カーバイド、上期経常を5.5倍上方修正

　日本カーバイド工業 <4064> が10月28日大引け後(16:00)に業績修正を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の1億円→5.5億円(前年同期は11.7億円)に5.5倍上方修正し、減益率が91.5％減→53.0％減に縮小する見通しとなった。
　なお、通期の経常利益は従来予想の12.5億円(前期は28.1億円)を据え置いた。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　当第２四半期連結累計期間につきましては、東南アジア地域でのステッカーの販売が減少した一方、新型コロナウイルス検査薬向けなどの医薬関連や、テレワークの拡大を背景としたタブレット端末等の需要増加などにより、機能化学品や電子素材が堅調に推移し、売上高は前回予想通りの見込みであります。また、営業利益及び経常利益は、諸経費や原材料価格が想定よりも低下したことなどから、前回予想を上回る見込みでありますが、親会社株主に帰属する四半期純利益は、固定資産除却などの特別損失の計上や法人税等の増加などにより、前回予想通りの見込みであります。　通期の見通しにつきましては、新型コロナウイルス感染症による経済活動への影響が当初の想定より長期化することが懸念されますので、通期の連結業績予想は据え置いております。（ご参考）2021年３月期　通期の連結業績予想（2020年５月20日公表）　　（単位：百万円）　　　　　　売上高　　　営業利益　　　経常利益　　　親会社株主に帰属する当期純利益　　　　　　 42,500　　　　1,200　　　　　　1,250　　　　 　　　　 　　 　 　600（注） 上記の予想は現時点で入手可能な情報に基づき算出したものであり、実際の業績等は今後様々な要因によって　　　 異なる可能性があります。