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DDグループ Research Memo(2):飲食・アミューズメント事業、ホテル・不動産事業を展開(1)

配信元:フィスコ
投稿:2023/06/23 14:32
*14:32JST DDグループ Research Memo(2):飲食・アミューズメント事業、ホテル・不動産事業を展開(1) ■会社概要

1. 事業内容
レストラン・カフェ・専門料理業態、ダーツやビリヤード、カラオケなどの店舗を、首都圏をはじめ全国主要都市に多ブランド展開する「飲食・アミューズメント事業」は、保有ブランドの多様性を生かしたブランドマネジメント制と好立地に集中的に出店するドミナント展開などに特徴がある。また、2019年12月に湘南レーベル(株)などを買収したことにより、ホテル、貸コンテナ、不動産販売などの「ホテル・不動産事業」も展開している。

2001年に飲食店経営を開始して以来、「コンセプト」「空間」「ストーリー」を重視した独自の発想による業態開発力には定評があり、「VAMPIRE CAFE」や「アリスのファンタジーレストラン」「ベルサイユの豚」など個性的な人気ブランドを創出する一方で、「わらやき屋」「今井屋」「BAGUS」などの高収益ブランドを展開している。また、積極的なM&Aによるカフェなどのノンアルコール業態などの業態ポートフォリオの拡充や東海、関西、中国(広島県、岡山県)、九州(福岡県)へのエリアの拡張がこれまでのDDグループ<3073>の成長を支えてきた。

2020 年以降、コロナ禍の影響により厳しい経営環境が続いてきたが、この間、経営合理化策に取り組むと同時に、環境変化を見据えた構造改革への準備も進めてきた。2023年4月にはコロナ禍からの回復に目処が立ってきたことや、ニューノーマルを見据えた戦略構築が必要となったことから、新たな中期経営計画を公表した。経営ビジョンを「消費者が求める『フードサービス企業』」から、「創造的であり革新的であるブランドを創造する『ブランドカンパニー』へ」と変更するとともに、2023年6月1日からは商号もDDグループへと変更した。ブランド強化や事業領域の拡大などを通じて、「グループ経営力の強化」ならびに「LTVの最大化」を目指す方向性を打ち出している。

事業セグメントは、主力となる「飲食・アミューズメント事業」のほか、2021年2月期より追加された「ホテル・不動産事業」の2つに分類される。「飲食・アミューズメント事業」が売上高の91.4%を占めている(2023年2月期実績)。

各事業セグメントの概要は以下のとおりである。

(1) 飲食・アミューズメント事業
a) 飲食
グループの中核会社である(株)ダイヤモンドダイニングにより、居酒屋・ダイニング・カフェなどを自社グループで業態開発し、都心部及び首都圏を中心に全国主要都市にて展開。2017年9月に参入したウェディング部門も含まれている※。また、2019年3月に連結化したエスエルディー<3223>は、ダイニング・カフェ業態にて他社保有IPコンテンツ(アニメ、ゲーム、漫画、音楽などの創作物)とのコラボレーションイベントに特徴がある。一方、海外飲食事業については、2021年8月に海外子会社の株式譲渡により撤退した。

※ウェディング部門として、「京都祝言」(京都市東山区)、「NOVEL SHINSAIBASHI」(大阪市中央区)、「CASA FELIZ」(広島市西区)を運営。


b) アミューズメント
飲食同様、グループの中核会社であるダイヤモンドダイニングにより、「BAGUS」を主要ブランドとして高級感のあるビリヤード、ダーツ、カラオケ、シミュレーションゴルフ、複合カフェなどを運営し、その他にガストロパブ&スポーツバー「THE PUBLIC」、カプセルホテル「GLANSIT」などの直営店舗を都内中心に展開している。

(2) ホテル・不動産事業
2019年12月に連結化した湘南レーベルを中心に展開している。「湘南を世界のSHONANへ」というスローガンの下、湘南の感度の高いビーチカルチャーをベースとした、人々の暮らしに関わる事業に注力している。神奈川県においてホテル運営事業6棟のほか、貸コンテナ事業、賃貸事業、戸建て不動産販売事業、シェアハウス事業など、複数の事業を手掛けている。

なお、2023年2月末の直営店舗数(グループ全体)は、122ブランドで336店舗※となっている。そのうち、山手線沿線内には飲食業界トップクラスの202店舗を出店(ドミナント展開)し、東海地区や関西地区、中国地区、九州地区など出店エリアも拡大している。

※ほかにもライセンス及び運営受託店舗として8店舗を有している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

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配信元: フィスコ
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