2,133円
ダブルスタンダードのニュース
■アクリート <4395> 1,454円 (+300円、+26.0%) ストップ高
アクリート <4395> [東証G]がストップ高。物色人気集中で前場は値がつかず、ストップ高カイ気配に張り付く異彩人気となった。同社はスマートフォンのショートメッセージサービス(SMS)配信代行業務で最大手に位置しており、認証用途の需要が高まるなか収益環境には強い追い風が吹いている。13日取引終了後に発表した22年12月期第1四半期(22年1-3月)決算は営業利益が3億2900万円(前年同期は単独ベースで1億2400万円)と急増、これを手掛かり材料に短期値幅取り狙いの投資マネーが流入。小型株特有の足の軽さがあり、4月以降は信用買い残も減少傾向にあることで、ストップ高後も一段の上値を見込んだ短期筋の参戦が活発化した。
■日東工 <6651> 1,986円 (+400円、+25.2%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。日東工業 <6651> [東証P]がストップ高。前週末13日の取引終了後に発表した23年3月期の連結業績予想で、売上高1450億円(前期比9.2%増)、営業利益96億円(同11.1%増)、純利益67億円(同1.4%増)と増収増益を見込み、年間配当予想を前期比127円増の177円を予定していることが好感された。 新型コロナウイルス感染拡大の市況影響が緩やかに回復していく前提のほか、材料調達難も徐々に緩和されると予想。なお、22年3月期決算は、売上高1327億3500万円(前の期比3.7%減)、営業利益86億3700万円(同30.0%減)、純利益66億700万円(同25.1%減)だった。
■レオパレス <8848> 254円 (+50円、+24.5%)
東証プライムの上昇率2位。レオパレス21 <8848> [東証P]が3連騰。2018年に発覚した界壁施工不備問題で業績が低迷したが、中核事業である賃貸事業への経営資源の集中投入やコスト削減策が奏功し、業績は大幅改善傾向にある。16日午前9時ごろに発表した22年3月期決算では、最終損益が4期ぶり黒字転換で着地。続く23年3月期業績予想でも最終2.1倍増益の見通しを示した。あわせて、22年3月期に債務超過を解消する見込みとなったことも明らかにしており、これら発表を好感した買いが流入した。
■Jトラスト <8508> 360円 (+70円、+24.1%)
Jトラスト <8508> [東証S]が続急騰。前週末13日の取引終了後、22年12月期第1四半期(1-3月)の連結最終利益は前年同期比28.2%増の36.2億円に伸びたと発表。併せて、通期の同利益を従来予想の14.3億円→46億円(前期は11.2億円)に3.2倍上方修正し、増益率も27.3%増→4.1倍に拡大する見通しとなったことで好感されたようだ。
■Dmミックス <7354> 1,972円 (+380円、+23.9%) 一時ストップ高
東証プライムの上昇率3位。ダイレクトマーケティングミックス <7354> [東証P]が続急騰、一時ストップ高。前週末13日の取引終了後、22年12月期第1四半期(1-3月)の連結最終利益は前年同期比87.1%増の17.3億円に拡大したと発表。通期計画の34.3億円に対する進捗率は50.5%に達し、さらに前年同期の28.8%も上回ったことで好感されたようだ。
■ダブスタ <3925> 2,143円 (+400円、+23.0%) ストップ高
ダブルスタンダード <3925> [東証P]がストップ高。株価は前週12日に年初来安値1646円をつけるなど大底圏にあったが、16日は5日・25日・75日移動平均線3本をまとめて上抜くパフォーマンスをみせた。企業向けビッグデータ分析とウェブデータ加工サービスなどを行うが、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資需要の活発化を背景に業績は高成長路線をまい進している。同社が前週末13日取引終了後に発表した22年3月期決算は営業利益が前の期比59%増の17億5700万円と高い伸びを達成したほか、23年3月期についても前期比21%増の21億2000万円と高成長を継続する見通し。連結業績に移行した14年3月期以降、10期連続ピーク利益更新見通しで、これを評価する買いを呼び込んだ。
■上組 <9364> 2,698円 (+500円、+22.8%) ストップ高
東証プライムの上昇率5位。上組 <9364> [東証P]がストップ高に買われ年初来高値を更新。前週末13日の取引終了後、25年3月期を最終年度とする中期経営計画の目標数値について、売上高を2800億円から3100億円へ、営業利益を300億円から330億円へ上方修正したことが好感された。従来は不透明な新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し保守的な目標を設定したが、物流市場は総じて底堅く業績の堅調推移を踏まえ、新たに「DX(デジタルトランスフォーメーション)による事業の強化」を重点戦略に追加し、計画目標値を引き上げたという。また、30%を目安としていた連結配当性向を40%へ引き上げ、自社株買いなどを合わせた総還元性向90%を実施するとした。同時に発表した23年3月期業績予想は、売上高2700億円(前期比3.2%増)、営業利益295億円(同3.4%増)、純利益220億円(同5.5%増)と2期連続で最高益更新を見込み、年間配当予想は前期比5円増の78円を予定している。なお、22年3月期の連結決算は、売上高2616億8100万円(前の期比9.3%増)、営業利益285億2400万円(同16.7%増)、純利益208億6100万円(同16.3%増)となり、営業利益が従来予想の265億円を上回って着地した。あわせて、自社株買いを実施すると発表したことも好材料視された。上限を500万株(発行済み株数の4.36%)、または110億円としており、取得期間は5月16日から12月23日まで。同時に、5月24日付で自社株677万株(発行済み株数の5.3%)を消却すると発表した。消却後の発行済み株数は1億2072万6837株となる予定だ。
■パークシャ <3993> 2,125円 (+392円、+22.6%) 一時ストップ高
PKSHA Technology <3993> [東証G]が続急騰。寄り付き大口の買い注文が入り、気配値で株価を切り上げる展開となった。同社が前週末13日取引終了後に発表した22年9月期上期(21年10月-22年3月)の決算は営業利益が前年同期比91%増の9億1600万円と大幅な伸びをみせており、これを好感する買いを呼び込んだ。同社は通期の営業利益を10億円(前期比40%増)と急拡大を見込んでいるが、上期時点で既に進捗率は9割を超えており、これが株価を強く刺激している。前週12日に年初来安値1686円をつけるなど底値圏にあり、値ごろ感も強く意識されたようだ。
■イーレックス <9517> 2,187円 (+400円、+22.4%) ストップ高
東証プライムの上昇率6位。イーレックス <9517> [東証P]がストップ高。同社は4月11日に2190円の年初来高値をつけているが、その更新が目前という状況にある。余剰電力を買い取り再販する電力小売り事業を行うが、バイオマス発電所も複数運営するなど再生可能エネルギー関連の一角としてマーケットの注目度が高い。足もとの業績も好調で、改めて脚光を浴びている。前週末13日取引終了後に発表した23年3月期の業績見通しは、減収予想ながら営業利益が前期比19%増の149億円と大幅増益を見込んでいる。これが買い手掛かり材料となったが、株式需給面では貸株調達による空売り買い戻しを誘発したとみられ、上げ足が一気に加速した。
■F&M <4771> 1,644円 (+300円、+22.3%) ストップ高
エフアンドエム <4771> [東証S]がストップ高まで買われた。同社は13日取引終了後に、23年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比19.4%増の26億7700万円としたほか、年間配当計画を前期比4円増配の34円としていることが好感されたようだ。売上高は同18.7%増の129億1100万円を見込む。アカウンティングサービス事業は生命保険営業職員を中心とした既存チャネルの深耕に努めるほか、コンサルティング事業では地域金融機関とのパートナーシップを強化することで営業機会を増強する方針。また、ビジネスソリューション事業ではカスタマーサクセスとの連携を強化することで年間経常収益(ARR)や顧客生涯価値(LTV)の最大化を目指すとしている。
■三井松島HD <1518> 2,345円 (+400円、+20.6%) ストップ高
東証プライムの上昇率7位。三井松島ホールディングス <1518> [東証P]に人気集中、ストップ高に買われた。株価は前週に75日移動平均線近辺でもみ合っていたが、16日はマドを開けて一気に上放れる展開となった。前週末13日に発表した22年3月期決算は石炭市況の高騰を背景に営業利益が前の期比4.3倍となる84億1700万円と急拡大、過去最高利益を更新した。更に、続く23年3月期も大幅増益基調は変わらず、前期比70%増の143億円を見込んでおり、これがポジティブサプライズとなった。また、株主還元にも極めて積極的だ。今期の年間配当は前期比倍増の160円を計画しており、配当利回りは前週末終値換算で8%を超えていることで、物色人気を増幅させた。
■ギックス <9219> 883円 (+150円、+20.5%) ストップ高
ギックス <9219> [東証G]がストップ高の883円に買われた。前週末13日の取引終了後、22年6月期の単独業績予想について、売上高を9億6600万円から10億5000万円(前期比45.4%増)へ、営業利益を2000万円から8600万円(同58.5%増)へ、純利益を600万円から5600万円(同10.6%増)へ上方修正したことが好感された。同社では、従前より取引のある大手クライアント企業において、既取引部門・取り組み中の領域におけるDI(データインフォームド)サービスの利用継続・拡大(縦展開)と、未取引部門・新規領域へのDIサービスの提供(横展開)を同時並行で実施する「縦横展開」に注力しているが、これが奏功して既存取引先を中心に想定を上回る案件機会を得たことで大手取引先との関係強化とそれに伴う取引額の増加を得ることができたとしている。なお、同時に発表した第3四半期累計(21年7月~22年3月)決算は、前期は四半期決算を開示していないため比較はないものの、売上高7億3600万円、営業利益4700万円、純利益2800万円だった。
■ウィズメタク <9260> 2,974円 (+500円、+20.2%) ストップ高
東証プライムの上昇率9位。西本Wismettacホールディングス <9260> [東証P]がストップ高の2974円に買われた。前週末13日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を2400億円から2540億円(前期比19.1%増)へ、営業利益を50億円から90億円(同23.3%増)へ、純利益を33億円から60億円(同19.3%増)へ上方修正し、あわせて中間・期末各35円の年70円としていた配当予想を中間65円・期末60円の年125円としたことが好感された。従来予想では、価格競争などによる価格調整局面が想定されることに加えて、原材料及び海上運賃を中心とした費用の増加などが粗利益に影響することを想定していたが、第1四半期において、主力の北米地域を中心にタイトな需給バランスを反映した価格調整などにより、原価の上昇も一定程度吸収可能な利益水準で推移していることが要因としている。同時に発表した第1四半期(1-3月)決算は、売上高590億500万円(前年同期比32.3%増)、営業利益29億200万円(同2.6倍)、純利益21億6300万円(同2.4倍)だった。北米・欧州地域を中心に新型コロナウイルス関連の規制緩和に伴い経済活動が促進され消費需要が回復し、主にアジア食グローバル事業が伸長した。
■ミダックHD <6564> 2,496円 (+418円、+20.1%)
ミダックホールディングス <6564> [東証P]が続急騰。前週末13日の取引終了後、22年3月期の連結経常利益は前の期比18.4%増の21.8億円に伸びたと発表。23年3月期も前期比31.9%増の28.8億円に拡大を見込み、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことで好感されたようだ。8期連続増収、増益となる。
■ネクストーン <7094> 3,135円 (+502円、+19.1%) ストップ高
NexTone <7094> [東証G]がストップ高。前週末13日の取引終了後、22年3月期の連結経常利益は前の期比32.0%増の7.1億円に拡大したと発表。23年3月期も前期比24.8%増の8.9億円に伸びを見込み、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことで好感されたようだ。8期連続増収、6期連続増益となる。
■バイセル <7685> 3,315円 (+502円、+17.9%) ストップ高
BuySell Technologies <7685> [東証G]がストップ高の3315円に買われた。前週末13日の取引終了後に発表した第1四半期(1-3月)連結決算が、売上高69億8900万円(前年同期比20.6%増)、営業利益7億7100万円(同21.3%増)、純利益4億5900万円(同22.7%増)と2割を超える営業増益となったことが好感された。第1四半期は、前年同期に出張訪問当たり買取量の増加などによる一過性の利益計上があり、その反動から減益を計画していたという。ただ、2月後半以降の新型コロナウイルス感染者減少による買い取りの反動需要や金相場価格の高騰に伴う換金ニーズの増加、継続的なtoC販売の増加などより買い取り・販売ともに順調に進捗し、売上高・利益ともに四半期での最高額を更新した。なお、22年12月期通期業績予想は、売上高325億円(前期比31.1%増)、営業利益31億円(同33.9%増)、純利益17億3000万円(同31.6%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、ブランドバッグや時計、ジュエリー・貴金属などの買い取りを行う「Reuse Shop WAKABA」を展開するフォーナイン(東京都千代田区)の株式を取得し、子会社化することで基本合意したと発表した。取得株数などは今後決定し、7月中に株式を取得する予定。なお、同件による業績への影響は精査中としている。
■近鉄エクス <9375> 3,400円 (+504円、+17.4%) ストップ高
近鉄エクスプレス <9375> [東証P]がストップ高。前週末13日の取引終了後、近鉄グループホールディングス <9041> [東証P]が近鉄エクスに対し、完全子会社化を目的にTOBを実施することを明らかにした。TOB価格を1株4175円としていることから、これにサヤ寄せする格好となったようだ。近鉄GHDは現在、子会社の持ち分も含めた合計で近鉄エクス株の47.09%を所有している。買い付け予定数は4024万1756株(下限1624万2600株、上限設定なし)で、買い付け期間は16日から7月5日まで。なお、TOB成立後に同社株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は13日付で監理銘柄(確認中)に指定している。
※16日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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