「イビデン のＤＰＦ（排ガス浄化装置）のシェアは欧州で７割、全世界でも６割強を占める。世界で燃費規制や排ガス規制が強化されるなかで欧州を中心にＤＰＦの需要は増えている。 　欧州ではガソリン車より燃費が良いディーゼル車の比率は５割以上に達している。ＤＰＦはディーゼルエンジンからの排ガスに含まれる粒子状物質を取り除く。現在、欧州の排ガス規制『ユーロ４』」では規制値を満たすためにＤＰＦを取り付ける必要があるのはエンジン排気量２０００ＣＣ以上の車に限られる。だが、０９年に発行する『ユーロ５』では規制値が厳しくなり、規制対象が小型車にも広がる。欧州でＤＰＦを搭載する新車販売台数は３倍以上に増加すると見られる。０９年には日本でも『ポスト新長期規制』、米国では『Ｔｉｅｒ２　Ｂｉｎ５』が導入される。１５年のディーゼル車の全世界の販売台数は０５年に比べ約２倍の２９００万台に達すると米調査会社では予測している。イビデンの活躍場面はさらに広がる見通しである」（中堅証券）。

［ 株式新聞ニュース／ＫＡＢＤＡＳ-ＥＸＰＲＥＳＳ ］