ホギメディカルの１１年３月期は連続最高益更新へ、キット製品、不織布とも順調予想

　ホギメディカルが１２日引け後に、１０年３月期の連結決算と１１年３月期の連結業績見通しを発表した。

　医療用不織布のトップで、手術用具と組み合わせたキット製品の販売にも力を入れている。１０年３月期は、製品、物流、情報管理からなる「オペラマスター」を中心に、キット製品の売上高が前期比４．３％増の１３８億８００万円と伸長。医療用不織布製品も前期並みの売上高１０８億９３００万円を確保した。この結果、総売上高は３１３億３９００万円（前期比１．１％増）と会社設立以来４９期連続増収となった。

　増収効果に販売費、一般管理費の効率的経費使用も寄与、営業利益７９億７４００万円（同６．３％増）、純利益４９億２１００万円（同３７．３％増）と、営業利益、純利益とも過去最高となった。

　１１年３月期は１０年ぶりの診療報酬引き上げなど、医療機関の経営環境改善、キット製品の契約医療機関増などから、キット製品、不織布とも順調な推移を想定し、売上高、利益とも連続最高更新の見通しにある。通期で売上高３２２億円（前期比２．７％増）、営業利益８５億５０００万円（同７．２％増）、純利益５１億４０００万円（同４．４％増）を予想している。

　業績の伸びを背景に、配当も、今期は１株につき２５円を四半期末ごとに実施する方針で、年間では１００円（前期比８円増）となる。

　１２日の終値は８０円高の４４９５円。（高野龍一）



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

提供：モーニングスター社