＜話題の焦点＞＝ＩＴ技術で進む業務効率化、スマホやタブレット活用

　スマーフォンやタブレット端末などの急速な普及により、ビジネス現場でも、これら最新のＩＴ技術を活用して業務効率化に取り組む動きが活発化している。米マイクロソフトが新ＯＳ「ウィンドウズ１０」でＰＣとスマートフォンをシームレスで活用できる機能を強化、アップルも１３インチのタブレット端末「ｉＰａｄ　Ｐｒｏ」を新たに投入しているが、これらはビジネスでの活用を想定している。

　業務効率化では、ｉＰａｄなどのタブレット端末を活用しペーパーレスを提案するのが、富士ソフト<9749.T>の「ｍｏｒｅＮＯＴＥ」。各種ドキュメントをサーバーで一元管理し、あらゆる端末から簡単に共有・閲覧・編集できることが特徴で、会議や営業などでのペーパーレス化を実現、導入企業が増えている。

　データを一元管理するうえで不可欠なサーバーに関しては、自社所有のサーバーから、システム会社などが提供するサーバーをネットワークで結んで使用するクラウドの利用が増えている。クラウドでは、災害時に手持ちのデバイスなどが故障してもデータが守れる。高性能なクラウドを低価格で提供するＧＭＯクラウド<3788.T>などが伸びている。楽天<4755.T>は傘下のフュージョン・コミュニケーションズがクラウド型ビジネスを展開。この技術と連携してパルスアンドデシベルス社（大阪市）がクラウド技術を活用したスマホ利用のビジネスフォンを展開している。

◆ＩＴによるビジネス効率化関連銘柄

　銘柄<コード>　　　　　　コメント

富士ソフト<9749.T>　　　「ｍｏｒｅＮＯＴＥ」でペーパーレス化
ＧＭＯクラウド<3788.T>　高性能なクラウドを低価格で提供
楽天<4755.T>　　　　　　傘下のフュージョンがクラウド型ビジネス
大塚商会<4768.T>　　　　ＩＴ運用でさまざまな業務効率化を提案
ＮＴＴデータ<9613.T>　　スマホやタブレットを効率的に利用するＭＥＡＰを展開


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）