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ジェネレーションパスのニュース
■要約
ジェネレーションパス<3195>は、ネット通販サイト「リコメン堂」を運営するマーケティング支援サービス企業である。小売業の業種に分類されているが、同社の基本的なビジネスモデルは、商材メーカーに寄り添って、独自のWebマーケティング手法「EC Platform Optimization」(最適化分析システム。以下、「EPO」)を活用して拡販支援サービスを行うものである。
事業セグメントは、1)ECマーケティング事業(「リコメン堂」及び大手ECモールへの出店による商材の販売並びにECサイト運営企業に対するEC関連サービス提供)、2)商品企画関連事業(EC市場へ出品する商材の企画支援)、3)その他(システム受託開発など)の3事業領域である。
同社は、2019年12月13日に2019年10月期の連結決算業績を発表した。売上高9,666百万円(前期比10.1%増)、営業利益19百万円(同89.6%減)、経常利益30百万円(同84.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益11百万円(同91.5%減)であった。売上高は過去最高を達成したが、前期比で減益となった。
増収に対して大幅な減益となった要因については、宅配料金の継続的値上げ、中国事業でのコスト、ベトナムでの新規子会社の立ち上げ、メディア事業及び業務提携に基づく新規事業への先行投資の影響や、2018年10月期末に大型の受託案件売上が計上された影響で対前期比の営業利益率が一時的に低下したこと、などによる。
同社の属するEC市場においては、更なる宅配料金の値上げ等の不安もあるなか、国内外ともに個人消費者の購買状況は引き続き上昇傾向にあり、業績は基本的に拡大基調である。マーケットニーズに沿った「ECマーケティング事業」の展開を推進し、既存及び新規のモールでの「EPO」を推進・強化し、販売サイトのリニューアルや各種集客と売上拡大策を実施しており、基本的に増収傾向を維持している。
同社は2020年10月期の通期業績見通しについては、売上高が11,400百万円(前期比17.9%増)、営業利益が100百万円(同402.6%増)、経常利益が100百万円(同225.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が70百万円(同507.1%増)としている。2020年10月期は、ファミリーマート<8028>とのEC事業における業務連携:ネット通販「Kaema(カエマ)」による売上高について予測不能な変動が見込まれるため、上記業績見通しには含まれていない。これは、既存のEC事業が堅調な拡大を見込めることと、投資家に対する信頼感の醸成ということもあり、既存事業部分でのみの業績予想としている。
■Key Points
・2019年10月期は増収減益、過去最高売上高を達成
・2020年10月期はファミリーマートとの業務提携案件などで飛躍的拡大期待
・EC事業は長期的に増収増益傾向、競争激化は同社の追い風に
(執筆:フィスコ客員アナリスト 山田秀樹)
<ST>
ジェネレーションパス<3195>は、ネット通販サイト「リコメン堂」を運営するマーケティング支援サービス企業である。小売業の業種に分類されているが、同社の基本的なビジネスモデルは、商材メーカーに寄り添って、独自のWebマーケティング手法「EC Platform Optimization」(最適化分析システム。以下、「EPO」)を活用して拡販支援サービスを行うものである。
事業セグメントは、1)ECマーケティング事業(「リコメン堂」及び大手ECモールへの出店による商材の販売並びにECサイト運営企業に対するEC関連サービス提供)、2)商品企画関連事業(EC市場へ出品する商材の企画支援)、3)その他(システム受託開発など)の3事業領域である。
同社は、2019年12月13日に2019年10月期の連結決算業績を発表した。売上高9,666百万円(前期比10.1%増)、営業利益19百万円(同89.6%減)、経常利益30百万円(同84.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益11百万円(同91.5%減)であった。売上高は過去最高を達成したが、前期比で減益となった。
増収に対して大幅な減益となった要因については、宅配料金の継続的値上げ、中国事業でのコスト、ベトナムでの新規子会社の立ち上げ、メディア事業及び業務提携に基づく新規事業への先行投資の影響や、2018年10月期末に大型の受託案件売上が計上された影響で対前期比の営業利益率が一時的に低下したこと、などによる。
同社の属するEC市場においては、更なる宅配料金の値上げ等の不安もあるなか、国内外ともに個人消費者の購買状況は引き続き上昇傾向にあり、業績は基本的に拡大基調である。マーケットニーズに沿った「ECマーケティング事業」の展開を推進し、既存及び新規のモールでの「EPO」を推進・強化し、販売サイトのリニューアルや各種集客と売上拡大策を実施しており、基本的に増収傾向を維持している。
同社は2020年10月期の通期業績見通しについては、売上高が11,400百万円(前期比17.9%増)、営業利益が100百万円(同402.6%増)、経常利益が100百万円(同225.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が70百万円(同507.1%増)としている。2020年10月期は、ファミリーマート<8028>とのEC事業における業務連携:ネット通販「Kaema(カエマ)」による売上高について予測不能な変動が見込まれるため、上記業績見通しには含まれていない。これは、既存のEC事業が堅調な拡大を見込めることと、投資家に対する信頼感の醸成ということもあり、既存事業部分でのみの業績予想としている。
■Key Points
・2019年10月期は増収減益、過去最高売上高を達成
・2020年10月期はファミリーマートとの業務提携案件などで飛躍的拡大期待
・EC事業は長期的に増収増益傾向、競争激化は同社の追い風に
(執筆:フィスコ客員アナリスト 山田秀樹)
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