くら寿司が反落、２０年１０月期最終損益が赤字に転落

　くら寿司<2695.T>が５日ぶりに反落している。２日の取引終了後に発表した２０年１０月期連結決算が、売上高１３５８億３５００万円（前の期比０．２％減）、営業利益３億５０００万円（同９３．６％減）、最終損益２億６２００万円の赤字（前の期３７億６６００万円の黒字）と最終損益が赤字転落したことが嫌気されている。

　新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて売上高は年度中盤に大きく落ち込んだものの、その後回復し微減にとどまっている。利益面では、売上高の変動に伴う販管費の増加に加えて、米国子会社が厳しい営業制限を受けたことが響いた。また、日本店舗の減損損失の計上と繰延税金資産の取り崩しなどがかさみ、最終赤字転落となった。なお、２１年１０月期業績予想は未定としている。

出所：MINKABU PRESS