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*13:02JST LeTech Research Memo(2):主力の富裕層向け低層賃貸マンション「LEGALAND」を東京エリア中心に
■会社概要
1. 会社概要
LeTech<3497>は、大阪府大阪市北区に本社を置き東京エリアでも積極的に事業拡大を続ける、独立系の総合不動産デベロッパーである。仲介・コンサルティングから土地の購入・開発まで展開し、土地活用における最適なソリューションを提供している。
同社は2000年9月に創業し、「株式会社リーガル不動産」として不動産仲介コンサルティング事業を祖業としている。社名に“法律”を冠しているとおり、弁護士からの民事訴訟案件や、金融機関・保証会社からのローン延滞案件に関する任意売却の仲介、法律理解に基づく不動産コンサルティングを事業の柱としてスタートした。創業期は個人の能力に依存していたが、2012年に東京支店を開設してから、大阪・東京エリアを中心に全国的に不動産開発事業を展開するようになり、「個人商店」の時代から「チーム経営」の時代へと変化した。
同社は、バブル崩壊やリーマンショック、金融円滑化法(中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律)など新法の施行及び失効といった事業そのものを揺るがす出来事を経験しながら、都度その変化に柔軟に対応して収縮と成長を繰り返してきた。そして、いかなる市況においても揺らぐことのない安定した経営基盤を築くため、任意売却事業をベースに不動産の開発、賃貸、分譲、リフォーム、介護サービスなど、多角的な事業を積極展開してきた。このような時代の潮流に合わせた機動的な経営戦略によって、総合不動産デベロッパーへと成長を遂げた。同社は、東京エリアを中心に展開する富裕層向け低層賃貸マンション「LEGALAND」を不動産開発の中心に位置付けており、123棟(2024年7月末現在の開発中物件含む)の実績がある。
さらに、リーガル不動産として培った創業の精神を抱きながら未来に向けて進路を定め、“LEGAL”と“TECHNOLOGY”を融合することで新たな企業活動を創るため、2021年2月に社名を「株式会社LeTech(リテック)」に変更した。新社名には、自社の強みに今後重要性が増すDX(デジタルトランスフォーメーション)を積極的に取り組むことで、さらなる事業拡大と企業価値向上を目指すという、同社の思いが込められている。
2023年10月には、創業時から同社を率いてきた平野哲司(ひらのてつじ)氏(現 取締役会長)に替わり、宮地直紀(みやじなおき)氏が代表取締役社長に就任した。2024年4月には、新体制のもと、Mission・Vision・Valuesからなる新「企業理念」が発表された。次の世代において、同社が歩むべき未来と同社が社会に対し提供したい価値を明確にするのが目的であり、役職も部署も社歴も関係無く全社員でディスカッションをして、ボトムアップにより手作りの新「企業理念」ができ上がった。Missionは、“「まだない」を見つけ、可能性の扉をひらく”であり、社内では「まだない」がキーワードとなり事業活動への浸透が図られている。Mission・Vision・Valuesのいずれにも“不動産”という言葉はなく、新しい体験価値を創造する企業として進化する強い意志が込められていることがわかる。
学閥・企業閥によらず社員各自が異業種や他企業を経て培った不動産に関する各ドメインのトップレベルの知見を駆使することで、スピーディーな事業の推進を目指している。2018年10月に東証マザーズ市場に新規上場を果たし、2022年4月の東証再編においては、グロース市場に移行した。
2. 事業内容
同社は、業務内容を「不動産ソリューション事業」「不動産賃貸事業」「その他事業」の3つのセグメントに区分し、情報を開示している。不動産ソリューション事業は、不動産を仕入れてバリューアップを実施し資産価値を高めたうえで、主に個人富裕層や資産保有目的の事業法人に対して販売している。同事業は2024年7月期の売上構成比で93.4%、セグメント利益構成比で88.7%を占める同社の中核事業である。主力商品として低層賃貸マンションシリーズ「LEGALAND」を展開している。不動産賃貸事業は、保有の収益不動産や販売に至るまでの所有不動産からの賃貸収入を主益としている。また、マンション・ビルの継続管理などのプロパティマネジメント事業や、修繕・原状回復工事を主としたファシリティマネジメント事業も行っている。2024年7月期の売上構成比は6.4%、セグメント利益構成比で9.7%であり、宿泊施設を中心とした賃料収入が好調に推移し利益貢献をしている。その他事業では、祖業である法的案件整理や不動産コンサルティングのノウハウや情報網を活かして不動産仲介業務を行っている。法人・個人にかかわらず顧客のニーズに合った不動産売買の仲介を主な対象としている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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1. 会社概要
LeTech<3497>は、大阪府大阪市北区に本社を置き東京エリアでも積極的に事業拡大を続ける、独立系の総合不動産デベロッパーである。仲介・コンサルティングから土地の購入・開発まで展開し、土地活用における最適なソリューションを提供している。
同社は2000年9月に創業し、「株式会社リーガル不動産」として不動産仲介コンサルティング事業を祖業としている。社名に“法律”を冠しているとおり、弁護士からの民事訴訟案件や、金融機関・保証会社からのローン延滞案件に関する任意売却の仲介、法律理解に基づく不動産コンサルティングを事業の柱としてスタートした。創業期は個人の能力に依存していたが、2012年に東京支店を開設してから、大阪・東京エリアを中心に全国的に不動産開発事業を展開するようになり、「個人商店」の時代から「チーム経営」の時代へと変化した。
同社は、バブル崩壊やリーマンショック、金融円滑化法(中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律)など新法の施行及び失効といった事業そのものを揺るがす出来事を経験しながら、都度その変化に柔軟に対応して収縮と成長を繰り返してきた。そして、いかなる市況においても揺らぐことのない安定した経営基盤を築くため、任意売却事業をベースに不動産の開発、賃貸、分譲、リフォーム、介護サービスなど、多角的な事業を積極展開してきた。このような時代の潮流に合わせた機動的な経営戦略によって、総合不動産デベロッパーへと成長を遂げた。同社は、東京エリアを中心に展開する富裕層向け低層賃貸マンション「LEGALAND」を不動産開発の中心に位置付けており、123棟(2024年7月末現在の開発中物件含む)の実績がある。
さらに、リーガル不動産として培った創業の精神を抱きながら未来に向けて進路を定め、“LEGAL”と“TECHNOLOGY”を融合することで新たな企業活動を創るため、2021年2月に社名を「株式会社LeTech(リテック)」に変更した。新社名には、自社の強みに今後重要性が増すDX(デジタルトランスフォーメーション)を積極的に取り組むことで、さらなる事業拡大と企業価値向上を目指すという、同社の思いが込められている。
2023年10月には、創業時から同社を率いてきた平野哲司(ひらのてつじ)氏(現 取締役会長)に替わり、宮地直紀(みやじなおき)氏が代表取締役社長に就任した。2024年4月には、新体制のもと、Mission・Vision・Valuesからなる新「企業理念」が発表された。次の世代において、同社が歩むべき未来と同社が社会に対し提供したい価値を明確にするのが目的であり、役職も部署も社歴も関係無く全社員でディスカッションをして、ボトムアップにより手作りの新「企業理念」ができ上がった。Missionは、“「まだない」を見つけ、可能性の扉をひらく”であり、社内では「まだない」がキーワードとなり事業活動への浸透が図られている。Mission・Vision・Valuesのいずれにも“不動産”という言葉はなく、新しい体験価値を創造する企業として進化する強い意志が込められていることがわかる。
学閥・企業閥によらず社員各自が異業種や他企業を経て培った不動産に関する各ドメインのトップレベルの知見を駆使することで、スピーディーな事業の推進を目指している。2018年10月に東証マザーズ市場に新規上場を果たし、2022年4月の東証再編においては、グロース市場に移行した。
2. 事業内容
同社は、業務内容を「不動産ソリューション事業」「不動産賃貸事業」「その他事業」の3つのセグメントに区分し、情報を開示している。不動産ソリューション事業は、不動産を仕入れてバリューアップを実施し資産価値を高めたうえで、主に個人富裕層や資産保有目的の事業法人に対して販売している。同事業は2024年7月期の売上構成比で93.4%、セグメント利益構成比で88.7%を占める同社の中核事業である。主力商品として低層賃貸マンションシリーズ「LEGALAND」を展開している。不動産賃貸事業は、保有の収益不動産や販売に至るまでの所有不動産からの賃貸収入を主益としている。また、マンション・ビルの継続管理などのプロパティマネジメント事業や、修繕・原状回復工事を主としたファシリティマネジメント事業も行っている。2024年7月期の売上構成比は6.4%、セグメント利益構成比で9.7%であり、宿泊施設を中心とした賃料収入が好調に推移し利益貢献をしている。その他事業では、祖業である法的案件整理や不動産コンサルティングのノウハウや情報網を活かして不動産仲介業務を行っている。法人・個人にかかわらず顧客のニーズに合った不動産売買の仲介を主な対象としている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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