関門海、前期最終は赤字拡大で着地・1-3月期(4Q)最終は黒字浮上、今期業績は非開示

　関門海 <3372> [東証２] が5月14日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期の連結最終損益は5億7000万円の赤字(前の期は4億7800万円の赤字)に赤字幅が拡大した。なお、22年3月期の業績見通しについては配当(無配)以外は開示しなかった。

　直近3ヵ月の実績である1-3月期(4Q)の連結最終損益は2300万円の黒字(前年同期は2億8100万円の赤字)に浮上したが、売上営業損益率は前年同期の2.1％→-11.3％に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2021年３月期において貸倒引当金593百万円を販売費及び一般管理費に計上したこと等により営業損失は576百万円、助成金収入等の営業外収入を計上したこと等により経常損失は516百万円となりました。加えて、特別損失として店舗閉鎖損失39百万円、固定資産の減損損失26百万円等、特別利益として関係会社事業損失引当金戻入90百万円等を計上したほか、繰延税金資産32百万円の取崩し等が発生したことにより当期純利益は567百万円の損失となりました。なお、貸倒引当金の計上及び事業損失引当金戻入の計上については、親子間取引のため連結財務諸表上においては相殺消去されております。２.販売費及び一般管理費の計上の内容　 当社は、新型コロナウイルス感染症の影響による店舗売上高の減少に伴い、子会社への債権について2021年３月期個別決算において、子会社の財務状況を勘案し貸倒引当金592百万円を販売費及び一般管理費に計上いたします。　なお、子会社への債権に対する貸倒引当金の計上については、親子間取引のため連結財務諸表上においては相殺消去されております。３.営業外収益の計上の内容　a連結決算　　 当社は、2021年３月期連結決算において、新たに農林水産省の助成金制度を利用したことや時短営業等に伴う各自治体からの協力金173百万円を営業外収入に計上いたします。　 b個別決算 当社は、2020年３月期個別決算において、新たに農林水産省の助成金制度を利用したことに伴う助成金収入68百万円を営業外収入に計上いたします。４.特別損益の計上の内容　 a連結決算　　 当社は、2021年３月期連結決算において、新たに新型コロナウイルスの影響を受けたこと等による収益性の低下に伴い店舗の固定資産について、減損損失21百万円、事務所の移転等に伴う固定資産除却損18百万円、店舗の閉鎖に伴う店舗固定資産や解約家賃等を店舗閉鎖損失として17百万円等を特別損失に計上いたします。　 b個別決算　　 当社は、2021年３月期個別決算において、新たに新型コロナウイルスの影響を受けたこと等による収益性の低下に伴い店舗の固定資産について、減損損失20百万円、事務所の移転等に伴う固定資産除却損18百万円、店舗の閉鎖に伴う店舗固定資産や解約家賃等を店舗閉鎖損失として17百万円等を特別損失に計上いたします。また、前期において子会社に対する事業の損失に備えるため計上しておりました関係会社事業損失引当金90百万円を特別利益として戻入いたします。なお、関係会社事業損失引当金戻入の計上については、親子間取引のため連結財務諸表上においては相殺消去されております。５.繰延税金資産の取崩しとその内容　 当社は、2021年３月期連結決算において、新型コロナウイルスの影響を受け翌年度以降の事業見直しに伴う収益悪化等から繰延税金資産の回収可能性を慎重に判断した結果、繰延税金資産を取崩すことといたしました。これにより2021年３月期連結決算において法人税等調整額38百万円を計上いたします。また、2021年３月期個別決算において、繰延税金資産32百万円を取崩し、同額を法人税等調整額として計上いたします。