトについて
司会者:「今開発しているプロダクトはどのようなものでしょうか?」とのご質問です。
横治:「Discoveriez」および「優待WALLET」などは、引き続き新規機能の開発を行なっていきます。また、我々の1つの特徴である「つなげる」「まとめる」「活用する」ことを中心としたプラットフォームの仕組みについて、あらためて開発を行なっています。こちらについても、決まり次第発表したいと考えています。
質疑応答:ヤオコーさまの導入事例について
司会者:「ヤオコーさまの導入事例について、もう少し詳しく教えてください」とのご質問です。
村田実氏:当社のプレスリリースで発表しているとおり、ヤオコーさまは2023年4月に運用開始を予定しています。顧客情報の集約から、店舗を含めた各部門へのフィードバックまでに要する時間を50パーセント以上削減が見込めるなど、大幅な業務効率化が期待されるかたちで導入を予定しています。
将来的には「Discoveriez」を通じて、一元化された顧客情報と購買情報などのマーケティングデータを連携させることで、販売に近いデータに変換して、経営課題の解決やさらなる顧客満足度向上に取り組んでいく予定です。
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