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カナミックN Research Memo(5):2018年9月期も2ケタ増収増益。全事業セグメントが順調に拡大

配信元:フィスコ
投稿:2018/12/14 15:35
■業績動向

1. 2018年9月期通期の業績概要
カナミックネットワーク<3939>の2018年9月期通期の業績は、売上高が前期比16.5%増の1,504百万円、営業利益が同20.8%増の399百万円、経常利益が同15.2%増の380百万円、当期純利益が同15.0%増の256百万円と2ケタの増収増益となった。

売上高の増加は、主力のクラウドサービスを始め、コンテンツ広告及びその他(受託開発など)を含め全事業セグメントが順調に拡大していることが要因。カナミッククラウドサービスの導入地域が761地域(前期末比145地域増)、有料ユーザーID数も57,487(同11,485増)と増加。結果としてカナミッククラウドサービスの売上高は1,299百万円(前期比17.0%増)と増加した。その他サービスセグメント(受託開発など)が前期比12.0%増と堅調に推移。大口顧客向けカスタマイズ開発やIoTサービス創出支援事業(総務省)の受託が要因である。コンテンツサービス売上高もクラウドサービスのユーザー数の伸びに連動して安定成長(前期比16.3%増)した。

営業利益は前期比で20.8%増、計画比で10.8%増と順調。将来への投資をしっかり行いつつ高い収益性も堅持する。同社の事業構造の特徴としては、原価率が14.0%と低く、販管費率が59.5%と相対的に高い。事業規模の拡大とともに販管費率は、66.0%(2016年9月期)、64.7%(2017年9月期)、59.5%(2018年9月期)と下がってきており高収益を出しやすい収益構造に進化する。営業利益率は26.5%(2018年9月期)と高水準である。


自己資本比率78.8%、高い財務の安全性を維持
2. 財務状況と経営指標
2018年9月期末における総資産は前期末比189百万円増の1,487百万円となった。内訳を見ると、流動資産が112百万円増加、固定資産は77百万円の増加だった。流動資産の増加は、現金及び預金の増加101百万円が主な要因である。固定資産の増加は、ソフトウェアの増加79百万円が主な要因である。

負債合計は前期末比26百万円減の315百万円となった。内訳としては流動負債が11百万円減少し、固定負債が15百万円の減少。なお、有利子負債は前期末の35百万円から19百万円へ減少し、残高はわずかである。

純資産合計は前期末比216百万円増の1,172百万円となった。前期末比で利益剰余金が増加した影響が大きい。

経営指標を見ると、中長期の健全性を表す自己資本比率で78.8%と非常に高い水準を維持したほか、短期の安全性を表す流動比率も347.4%と一般に健全と言われる200%を大きく超える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

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配信元: フィスコ
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