今、喫煙家たちが排除されようとしている。

２００８年３月より順次導入の、
たばこ自動販売機用、成人識別ＩＣカードＴＡＳＰＯの導入である。

このカードにより、事実上未成年者は全員、彼らが以前は最もたばこを購入しやすい手段であった自販機でのたばこ購入は不可能となる。

さらに、ＴＡＳＰＯ導入をきっかけに、既存の喫煙者の１割が禁煙に挑戦する決意をした、というデータが日経ネットより採られた。

ただでさえ、環境・健康ブームで愛煙者の肩身がぐっと狭くなってしまった時勢に、まさに追い討ちをかけるような政府の政策である。

依然として、非喫煙者の喫煙者に対するたばこのイメージは悪く、特に若年層はたばこを吸う割合が年々減少している。

たばこ業界は、今後も苦しい社会環境の中で収益の圧迫を迫られざるを得ないだろう。
その苦悩は長期にわたって株価に影響すると判断した。