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Kaizen Platformのニュース
*16:01JST KaizenPF Research Memo(1):世界をカイゼンするDXアクセラレーションパートナー
■要約
Kaizen Platform<4170>は、ミッションに「KAIZEN the World なめらかな働き方で世界をカイゼンする」を掲げ、DX(Digital transformation)を通じて世界をカイゼンし、社会課題を解決することを目指している。SaaSとコンサルティングとプロフェッショナルサービスを組み合わせることで、顧客企業の課題とDX人材の可能性を解放して顧客体験DXを支援するDXアクセラレーションパートナーである。
1. 顧客体験DXで企業課題のカイゼンを支援する「KAIZEN PLATFORM」サービス
同社グループは顧客体験DXで企業課題のカイゼンを支援する「KAIZEN PLATFORM」サービスとして、デジタルマーケティング分野を中心とするDXコンサルティング、サイト改善・制作等のUX(User Experience=顧客体験)ソリューション、集客改善等の動画ソリューション、CRM(Customer Relationship Management=顧客関係管理)等のDXソリューション、子会社(株)ディーゼロのWebサイト制作・改善ソリューション、及び子会社(株)ハイウェルのSES(System Engineering Service=技術者派遣)事業を展開している。攻めのDXを加速するパートナーとして、顧客のKPI(Key Performance Indicator=重要業績評価指標)改善や、DXのROI(Return On Investment=投資収益率)向上を実現する「顧客体験DX」を提供する。同社のビジネスモデルは、プラットフォーム上でグロースハッカーと呼ぶデジタル専門人材のネットワークを活用していることを特徴・強みとしている。顧客の課題やニーズを踏まえて、同社従業員のPM(プロジェクトマネジメント)の下、最適なグロースハッカーのチームを組成して顧客の課題解決に取り組む。
2. 2024年12月期第2四半期累計はEBITDA大幅増益・営業損失縮小
2024年12月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比6.9%増の2,249百万円、営業利益が45百万円の損失(前年同期は86百万円の損失)、経常利益が26百万円の損失(同87百万円の損失)、親会社株主に帰属する中間純利益が52百万円の損失(同105百万円の損失)だった。EBITDA(=営業利益+減価償却費+のれん償却額+株式報酬費用)は78.9%増の76百万円だった。売上面はトランスフォーメーションのDXコンサルティングが好調に推移し、コスト面では採用強化で人件費が増加したものの、増収効果や売上総利益率改善効果によりEBITDAは大幅増益、営業利益、経常利益、中間利益は損失が縮小した。主要KPIであるARPU(Average Revenue Per User=1ユーザー当たりの平均収益)が順調に向上した。売上総利益率は0.5ポイント上昇し、販管費比率は1.5ポイント低下した。
3. 2024年12月期通期はRBITDA増益・営業利益黒字転換予想を据え置き
2024年12月期通期の連結業績予想は期初計画を据え置いて売上高が前期比3.6%増の4,500百万円、営業利益が10百万円(2023年12月期は25百万円の損失)、経常利益が0百万円(同11百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益が30百万円の損失(同21百万円の損失)としている。EBITDAは4.5%増の250百万円としている。成長戦略加速に向けて人材拡充などの先行投資を継続するが、DXコンサルティングの好調やARPUの向上などにより増収、EBITDA増益、営業利益黒字転換予想としている。なお会社予想は不透明感を考慮していることに加え、成長に向けた基盤固めの1年と位置付けて保守的な予想としている。通期予想に対する上期の利益進捗率は低水準だった。ただし前期比ではARPUの向上によってEBITDAは大幅増益、営業利益は損失縮小した。そして下期もグループシナジーやクロスセル・アップセル戦略によってARPUの向上が見込まれることを勘案すれば、通期ベースの会社予想は達成可能だろうと弊社では考えている。
4. リカーリング売上拡大とARPU向上を加速
同社は中期経営計画を具体的に公表していないものの、中長期的な目標として営業利益率15%以上を掲げている。成長戦略としては、DX市場の中でも特に非対面ニーズが高く成長性も高い営業・マーケティング・カスタマーサービス分野をコアターゲットとして、グループシナジーやクロスセル・アップセル戦略により、大企業向けを中心にリカーリング売上拡大とARPU向上を加速させる方針だ。顧客企業にとってDXの最大のボトルネックは人材不足だが、同社にはプラットフォーム上で専門スキルを持った12,000人超のグロースハッカーネットワークを構築している強みがある。さらに、新領域でのM&A・アライアンスを含めた積極投資を行い、ビジネスモデルとしてDXソリューションにおけるEMS(製造受託)への進化も目指す方針だ。
5. ARPU向上戦略の進捗に注目
同社はグロースハッカーネットワークを活用した独自のビジネスモデルを特徴・強みとしている。現在は成長に向けた先行投資段階のため利益が低水準だが、成長戦略として事業環境の変化に対応しながら、グループシナジーやクロスセル・アップセル戦略により、大企業向け中心にリカーリング売上拡大とARPU向上を加速させる方針だ。この戦略によって同社の収益力が飛躍的に高まる可能性があり、弊社では同社の中長期成長ポテンシャルを評価している。直近の業績で見ると、2022年12月期から2023年12月期上期にかけてはクライアントポートフォリオ戦略転換の影響で一時的に伸び悩む形となったが、2023年12月期下期以降は営業損益が改善基調となっている。したがって引き続きARPU向上戦略の進捗状況に注目したいと弊社では考えている。
■Key Points
・顧客体験DXで企業課題のカイゼンを支援する「KAIZEN PLATFORM」サービスを提供
・2024年12月期第2四半期累計はEBITDA大幅増益・営業損失縮小
・2024年12月期通期はEBITDA増益・営業利益黒字転換予想
・リカーリング売上拡大とARPU向上を加速
・ARPU向上戦略の進捗に注目
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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Kaizen Platform<4170>は、ミッションに「KAIZEN the World なめらかな働き方で世界をカイゼンする」を掲げ、DX(Digital transformation)を通じて世界をカイゼンし、社会課題を解決することを目指している。SaaSとコンサルティングとプロフェッショナルサービスを組み合わせることで、顧客企業の課題とDX人材の可能性を解放して顧客体験DXを支援するDXアクセラレーションパートナーである。
1. 顧客体験DXで企業課題のカイゼンを支援する「KAIZEN PLATFORM」サービス
同社グループは顧客体験DXで企業課題のカイゼンを支援する「KAIZEN PLATFORM」サービスとして、デジタルマーケティング分野を中心とするDXコンサルティング、サイト改善・制作等のUX(User Experience=顧客体験)ソリューション、集客改善等の動画ソリューション、CRM(Customer Relationship Management=顧客関係管理)等のDXソリューション、子会社(株)ディーゼロのWebサイト制作・改善ソリューション、及び子会社(株)ハイウェルのSES(System Engineering Service=技術者派遣)事業を展開している。攻めのDXを加速するパートナーとして、顧客のKPI(Key Performance Indicator=重要業績評価指標)改善や、DXのROI(Return On Investment=投資収益率)向上を実現する「顧客体験DX」を提供する。同社のビジネスモデルは、プラットフォーム上でグロースハッカーと呼ぶデジタル専門人材のネットワークを活用していることを特徴・強みとしている。顧客の課題やニーズを踏まえて、同社従業員のPM(プロジェクトマネジメント)の下、最適なグロースハッカーのチームを組成して顧客の課題解決に取り組む。
2. 2024年12月期第2四半期累計はEBITDA大幅増益・営業損失縮小
2024年12月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比6.9%増の2,249百万円、営業利益が45百万円の損失(前年同期は86百万円の損失)、経常利益が26百万円の損失(同87百万円の損失)、親会社株主に帰属する中間純利益が52百万円の損失(同105百万円の損失)だった。EBITDA(=営業利益+減価償却費+のれん償却額+株式報酬費用)は78.9%増の76百万円だった。売上面はトランスフォーメーションのDXコンサルティングが好調に推移し、コスト面では採用強化で人件費が増加したものの、増収効果や売上総利益率改善効果によりEBITDAは大幅増益、営業利益、経常利益、中間利益は損失が縮小した。主要KPIであるARPU(Average Revenue Per User=1ユーザー当たりの平均収益)が順調に向上した。売上総利益率は0.5ポイント上昇し、販管費比率は1.5ポイント低下した。
3. 2024年12月期通期はRBITDA増益・営業利益黒字転換予想を据え置き
2024年12月期通期の連結業績予想は期初計画を据え置いて売上高が前期比3.6%増の4,500百万円、営業利益が10百万円(2023年12月期は25百万円の損失)、経常利益が0百万円(同11百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益が30百万円の損失(同21百万円の損失)としている。EBITDAは4.5%増の250百万円としている。成長戦略加速に向けて人材拡充などの先行投資を継続するが、DXコンサルティングの好調やARPUの向上などにより増収、EBITDA増益、営業利益黒字転換予想としている。なお会社予想は不透明感を考慮していることに加え、成長に向けた基盤固めの1年と位置付けて保守的な予想としている。通期予想に対する上期の利益進捗率は低水準だった。ただし前期比ではARPUの向上によってEBITDAは大幅増益、営業利益は損失縮小した。そして下期もグループシナジーやクロスセル・アップセル戦略によってARPUの向上が見込まれることを勘案すれば、通期ベースの会社予想は達成可能だろうと弊社では考えている。
4. リカーリング売上拡大とARPU向上を加速
同社は中期経営計画を具体的に公表していないものの、中長期的な目標として営業利益率15%以上を掲げている。成長戦略としては、DX市場の中でも特に非対面ニーズが高く成長性も高い営業・マーケティング・カスタマーサービス分野をコアターゲットとして、グループシナジーやクロスセル・アップセル戦略により、大企業向けを中心にリカーリング売上拡大とARPU向上を加速させる方針だ。顧客企業にとってDXの最大のボトルネックは人材不足だが、同社にはプラットフォーム上で専門スキルを持った12,000人超のグロースハッカーネットワークを構築している強みがある。さらに、新領域でのM&A・アライアンスを含めた積極投資を行い、ビジネスモデルとしてDXソリューションにおけるEMS(製造受託)への進化も目指す方針だ。
5. ARPU向上戦略の進捗に注目
同社はグロースハッカーネットワークを活用した独自のビジネスモデルを特徴・強みとしている。現在は成長に向けた先行投資段階のため利益が低水準だが、成長戦略として事業環境の変化に対応しながら、グループシナジーやクロスセル・アップセル戦略により、大企業向け中心にリカーリング売上拡大とARPU向上を加速させる方針だ。この戦略によって同社の収益力が飛躍的に高まる可能性があり、弊社では同社の中長期成長ポテンシャルを評価している。直近の業績で見ると、2022年12月期から2023年12月期上期にかけてはクライアントポートフォリオ戦略転換の影響で一時的に伸び悩む形となったが、2023年12月期下期以降は営業損益が改善基調となっている。したがって引き続きARPU向上戦略の進捗状況に注目したいと弊社では考えている。
■Key Points
・顧客体験DXで企業課題のカイゼンを支援する「KAIZEN PLATFORM」サービスを提供
・2024年12月期第2四半期累計はEBITDA大幅増益・営業損失縮小
・2024年12月期通期はEBITDA増益・営業利益黒字転換予想
・リカーリング売上拡大とARPU向上を加速
・ARPU向上戦略の進捗に注目
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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