＜後場の注目銘柄＞＝チタン工、今３月期は５８．７％営業増益

　チタン工業<4098.T>の株価は、年初来安値圏ながら好実態から見直し場面と判断したい。

　高付加価値品の超微粒子酸化チタンは、ＵＶカット化粧品向けやトナー外添剤向けの新製品が拡大。酸化鉄は塗料向けの出荷が伸び悩んでいるものの、設備稼働率の上昇とコスト削減でカバー、今１６年３月期は連結営業利益で１億６０００万円（前期比５８．７％増）を見込む。

　酸化鉄は、化粧品向けの採用を拡大し、触媒向けなど新規用途への展開を強化していく。これに加えて新規事業として取り組んでいるチタン酸リチウムは量産体制を整えており、将来的には電気自動車向けの電池部材として戦力化が期待される。


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）